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結婚とは何なのか ~妻のMrs.Japan挑戦を見て~

私は一度、離婚を経験しています。いわゆる"バツイチ"です。

離婚する時、「そもそも結婚ってなんだ」「(またするとしたら)何のために結婚し、どんな人と人生を歩むべきなのか」を強制的に考えさせられました。

今回、妻がMrs.Japanなるものに挑戦する姿を見て、そして本人の振り返りを聞いて、少しだけ当時の答合せが出来た気がするので、綴ってみたいと思います。

何のために結婚するのか?

離婚した頃、私は基本的にブラジルにいたので、一人で考える時間が山のようにありました。

その時の「結婚って何のためにするんだろう」という問いに対する私の結論はとてもシンプルなもので、

相手の人生を豊かにしつつ、自分の人生を豊かにするため

というものでした。どこかSelfishな響きがあるかもしれませんが、幸いにも結婚の自由が担保されている恵まれた環境にいるわけですから(世界には、そうでない人もまだまだいる)、自分自身の幸せを大事にして決断をするのは自然なことです。

また、私の一回目の離婚は「自分」以外の要素に重きを置いて結婚を決めたことが背景にありました。

自分の未熟さ、自分の心の弱さが招いたことであり、相手にも周囲にも大変な迷惑を掛けました。同じ過ちを繰り返さず、自分も周囲も幸せになる形を実現すべく、上記の「結婚の目的」を設定しました。

豊かさとは何か、誰と共に人生を歩むのか

価値観TOP3のリスト化

そして、「もし結婚をまたするのなら、自分の大事にする価値観TOP3が合う人にしよう」と決めました。

最重要視する価値観を共有できることは、必要十分とまではいかなくとも、上記目的が達成されるための絶対的な必要条件だと確信したからです。
(皆さんからしたら遅いかもしれませんが、私はこの時でした)

この一番上に来たのが、「常に成長に貪欲であること」でした。

この「成長」というのは、何もスキル的な話だけを差すのではありません。「人生に常に変化があり、刺激があり、それに対して自分が反応すること」を差しています。

停滞は後退であり衰退なので、「変化⇒反応」は変化が無い状態に比べれば、常に「成長」と呼べると思っています。

意外と臆病である自分

というのも、実は結構臆病な人間なのです。頭では成長したい、変化したいと思ってる。でも、心がブレーキを掛ける。なぜか細胞が嫌がる。

チャレンジしているときはとても幸せなのに、第一歩目を踏み出すことだけには人一倍臆病。

そういう自分であることが分かっているからこそ、パートナーにはその価値観を分かって欲しいし、応援してもらいたい。そんな思いで「成長」を一番上に置き、そして今の妻と結婚しました。

「変化」し始めた妻

似たもの同士だけど、ちょっと違う

妻も成長に対して貪欲ですが、私と少しタイプが違います。

「一歩踏み出す」ことについて私よりも臆病だし、走り始めたあとも色々気にする(私は走り始めたら何も気にならない)。

だけど、色々気にしながらもめちゃくちゃやり切る。GRIT力が凄い人です(私は飽きっぽい所がある)。

特に、SNSなどはとても苦手。一単語一単語、「これはこう受け取られちゃうかなぁ」と気にして中々投稿できない。このnoteで大炎上(大バズり?)し、まとめサイトまで作られてしまった私とは大違いです笑

いきなり言ってきた、「Mrs.Japan受けたい」

「今度あそこのレストラン行きたい」くらいの感じで言ってきたのでよく覚えていないのですが、夕食の時だったでしょうか、「Mrs.Japanっていうのがあって、それを受けたい」と言われました。

私は彼女の挑戦は全て応援してきたので、今回も直ぐに背中を押しましたが、それまでの挑戦は資格取得とか、ロシア語とか、人に会う、とか。

それとは全然異なる、しかも一番苦手な「不特定多数の人に見られる」コンテストに挑戦したい、というのは後々かなり驚きました。

ただ、その時は「何か心境の変化があったのかな」くらいに思っていました。

どんどん言葉に「気迫」が漲っていく

地方大会の頃までは、「生活の中で出来る限りやって、受ける」ことが目的だったような気がします。

でも、地方大会でグランプリを取り、全国大会に行くことが決まり、その中で面接の準備をしていく過程で様子が変わってきました。

深夜2時3時まで練習したりスピーチを考えたり、回答の準備をしたり。それも受動的ではなく、能動的・主体的に取り組んでいるからか、充実した時間を過ごしていることは見ていてよく分かりました。

そして、元々国語力はそんな高くない人なので、脳内を上手くアウトプットし切れないことも多かったですが、最後の方は言葉に「気迫」「迫力」が漲っていきました。

更には、ファイナリストにはSNS投稿が義務付けられていたこともありますが、徐々に発信も上手くなり、ついには、こんなインタビューまで受けました。どうしたよ。

全国大会ではグランプリは取れませんでしたが、この過程での彼女の頑張りや成長度合いからは、私も大変に大きな刺激を受けました。

互いを高め合える、互いを豊かにし合える関係で

この記事の中に、こんなコメントをくれています。

“夫の存在も大きいです。私の夫は私とは真逆で不変を嫌い、ムーブメントを自ら作る人です。そんな夫を見ていて焦りと同時に、私もそちら側になりたいという強い憧れを持っていました。”

僕は、家族のことを最大級に慮りながらも、でも、自分の人生のために転職も決意しましたし、かなり生きたいように生きさせてもらってます。

そんな私と過ごしていることがこういう形で動機付けになっている、刺激を受けて人生に変化が起きている(ストレスも大きいでしょうが笑)、ということはまさに私が考えていた「結婚というものを通じて目指すもの」であり、文字として発信してくれたことは本当に嬉しかったです。

今までは、少なからず僕が背中を見せていた部分もあったのかもしれませんが、一気に自走し始めた妻の背中を追いかける日も遠くない気がします。

その時に、その背中を呆然と見つめるのではなく、僕は僕の道で更に成長し、互いの、そして娘の人生を豊かに出来る人間で在り続けたいと思います。

奥様、とりあえずお疲れ様でした。

では、また来週。

細田 薫


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