農家になるという覚悟

2020年9月8日 12:17

新規就農を目指す方々のために書いた『新規就農物語』ですが、会う人会う人に感想をいただき、本当にありがたい限りです。

この記事を書こうと思った表の理由は、新規就農をする時のリアルを知って欲しいからです。

実はこの表の理由に対して裏の理由もあるのですが、それは

このくらいの覚悟を持って来てね。

です。

ちょっと厳しく聞こえるかもしれませんが、これってやっぱり最低限のマナーだと思っています。

時間には限りがあって、今のひかり畑夫婦はその時間の全てを「もっと上手になりたい」とか「もっと面白いことしたい」に注いでいて、正直「農家になりたいかどうかわからないけど話が聞きたい」という方の話を聞く時間がないのが現状です。

偉そうに生意気言ってすみませんが、自分はそのくらいの努力と覚悟をしてきたつもりです。

『新規就農物語』の中の沖縄編で書きましたが、肋骨を疲労骨折しても仕事は続けていました。

そこには書いていませんでしたが、釘を踏んで血だらけになりながらも仕事を続けていたし、鎌を振って勢い余って太腿に鎌が刺さっても仕事は続けましたし、熱中症でフラフラになりながらも斧は振り続けました。

どれだけ疲れて倒れそうでも、社長の話を１秒でも多く聞きたかったので仕事終わりの夜の海に一緒に潜ったり、めちゃくちゃ眠いのに朝までスナックでの飲み会に付き合いました。（結局海の中で話せないし、スナックではお姉さんとばっかり話してましたが笑）

どれもこれも覚悟を持って農家になろうという思いでそれをやっていたし、何よりその時間はめちゃくちゃ大変だけど、それ以上に楽しかったです。

ある時社長に言われた言葉が忘れられません。

「その仕事で１円でもお金をもらったら、お前はプロだからな」

捉え方によればすごく優しい言葉ですが、自分にとっては超厳しい言葉に聞こえたことを今でも鮮明に覚えています。

当時から今まで自分の中でこの言葉をこう解釈しています。

覚悟がなければアマチュアで、お前の農産物には１円の価値もない

です。

結構、農家同士で仕事をする時に言うのが「ワイワイ楽しくやろう！」なのですが、この「楽しく」の解釈を間違わないでもらいたいです。

これはお互いの「ギブ」で成り立っていて、そこには人の時間を奪ったりとか人の感情を持っていくような「テイク」が一切なく、信用の上に成り立っているのでワイワイと楽しくできます。

そしてそこで出てくる話は、技術的な話だったり経営的な話だったりと常にお仕事の話でキャッキャ言っています。

これがプロの「楽しい」だからです。

結構、「高松は何を頼んでもやってくれて優しいね」なんて言われてきたのですが、このnoteで記事を書いてからはめちゃくちゃストイックなヤツと言うことがバレてしまいましたので、ついでにこんなことを書いちゃいました。

でも、自分は知らない人に対して「話を聞きにいきたいです」なんてことは絶対に言えないので、そこの勇気は超すごいといつも思います！

まずは自分で動いてみて、本当にやりたいと覚悟が決まったらその覚悟をぶつけに行く感じで話をしに行くと、絶対にどの農家も応援してくれると思いますので、それは是非やって欲しいです。

こんな、何も結果を残してもいないペーペーが生意気にすみませんでした。本気で農家になりたい！と思っている方がひとつ間違えると失敗する例を見てきたので、そうならないためのエールのつもりで書きました。

一緒に頑張りましょう！

p.s

お客様のようなプロの農家を目指す人以外に対しては、そんなストイックを求めませんからね笑

直接お話したいし、畑をご案内したいと思っていますのでお気軽に遊びに来てください！

ひかり畑の現在進行形の裏側を見て一緒に応援したいと言う方はこちらをご覧ください。（有料記事です）

ひかり畑の農産物はこちらでご購入頂けます。

なんのストイックさもない、ひかり畑夫婦のオフの顔はSNSで！（ちょいちょい生配信しています）

頂いたサポートは全て「食卓の笑顔」に使わせて頂きます！