ヒジメグ

15歳で抱いた夢が、30歳で実現。LOVES:音楽、歌詞、マンガ、ことば。

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15歳で抱いた夢が、30歳で実現。LOVES:音楽、歌詞、マンガ、ことば。

最近の記事

YOUの一言がよかった。 23歳で出産し、20代の遊びを知らないという和田明日香曰く、早くに出産していいねとか言われるけど、40代とかになって20代の遊びができるかというと…。 「できないね」とキッパリ。潔い。清々しい。そしてこの一言。 「でもいいことしかないよ、これから」

    • 夢のある話|2002年のフジロックにて

      チバさんがこの世を去った。 たくさんのミッシェルのライブを観てきたけれど、今、なんとなく2000年のフジロックを思い返している。 ミッシェルが、そして、これが解散ラストライブであるブランキーが、グリーンのトリで登場した年だ。 今は存在しないこの2大巨頭を、あのステージで観られたことは大きい。 今見返すとこの2000年、すべてのステージがそうそうたるメンツで改めて驚いている。 ラスト・ブランキー、ミッシェルのほかに、エリオット・スミス。フーファイ。ソニックユース。プライマル。

      • ミッシェルのリアルタイムを目の当たりにできていた日々、その意義を噛みしめる。 2000年のフジロックは贅沢すぎた。 いつかのライブ後には路上でチバさん(酔)に出くわして 沸く我らをチバさんは、ライカで撮って笑って去った。 音楽に誠実なほど、チャーミングに映るふしぎ。

        • 大寒波の夜。人もまばらな極寒のホームから、助けが来たかのように満員電車に乗り込んできたカップルが呟いた。 「はあ~!みんなといるとあったかいねえ」 車内がホワッと仲間感。大混雑に辟易してたけど、そう、人ってあったかいんだ。その角度に、思わず心があったまる。

        YOUの一言がよかった。 23歳で出産し、20代の遊びを知らないという和田明日香曰く、早くに出産していいねとか言われるけど、40代とかになって20代の遊びができるかというと…。 「できないね」とキッパリ。潔い。清々しい。そしてこの一言。 「でもいいことしかないよ、これから」

        • 夢のある話|2002年のフジロックにて

        • ミッシェルのリアルタイムを目の当たりにできていた日々、その意義を噛みしめる。 2000年のフジロックは贅沢すぎた。 いつかのライブ後には路上でチバさん(酔)に出くわして 沸く我らをチバさんは、ライカで撮って笑って去った。 音楽に誠実なほど、チャーミングに映るふしぎ。

        • 大寒波の夜。人もまばらな極寒のホームから、助けが来たかのように満員電車に乗り込んできたカップルが呟いた。 「はあ~!みんなといるとあったかいねえ」 車内がホワッと仲間感。大混雑に辟易してたけど、そう、人ってあったかいんだ。その角度に、思わず心があったまる。

          雑誌でふと目に留まったことば。 「憧れとちょっぴりの嫌悪が混ざった気持ち」 菊池亜希子さんの「へそまがり」。リンネル 2022.12月号。 よくわかる。よくわかる。 わたしの敵はわたしだ。ファイト!

          雑誌でふと目に留まったことば。 「憧れとちょっぴりの嫌悪が混ざった気持ち」 菊池亜希子さんの「へそまがり」。リンネル 2022.12月号。 よくわかる。よくわかる。 わたしの敵はわたしだ。ファイト!

          すべてを信じ、すべてを疑え。|林 邦洋「そして僕らの毎日」

          かれこれ20年も前の歌が、最近脳内で繰り返し鳴っている。 林 邦洋の「そして僕らの毎日」。リリースは2001年。最初に聴いてすぐにいいと思った。曲との出会いってそんなもんだ。最初にピンとこなかった曲が、あとから好きになるとかそうそうない(人間との出会いならさておき)。前奏の部分でウーン、って思っちゃったものをガマンして聴き進めて、進んで、よかったためしがない。 林くんはあまり知られていないと思う。コロムビアから何枚か出して、そのあとはメジャーシーンからはいなくなってしまった

          すべてを信じ、すべてを疑え。|林 邦洋「そして僕らの毎日」

          「親友」「裏切られた」「うらやましい」… |個人的・怖いことば集。

          ことばがすきで、活字がすきで、その人がどんなことばを選んでどんな表現をするのかがとても気になる。 ことば選びがなんとなく軽率な人は、ことば選びだけにとどまらないあやうさがある。 ◆ 最近、明らかに具合悪そうな人に「大丈夫?」と聞いてはいけない、という記事を見かけた。そう聞いてしまうと、大丈夫じゃないのについ「大丈夫」と答えさせてしまうのだとか。 代わりに、「痛いところはある?」「してほしいことはある?」などと具体的に声をかけるのがよいそうだ。わかる! 例えば、緊張してる

          「親友」「裏切られた」「うらやましい」… |個人的・怖いことば集。

          15年前の、キンモクセイの魔法が今も解けない。

          インタビューとか要らないんじゃないかと思うミュージシャンがいる。 その人が話し好き・語りたがり、または作品がコンセプチュアルな場合等を除いて。 言葉にしたくなかったり、できなかったり。『音楽』作品として伝えたいから音楽にしているのであって、それをまた言葉で説明するっていうのは、根本的になんかどっか違うんじゃないのか。 当時、ミュージシャンへのインタビューを仕事としている身ながらそんなことを思い、仕事として重ねていくからこそ強く思うようになっていた。 『音楽』を『音楽』として

          15年前の、キンモクセイの魔法が今も解けない。

          カフェで仲良さそうにしていたカップルの、女の子が突然「大っ嫌い!」と席を立った。男の子は何とも言えない表情をしている。ケンカか?ドラマみたいだな。でもきっと大丈夫。 だって、好きで好きでたまらない人にしか、大っ嫌いなんて言わない。さっきの「大っ嫌い」、大好きにしか聞こえなかった。

          カフェで仲良さそうにしていたカップルの、女の子が突然「大っ嫌い!」と席を立った。男の子は何とも言えない表情をしている。ケンカか?ドラマみたいだな。でもきっと大丈夫。 だって、好きで好きでたまらない人にしか、大っ嫌いなんて言わない。さっきの「大っ嫌い」、大好きにしか聞こえなかった。

          結婚したいと何かにつけて嘆く人がいる。そーゆーときは聞いてみる。「結婚」という言葉を使わずに、その希望を言ってみて?と。そうすると結構おもしろい。本当のきもちが、あらわになる。

          結婚したいと何かにつけて嘆く人がいる。そーゆーときは聞いてみる。「結婚」という言葉を使わずに、その希望を言ってみて?と。そうすると結構おもしろい。本当のきもちが、あらわになる。

          バンプの「新世界」と、フジくんの「結婚」で思い出したこと。

          もう結構長い間バンプを聴いていない。 久々にフジくんの結婚のニュースで彼らの近況に触れ(違うニュースも出てきてしまったが…)、「新世界」という曲がフィーチャーされていて、聴いてみたら、メロディよりも歌詞が残った。 曲の最初と最後に有る、そのことば。 バンプを愛する聴き手たちはその歌詞で、この曲で、フジくんの結婚を、フジくんに永く愛する人が現れているであろうことを、瞬時に察知したそうだ。なるほど。 そう思うと同時に、それとよく似たことばを見かけ、胸を打たれたことを思い出した

          バンプの「新世界」と、フジくんの「結婚」で思い出したこと。

          15歳。UNICORNのライブ1列目。そのはじまりと、結末。

          15歳。うっかり取れてしまった、UNICORNの1列目のライブチケットに怯えていた。人生初のロックなライブで、い、いちれつめって・・・!!!と喜びより先に狼狽。その神々しくも恐ろしいチケットを手に、当日まで右往左往し続けるビビりな中学生だった。 会場に入り、座席のかたまりを一列また一列と前へ進むたび、鼓動が胸を突き破ってきそうだった。 ものすごく楽しみなのに、思わず走って逃げ帰りたくなるような気持ちを抱えて。ついに最前列のその席にたどりついてしまったとき、あまりの近さに立ち

          15歳。UNICORNのライブ1列目。そのはじまりと、結末。

          インタビュー用のノートに、小さく書いて力にしていた歌詞は。②

          知識のなさに怯えて、ミュージシャンのインタビューで縮こまってしまわないように。できるだけ、素直な気持ちを信じて全開放して向き合えるように。 フィッシュマンズの「MY LIFE」のほかにもうひとつ、お守りのように、ノートの隅に書き加えた歌詞があった。 難解なことばを好んで使う人には、持てない力。真心ブラザーズは、THEが付いていたときから好きだった。倉持くんの歌い方というのは、かなりの個性だ。ぶっきらぼうなような、がなるような、あの声で簡潔に歌うからこそ、響いてくるものがある

          インタビュー用のノートに、小さく書いて力にしていた歌詞は。②

          インタビュー用のノートに、小さく書いて力にしていた歌詞は。①

          だいじなことは、だいたい歌詞から教わった。 もちろん、歌詞だけよくても意味がない。だって「音楽」なんだから。 曲のよさが何より大事。曲のよさが大前提。そんな曲に惹かれて絶えず耳に流し込んでいるうちに、ある瞬間くっきりと、心に鮮やかに「ことば」として飛び込んでくる歌詞がある。曲の世界を一気に拡げるそのことば。押しつけがましくなく、差し出がましくなく、あくまで音楽として成立してるのに、その音世界をグワンと一気に立体化してくる驚異のことば。そんな歌詞に、今なお魅了されて止まない。

          インタビュー用のノートに、小さく書いて力にしていた歌詞は。①

          ライブでよくある「いま目が合った!」が、気のせいではなかった話。

          それは、こっぴどくフラれてから2週間後のライブだった。高校生女子にとって、人生初の告白が、とりつく島もない結果に終わったのは相当な打撃だった。 自分はとんでもない勘違い野郎だったということになる。告白なんて、多少のうぬぼれがないとできないものだ。 というか、大人になってからこの話をすると、恋愛体質な女子ほど、生まれてこのかた告白なんてしたことがないと言う。告白はするもんじゃなくて、させるものなんだと! (驚) 告白を、自らしにいってる時点でないわー。らしい。そ、そ

          ライブでよくある「いま目が合った!」が、気のせいではなかった話。

          ふしぎのドミコ。その出会い。こんなのおかしくない?

          はじめてのドミコのライブは2019年4月、リキッドルーム。SOLD OUTで、へーと思った。もうそんな人気なのかと。 ほとんど音源しか知らず、音楽だけに惹かれてここに来た。 この日、個人的に特筆すべきは、ライブ中盤にやっとの、最初のMC。 MCないまま終わっても全く違和感なかったので(むしろその方が好み)、あ、しゃべるんだ、と意外に思っていたら。 「恵比寿っ・・・ですか、ここは」 笑った。なんだ、その脱力感。聞いてどうする! だって、SOLD OUT・リキッド・ワンマ

          ふしぎのドミコ。その出会い。こんなのおかしくない?