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レビー小体病の初期症状(スライド公開)

講演用のスライドを作り直して、ダウンロードできるようにしました。以下の《注意点》をお読みください。

《 注 意 点 》

①「レビー小体病」は、「レビー小体型認知症」(DLB)・「パーキンソン病」(PD)・他を含む総称です。

②早期から「パーキンソン症状」(歩幅が狭くなる。転びやすい。体が傾きやすいなど。)が出る方もいますが、「レビー小体型認知症」の中には、最後まで出ない方もいますので、この中には入れていません。

③「アルツハイマー病」と診断されていても、これらの症状がいくつもあった場合、「レビー小体型認知症」を併発していたり、「レビー小体型認知症」であるかも知れません。

その場合は、この病気の特徴である「薬剤過敏性」(薬が効き過ぎる。少量でもよく効く。普通は出ない強い副作用が出やすい)に十分気をつけて下さい。⭐️薬を飲み始めて症状が悪化した場合は、「進行した」とは考えずに、すぐに主治医や薬局の薬剤師に相談してください。

④これらの前駆症状が出ていても記憶障害などがないことはよくあります。認知症の検査をしても、認知機能検査で高得点を取り、脳の萎縮も見られず、診断されないこともよくあります。慎重に経過を見守ってください。

⑤「レビー小体型認知症」も「パーキンソン病」も絶望的な病気ではありません。「薬剤過敏性」に配慮した慎重で適切な治療とストレスを減らす接し方、身体的ケアなどで良い状態を長く保っている方が増えています。

⑥このスライドは、下のURLからダウンロードできます。

https://drive.google.com/file/d/1UqQv5O26NmxbWS9o2DAYvrZfaJv58ZzZ/view?usp=sharing

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追記:「幻視」は、「レビー小体型認知症」の30〜44%の方に早期から現れると言われますが、頻度としてはスライドに入れたものほど高くないので入れていません。最後まで「幻視」が現れない方も3割程度いるといわれます。

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