三輪ひかりの「2020しごと」
2020年も残すところあとちょっと。
住まいを葉山に移し、週3日保育園で子どもたちと過ごし、残りの時間で編集や執筆をする生活をはじめて二年目だった今年。仕事も暮らしも基盤づくりで精一杯だった2019年に比べて、伸びやかに過ごせたかなあと思う。そう思える一年の終わりを迎えられて本当にしあわせ。
もちろん、コロナで仕事はどうなるか・・・と不安なときもあったけど、その分ご一緒させてもらったいろんな方々への感謝をたくさん感じる一年でもありました。本当にありがとうございます。そして来年もどうぞよろしくお願いします。
ということで、今年はどんなことをしたっけという振り返りと、来年はどんなことをしたいかなあという気持ちも込めて、2020年の仕事(主に編集と執筆)をまとめてみようと思います。
1月
▼玉川大学教育学部教授「大豆生田 啓友さん」インタビュー
玉川大学教育学部教授の大豆生田先生に、「保育の質」についてお話を伺いました。日本の教育の成り立ちについて触れながら、今の保育のあり方について再考していく時間はとても贅沢でした。
▼風越学園「かぜあそび」レポート
軽井沢風越学園が開校前に行っていた「かぜあそび」。一年間、毎月お邪魔してレポートを書かせてもらっていました。今年もそろそろ雪遊びが始まる頃かな。
▼風越学園「清水春美さん」インタビュー
養護教諭の清水晴美さん(はるちゃん)にインタビューをしました。保健室にいる人ではない養護教諭。新しいカタチを今も模索しているはるちゃん、とっても素敵な方です。
2月
▼ぽころぐ「こだまさんご夫婦」インタビュー
UMUがつくりたいのは、「産む〜育てる」にまつわる選択や体験を、みんながオープンに語れる社会です。「産む?産めない?産まない?」を考えることは、命と向き合うこと。誰も無関係ではない普遍的なテーマだから、タブー視せず、一人一人の想いに触れられる世の中は、よりよい未来であるはず、と考えます。
コンセプトに共感し、2年前からご一緒させていただいているUMU。
今回は、約4年半にわたる妊活・不妊治療の末、顕微授精で妊娠、出産をした、こだまたくろうさん、わかこさんご夫妻にお話を伺いしました。
▼ベビーシッター「黒川沙菜さん」インタビュー
リタリコ キャリアにて企画させてもらった「ほいくしえんそく」。
家族心理カウンセラー、プレイワーカー、イラストレーター、児童発達管理責任者・・・と、保育の現場からすこし離れてはたらく人たちにスポットをあて、インタビューをしてきました。この回では、ベビーシッターとしてはたらく黒川さんにお話を伺っています。
▼RISSHO KID'S きらり保育園「坂本喜一郎さん」インタビュー
RISSHO KID'S きらり保育園園長の坂本さんにお話しを伺いました。かなりズバッと保育の問題定義をしてくれています。
▼風越学園「かぜあそび」レポート
かぜあそびの月一レポート。毎月定点観測的にレポートさせていただくことで、自分のなかで「関係性」というキーワードが色濃くなっていきました。
3月
▼風越学園「かぜあそび」レポート
かぜあそびの月一レポート。かぜあそび最後の日に伺い、子どもたちの姿を残してきました。
「この崖、憧れだったんだよね」の一言にはグッときたなあ。
4月
▼連載企画「ごはんをたべながら、」スタート
わたし、「ごはんの時間」ってすきなんです。あの時間ならではの距離感や会話ってあるなあと思って。
そこで保育園での“食卓を囲むときの子どもたちの会話”に耳を澄ませる企画を、4月から始めさせてもらいました。サクッと読める短いお話なので、ごはんのお供にぜひ〜
▼ほいくる代表「 雨宮みなみさん」インタビュー
様々な視点や立場から「保育」というものについて共に考え、向き合うきっかけをつくりたいという想いを込め、ほいくるを運営しているキッズカラーが2015年に「みんなの保育の日(4/19)」という記念日をつくりました。
改めて「みんなの保育の日」を設立した想いやこれからの歩み、保育について、代表のみなみさんに話を伺いました。
5月
▼noteマガジン「うみのこ暮らし」をスタート
わたしが葉山に移住したひとつの理由でもある、2019年に開園した認可外保育施設うみのこ。(この園で保育士をしています)
今年はひとつ新しいチャレンジをしたいなあと思い、子どもたちと過ごす日々をnoteに書き残していくことにしました。
一本目は、うみのこの紹介と年度始めの子どもたちの姿を綴りました。よかったら、私たちの日常を覗きにきてください。
▼IPA「危機的状況における遊び 子どものくらしに関わる人のガイド」紹介
IPA(子どもの遊ぶ権利のための国際協会)が、コロナウイルス感染の世界的な拡大に対して子どもが遊ぶことの重要性を改めて訴え、世界各地の人々の遊びに関する実践をサポートするためのガイド 「Play in Crisis: Support for Parents and Carers(危機的状況における遊び 子どものくらしに関わる人のガイド)」を発表しました。
▼風越学園「最近どう?」編集執筆
風越学園理事長のしんさんが、「最近どう?」という問いからいろんな人とおしゃべりをする企画の伴走をしています。
渡辺正寿さんとのこの回で出てきた「セルフビルドパートナー」という考え方は、保育者としてのわたしのあり方にも大きな影響を与えてくれています。
▼「青山誠さん×保育語りbar」イベントレポート
保育者のための語り場「保育語りbar」が、上町しぜんの国保育園園長の青山誠さんをゲストに迎え、5月19日に開催したオンラインイベント。
私も一視聴者として参加していたのですが、これは多くの保育者のみなさんに聞いてほしいなあと思い、レポートとして書き残させてもらうことにしました。
6月
▼連載企画「ごはんをたべながら、」
今回、同じ食卓に集まったのは、5歳児のユウとケン、4歳児のメイ、チヒロとナオト。午前中にでかけた散歩にまつわるおしゃべりが始まります。
▼軽井沢風越学園「最近どう?」編集執筆
風越学園理事長のしんさんが、「最近どう?」という問いからいろんな人とおしゃべりをする企画。
「自分たちの生活って感じがする」ー この感覚を持てるのすごいなあ。7年生のナナミちゃんとの対談です。
7月
▼連載企画「ごはんをたべながら、」
今回、おしゃべりに耳を澄ませる中で興味深いなあと思ったのは、それぞれが持っている数字の概念。大きな人たちは、一の位を自分たちの年齢に合わせていろんな数字を言ったり、なんとなくこれ大きな数字を言う時に使っているよねと知っている言葉を楽しそうに使ってたけど、そんな彼らのあそびを、小さな人は「わたしはこの年齢(3歳)なのに!なんで1歳?!」と理解できなくて戸惑っていました。
ひゃくまん!おくまんきゅうひゃく!むげん!そして、おしりにおっぱい。
・・・参りました。ふふふ。
▼軽井沢風越学園「佐々木知範さん」インタビュー
NHKで番組制作ディレクターをしていた、ササへのインタビュー。学校や教育とは全く異なるフィールドから軽井沢風越学園へジョインした思い、今感じていることをたっぷり聞きました。
▼軽井沢風越学園「最近どう?」編集執筆
風越学園理事長のしんさんが、「最近どう?」という問いからいろんな人とおしゃべりをする企画。今回は舞台演出家のまんぼさんとお話ししています。
演劇は、PLAY(遊び)でありDRAMA(行動)であるということ、即興の面白さの話は、そのまんま教育につながって、もう本当に面白いのでぜひ!
8月
▼軽井沢風越学園「最近どう?」編集執筆
風越学園理事長のしんさんが、「最近どう?」という問いからいろんな人とおしゃべりをする企画。今回は、ほっちのロッヂ共同代表の紅谷さんと。
ケアする、されるの関係の先へー これは大人と子どもの関係性のなかでも言えることだなあと思います。
9月
▼ プレイワーカー「嶋村仁志さん」対談
ほいくるにて「遊び」を考える企画をしよう、と考えていて、その第一弾としてTOKYO PLAYの代表めだかさんにお話しを伺いました。
▼りんごの木 「柴田愛子さん」インタビュー
柴田愛子さんに会いに、3年ぶりに神奈川県横浜市にある「りんごの木子どもクラブ」を訪れました。
写真は、中野亜沙美さん。文章ももちろん読んでほしいですが、彼女の切り取る子どもたちの姿だけでもぜひ見てみてください。
▼軽井沢風越学園「最近どう?」編集執筆
風越学園理事長のしんさんが、「最近どう?」という問いからいろんな人とおしゃべりをする企画。
風越にお邪魔した時に1日密着をさせてもらったことのある、コウタロウ。彼のあり方と考え方にこちらが学ばせてもらうことがたくさんあります。
▼軽井沢風越学園「片岡 利允さん」インタビュー
風越学園スタッフ、とっくんへのインタビュー。面白いことをどんどん仕掛ける彼と一度じっくり話してみたかった!軽やかに実行し、でも悩み続ける。常に等身大の姿でいるとっくんの魅力たっぷりなインタビューになったと思います。
▼オンラインイベント登壇
保育のオンラインイベントにて登壇させていただきました。参加してくださっている方々とコミュニケーションとりながら進められて、とても面白かったです!
10月
朝の集いで、各学年ごとにわかれて運動会について話をし、散歩に行った海で運動会につながるようなタネ(遊び)が、いろんなところで展開された日のお昼のお喋り。なかなか面白いです。
▼軽井沢風越学園「最近どう?」編集執筆
風越学園理事長のしんさんが、「最近どう?」という問いからいろんな人とおしゃべりをする企画。5年生のカノがしんさんから受け取った思いにグッときました。
11月
▼リトルプレス「こどもこなた」企画・編集
ほいくる10周年を機に発行した、リトルプレス『こどもこなた』。
「こなた」は、“こっち”“こちらがわ”という意味。
読むことで、子どもとの距離がもっと近くなる一冊になったらいいなぁ。
タイトルには、そんな思いを込めました。
こどもの世界を、のぞいてみよう。
こどもの目線で、見つめてみよう。
2つのテーマで作った『こどもこなた』は、右から開いても、左から開いても楽しめるようになっています。
こどもの側でその世界におじゃましてみる。時には、大人もこどもに帰ってみる。
そんな感覚で、ページをめくってみてくださいね。
・ながしまひろみさん描き下ろし短編マンガ「みずあそび」企画/編集
をはじめ、いくつかの企画を担当させていただきました。
うみのこ(保育園)の子どもたちに写ルンですを手渡して、散歩に行った日のことを綴った「カメラを持ってでかけてみたら」という企画をしたのですが、子どもたちから見える世界、切り取る瞬間がもう本当に良すぎました。
いくつか本誌で使用しなかった写真をこちらに。
▼軽井沢風越学園「森の日」レポート
10月から、風越のひとつの風景になった「森の日」のレポートを書かせてもらいました。
▼軽井沢風越学園「最近どう?」編集執筆
風越学園理事長のしんさんが、「最近どう?」という問いからいろんな人とおしゃべりをする企画。今回は、幼児スタッフ愛子さんとおしゃべりしています。
▼逗子「ごかんのもり」園取材
久しぶりの園取材。パーマカルチャーがベースにある「ごかんのもり」を取材させてもらいました。
12月
▼小学館・こどものとも編集長「関根里江さん」対談
小学館・こどものとも編集長関根さんとほいくる代表みなみさんの対談を執筆させていただきました。
▼遊びの居場所を耕す雑誌「Tired Of」企画・編集
『Tired Of』は、目の前のものごとや代わり映えのない日常に「飽きてしまう」という人間の性質を、遊びが生まれるための大切な要素として肯定的に捉えてみようという考え方から名付けられました。
コンセプトは遊びの居場所を耕す雑誌。
この世界に、街に、生活に、心の中に、もうすこしばかりの「遊び」が生まれることを願って。あらゆる視点で「遊び」を捉えなおしていくための企画をあつめています。
遊びの居場所を耕す雑誌「Tired Of」の編集部にジョインしました。私は、いくつかの企画の執筆と「Good day?」という子どもの声を届ける企画を担当しています。
事前予約をスタートしているので、気になる方はぜひ!
🐣🐣🐣
こう見ると、いろいろと企画して、いろんな人とおしゃべりして、たっぷりと書いた一年だったなあ。
仕事とはまた違うところでは、逗子のローカルメディア「ズシレコ」で毎週podacast配信したり、
湘南のカルチャーマガジン「SHONAN TIME」に載せていただいたり、
逗子・葉山での暮らしがより面白くなったりもしました。
来年は、仕事でもプライベートでも、「暮らし/生活」「地域」「関係性」をキーワードにしていきたいなーとなんとなく思っています。あと、表現活動ももう少ししていきたい。何かご一緒できそうなことがあれば、ぜひお声がけください。
うん、今年もいい一年だった。
関わってくださったみなさん、ありがとうございました。
少し気が早いですが、良いお年を。
いただいたサポートは、noteに書きたくなるような「心が動かされる日常」を過ごすために、大切につかわせていただきます!