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奥山由之 girl

すっかりご無沙汰のnote
本日はこのトークショーに参加してきたので忘れないように備忘録を。
※メモしながら参加してましたが一部表現など異なる可能性はあるので本当に個人的な備忘録となります。

・写真は間をあいて見ることで印象や感想が変わるのが写真集の面白いところ
・データとしてPCに入ってるだけで束ねてないといかようにも見れちゃうから一度物体として固めておく
・本屋に置かれなくなったgirlをサイン会のときにも触れられなくっていくと作品として死んでいってしまうのでもう一度再販しようとした
・(風邪で声が届いてるか心配になられてたので)写真も同じように伝わってるかな?と心配になるが
→(写真に関しては)見た人によって違っていいかなと思っているけど足を運んでくれる方にはちゃんと意思を伝えたい
・人によって受け取り方が違う余白に色気がある

girlという作品は
・中高大と一貫のところで中高と男子校だったのが大学で女性もいて異常な状態で自分の感情をうまく伝えられない、本来思春期に感じるべき感情がまとめてきた感じになって、体内に溜まっていって気持ち悪くなるというか人と接するのが憂鬱になって、学校に行かなくなって、東日本の震災があって、震災のときに表参道にいて、こうやって自分の体がなくなったら感情とか生きた証とかどうなっちゃうんだろうって思って何か形に残そうと思って、テーマは特に決まってなかったけど、言葉に表せない感情をどう写真に表現するかと、もやもやの中心の子を撮ってみようと思って撮った
※モデルさんは友達の彼女さんでおひとり
・実際撮ってみたら嘘っぽい写真ばかり
・心理的な距離感がすごいあって、写真って瞬間なので刹那的になってしまう距離感が僕らの距離感でなくて普段のふたりの距離感でなくて嘘っぽくて
・だから手やスカーフで、薄いけど必ず被写体の間に壁があるものを表現した
・たくさんの中から柔らかな膜みたいなのがある写真を選んだ
・またプリントしたものをもう一度撮ることで自分のことのようにとらえられなくなるようにしている(生々しさを抽象的にするために複写した)
・夢の記憶を具現化する、をこの頃意識してたこと
・夢は、顔が見えてたような見えてなかったような
カラーだったような白黒だったような
同じような夢だったり違ったようなものだったり
起きて、脆く形が変わっていってしまうような夢、を表現している
・脆さ故の美しさを写真として残せないかと思ってまずシーツを撮った。触っただけでも形が変わってしまうシーツをしつこく撮った
・新世紀の応募だったので出した。受賞の喜びはあるけど、上回るくらい、伝えたいとかわかってほしいとか表現に関して「わかるよ」っていってくれたことだから(そう手を差し伸べてくれたのが)よかった。
・それが写真の始まりでそのひとにこの写真を届けるんだ、こういう風に思ってるんだという気持ち部分がないとやれない
・この一作で満足できた
・この作品がその後も一緒にものを作るようになりどんどん広がっていった
・幹のすべてはこの写真集になる前のファイルの段階でお見せした3人にあり、新世紀で選んでくれたHIROMIXさんにある
・耕した土の最初はほんとに girl である
・今見ると、写真の強さを活かしているなと思うのは、ゆらゆら見せすぎない色気みたいな、曖昧なところを無意識で活かせていたと思った
・いろんな感情があって起伏の中のはっきりしてないところを抽出できるのが写真のよいところ
・この時にしか作れないものが作れてよかった、その時に思ってたことが噓なく作れたのがよかった(昔のそのときの感情も含めて)
・表現を続けるうえで大事
・girlは急な感情の気流みたいなもので逆戻りしてしまったのをなんとか形にしたいっていうところから、苦しみの叫びみたいな景色や感情を残して、(評価されて)救われたって気持ちが強かったから、誰かに伝えるっていうベクトルが強かったものではない。自分のためだった
・このひとのために、は自分のためのときもあるかもしれない
・クッション越しの表情が違うものを並べたのは当時は映像的なかたちと審査会でも言われたと思うがそう見せたかったわけではなく天邪鬼なので表情の変化のあいだを見てほしい気持ちがある
・2枚の合間にあるものを1枚でなく2枚で表現した(A/B/CとあるもののBを見せたいがAとCで表現した)映像を写真にしたいって感覚はなかった記憶
・なんかなーーーーってことがあると解決しなきゃと思って写真を撮る
納得がいってないとか
後悔があるとか
要は自分の中でもやもやしている、やめてきたものでも言葉になりすぎてる木がして、このタイミングなんだよなーっていうのがあってそのときに本になったものが生まれた子どもって感じ
・言語に出来過ぎちゃうものは写真撮りたいと思わなくて、言葉で言い表しにくいもの。girlについても当時これだけ(今ほど)言語化できてたかというと出来てなかったと思っていて、期間を経て、その期間内の作品たちでわからせてくれたところがある
・作品を積んでいったときに自然とわかってくることがあるから写真集にする
・反動でベーコンアイスクリームはわかりにくくした。
※ベーコンアイスクリームは写真を壁に貼って自分で説明できるものは外して自分で言葉にできないものを残して写真集にした

その後のQAなど
・自分の人生に期待しちゃっている感じがする
→感じたことのない感情を感じたいって思いすぎてるし、人間としての成長(期待)を自分にしている
・故になんか作らなきゃなーーって期待して生きている(理想が高いともまた違うとのこと)
・作品は見てもらってナンボ
・写真に目がとまる理由や感情が動く理由のもともとをちゃんと探る、を習慣にされている
・結論、友達は大事

個人的な感想としては
・ちゃんと、伝えることにこだわってくれている印象
・人生に期待ってより、好奇心が強いのかなとも思った
・語彙力すごいぃ....

写真を少し流してくれて、こう、解説されるととても魅力的で。写真集買って帰りました。

今回、ちゃんとメモを残そうと思ったのは

以前、このトークショーに参加したのだけど覚えてなくて。備忘録的なtweetは下記3tweetのみ。ちゃんと残すの大事だなぁと思って今日は残すつもりで参加しました。
買った写真集を見るたびに自分でもこのnote読んで感想変わっていくのも個人的に楽しみだな。

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