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染髪


染髪、って聞き馴染み無いな。

髪染めたいって願望はいつから芽生えたんだろう。


正直自分が親の手を離れ、独り立ちしていくんだって思えた最初の瞬間は、髪を染めた時だったと思う。ある種の反抗としての行動だった。それくらい小さい頃は髪を染めさせてもらえなかった。なんか薬剤が体に悪くて、頭が悪くなっちゃうよって言われた。勉強できなくなる、テストの点が悪くなる、的な意味で捉えていた自分もアホやったなーと思う。


茶、金、銀、赤。これらの髪にチャレンジしたことがある。正直、黒髪以外は全部自分にとって新鮮で、人の目が気になりつつ、それでもこの髪色で人前にいる自分が、なんか人の目を気にしなくて自分貫いているカッケーやつみたいで、すごく好き。芸能人とかアーティストとか、やっぱり髪染めてる人、それが似合っている人にはものすごく憧れたりする。

20歳を超えても、夜で歩いてるだけで高校生と間違えられたり、第一印象でとかく優しそうって言われたりするよう奴が、髪を染めただけで警察に何も言われなくなる。行列に並んでいると、怖がられて順番を譲ってくれたりするようになった。そんなに怖がられるようになるなんて、人が人に想う印象なんてちっぽけだなって思ったり。見た目で判断するなよ、って改めて難しいなって。


髪を染めているとチャラチャラしてる。髪を染めているから結果が出ない。そんなところを気にしてないで、やらなきゃいけないことに集中すべき。そんな意見もあろうね。まぁ確かに、色気づくと結果が出せなくなるスポーツ選手とか、標的にされやすい。そんな人らしさ全てを捨ててその競技に挑んで欲しいわけじゃなかろうに。ってずっと思ってた。そうなの?

髪染めたければ染めたら良いじゃん。それが自分のメンタルに効くなら、それで良いじゃん。何かで結果を出さなきゃいけない人も、何が結果につながるかなんて分からんから。髪染めること自体が悪いことみたいな、なんかそんな風に囚われたくないなって。特に、男は黒髪じゃなきゃ、みたいな。



髪染めるかどうかは自由で、平等。染めたら何かが変わるかもしれない。

自分は、黒を好きな上で、髪を染めたい。







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