見出し画像

Art at Home @ Hayashi Family アートを体験する方法はもっと可能性があるんじゃないかな。

2022年4月23日(土)・24日(日)
大学時代からの友人である林くんと実験的に行ったアートプロジェクト「Art at Home」。金沢では4回ほど開催してきましたが、東京では初めてです。林くんの自宅を会場に、モンデンエミコさんの作品展示とワークショップを行いました。お招きしたのは主に林ファミリーと親しい方々。総勢15組38名の方にいらしていただきました。

白い壁に「刺繍日記」、アンティークの照明にモビールを展示。
photo: Sugizo.

そのうち子どもは18名。林家のボーイズ2名を合わせ総勢20名が作品についてモンデンさんとお話したり、ワークショップにも真剣に取り組んでくれました。

モンデンさんのお話を聞く子どもたち
photo: Sugizo.
ワークショップではそれぞれの刺繍日記を作りました。
絵日記を描いてから、そこに刺繍をしていきます。
photo: Sugizo.
photo: Sugizo.
photo: Sugizo.
完成した作品は、子どもたち自身が展示していきます。
一番かっこよく見える場所に展示してもらいました。
photo: Sugizo.
それから食べたり飲んだり。

いわばホームパーティのアート版という感じなのですが、大人も子どももくつろいだ空間のなかで、作品を見たり、ワークショップをしたり、アーティストと話をしたり、おいしいものを食べたり。絶対に記憶に残る体験になると思います。


お客さんを限定してしまうことがいいのか、当初は迷いもありました。けれど、コロナ禍であること、そしてArt at Homeの課題でもある、個人宅の情報をどこまで伝えられるのか、ということをクリアするために、とにかくやってみようという試みでした。

普段からホームパーティをよく開いている林家だからこそ可能だったプロジェクトなのかもしれません。でも、プライベートにアートを体験する試みがもっとあってもよいのではないかと感じました。


私は竹久夢二の研究者でもあるのですが、夢二の原点である芸術体験は、町にやってきた旅芸人の人形芝居です。町の実力者の家の居間で開かれる公演に、町の人たちが集まり楽しんでいたそうです。

美術館ももちろんいいけれど、もっと親密で濃厚な芸術体験があってもいいのではないかと感じたプロジェクトでした。子どもたちが真剣に作品を鑑賞し、縫っている様子は本当に感動的でした。
美術館にもある風景だけれど、いつもの友達の家にあることの特別感は格別ではないかと思うのです。
日常の延長にある芸術体験のあり方、もっと探していきたいと思っています。

テキスト:高橋律子(NPOひいなアクション代表)


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?