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上手くいかない私の子育てで希望が見えたこの頃~娘編~

上手くいかないと思い始めたのは
意思が強くなってきて思春期が始まった
小学校5年生くらい。

赤ちゃんの頃から意思が強くて
こうしたい、あーする!が強い子だったけど
思春期になったらなおさら強く出ました。

でも、人を傷つける事は嫌だからと
私にも気を使っており、
内面を打ち明けられずに一人で孤独に
悶々と悩む日々を送っていました。

得意な事を伸ばしてあげればいいと
そう信じてやって来たけど
あまりにも周りと自分の育児が違うから
中学からは、やりたい事だけじゃなく
やらなきゃいけないことをやってから
やりたいことをやろうね!そう言ったら
彼女はさらに追い詰められてしまいました。


一度や二度や三度や四度は誰にでも挫折と言われるような
にっちもさっちもいかない状態に
見舞われることもあると思うのだけど、
あるいはピンチみたいなものとかね。

そういうものに出会ってしまって
これからどうしようってどん底になってしまっても
小さいころから日常に合った好きな事や夢中になれる事なら
その状態を救ってくれると言うか。。。

そこからまた道が開けることがあると
私の経験から感じていたから、

子供達にもそういうの持っていて欲しいなと
それはずっと強く思っていました。

これはあくまで私の考え方ですが。


好きな事や言われなくても夢中でやってたことって
その子その子の本来持ち合わせているものだと感じるのです。

それが私にとっては料理だったり編み物だったり
友達の髪の毛を結う事やマッサージすることだったのですが。

で、子供達にもそういうものがあったらいいなと
思って育ててきました。

娘は最近巷でよく聞かれる「ひといちばい敏感な子」
のようでした。感受性が高くすぐに傷ついてしまうので
5人に一人の割合で存在するらしいその性質の子は
普通に他のお母さんと同じように子供を怒ってしまったとしたら
取り返しがつかないくらい大泣きされるか
心を傷つけて体に不調が出るか。。。

とにかく育てにくかったのです。

ですが、ダンスを踊ればピカ一。
歌を歌えば感動して観た人を泣かせるし、
演技は、と言えばそれはもう
表現力は素晴らしいものでした。
(かなり親ばか採点も入って入ると思いますが(笑))
完全に表現者だったんです。

学芸会では低学年の子供たちのザワツキを
彼女の歌声でシーンとさせたり
地域のダンスフェスティバルでは
ソロで歌って踊って観客を魅了しました。

空気を換えてしまうのです。

学校へ行けなくてもそちらを伸ばせばいい!
そう思ってのダンス留学も思い切ったけど
ミュージカル出演も続けたけど、
彼女が選んだ道は、ヘアメイクの勉強をする道でした。

歌でも演技でも、ダンスでもなくヘアメイク???

最初はそう思ったんだけどね。

もう反対はしない。私も学んだ。
やりたいようにやらせてあげればずっと笑って
元気で生き生きしてるんだから。

その学んだことで、いろんなこれから出会う人の
事を、幸せに出来る技術が身についたらいい。

早く仕事したいと言い続けた彼女。

ようやくあと半年で義務教育期間が終わる。

そしてヘアメイクの勉強をしに上京する。

いまからこれまで我慢して出来なかった夢が叶うと
妄想して楽しんでいる。


親の安心の為に、彼女が頑張ろうとしていたこともあるが
それはうまくいかないらしい。

親の通った道では無い道をグングン突き進む彼女。

選んだ道の先には素敵な大人との出会い、
同じ道を歩む友達との出会いがあり
みんなとてもキラキラしていて親切で素敵だ。

人目を気にせずやりたいことをやりたいように突き進むって
一見わがままなようで自分勝手と思われがちだと思ったが
全然そんなこともなく。

相手の気持ちに寄り添えたり親切に出来たり
変な我慢をしてない分とても寛大で前向き。

夢を語った時に、いいねいいね!!と
前向きに話し合える環境は
生きる時にとても大切だなと思う。

彼女がどんな仕事に就くのか
今はまだ未知。

不安は計り知れない。


だけど、それ以上にワクワクも半端ない。


私の思い通りになったことは全くない私の子育て。

だけど、娘の伸びたい方向に寄り添って
サポートすると決めてからは
とても親子関係も良くなり、
話し合えるようになった。

他の家族とは、他の親子とは、
ちょっと違う親子関係かもしれない。

甘やかしすぎなのか??と悩んだこともあった。


だけど、一歩外に出れば緊張する彼女が
家でも甘えることが出来なかったら

心がパンクしてしまうだろう。

彼女が与えられた不登校という時間は
人とは違う自分を受け入れ、
その特性を活かすその方向にシフトし、
自信をもって進むために
神様から与えられたギフトなのかもしれない。

進路を見つけてウキウキしてる娘を見て
そんなことを思う思春期育児なのでした。

子供は思春期に反抗してきて
だんだん一人前になると
そう言われてきたけど
兄も妹も、思春期によく話し合えるようになった
我が家の育児。

教科書通りには全くいかず
参考になる本も生き方も見つけられず
頼りになるのは自分の内側の声と
子供たちの内側の声のみ。

大切な事は伝えられているのだろうか。。

たまに不安になるけれど。

行く先々で愛され大切にされる娘を見ていると
大丈夫なのかな、ってそう思えるんだ。

私の育児はうまくいかないことがとても多かったけど
完全に振り回されたけど。。。(笑)

その振り回されまくった先に、夢が見つかったのなら
良しとしようかな。

それにしても。。。

命を育てるって大変でかけがえのない事ですね。




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