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第1599回 カラスとトンビ

①https://www.google.co.jp/amp/s/gamp.ameblo.jp/mamimujina/entry-12454286883.htmlより引用のカラスとトビのイラスト

   ①のタイトルイラストのカラスとトンビは何故か仲が良さそうにも思えます。また、この二種の表情が柔らかに表されていますので、何もご存知どはない方は、もしかしてこの二種は異種ながら、非常に仲が良いのではないのかと思われる方はいると思います。しかし、現状をご存知の方は決してそんなことはないことが分かっておられます。なぜなら、カラスは皆さんもご存知の雑食性で、ゴミも漁り、小さな小動物も捕食します。トビは大きな猛禽類ですが、狩をすることはないです。

②-1.https://www.shuminoengei.jp/?m=pc&a=page_mo_diary_detail&target_c_diary_id=383707より引用の左側ハシブトガラス(体長約56㌢)と右側トビ(体長約59〜69㌢)

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②-2.https://ganref.jp/m/hidejii/portfolios/photo_detail/2526971より引用の縄張り争いする左側トビと右側ハシブトガラスの空中戦

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   ②-1.の写真でも二種は仲が良さそうに見えますでしょう。私の子供のころのアニメで例えますと、トムとジェリーみたいな仲良く喧嘩しなみたいな関係かと思えるようなものですが、実はそうではありません。トビは猛禽類ですが、狩をしないので、食性はカラスと同じなのです。トビは猛禽類のワシタカの中でも身体は立派な方です。しかし、大きなものにも縄張りを侵されたら立ち向かうカラスの習性に引っかかり、②-2.の様な喧嘩のシルエットが昔の人の眼に焼き付けています。

③-1.https://fishloversjapan.com/entry/170516aoriika/より引用のアオリイカ

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③-2.https://fishloversjapan.com/entry/170516aoriika/より引用のマダコ

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   ここから本題に入ります。③-1.のイカと③-2.のタコが今回のお題のメインになります。野鳥を中心とする鳥のことが主ではないのかと言われると思いますが、この二種の軟体動物であるイカとタコは立派に鳥と関わりを持っているのです。まずイカの漢字の当て字は「烏賊」で『烏』の漢字が入ります。タコの当て字は「蛸」で残念ながらあてあまりません。またこの二種は軟体動物ながら鋭い猛禽類でいいますとクチバシに当たります口球と呼ばれる口をもち、獲物を捕獲するのです。

④-1.http://www.onsenmaru.com/topics/T-050/T-052-karasutombi.htmより引用のイカの口球とカラストンビ

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④-2.http://blog.livedoor.jp/k_kaa/archives/38931280.htmlより引用のタコの口球とカラストンビ

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   この軟体動物である烏賊と蛸の口球の鳥類でいいますクチバシに当たるものが今回のお題の「カラスとトンビ」なのです。良くこの二つの部位を略して私の親は「カラス」と呼んでいました。今と違い魚さんでイカやタコを買えば、家で捌くのが当たり前の時代でした。イカやタコの硬いカラスとトンビを取らないと、安心して食べられません。魚で言えば鱗や骨みたいな物です。父親は酒の肴として売ってるイカのカラストンビ(口球)を火で炙って美味しそうに酒を嗜んですがいました。

⑤-1.http://blog.livedoor.jp/k_kaa/archives/38931280.htmlより引用のイカの口球

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⑤-2.http://blog.livedoor.jp/k_kaa/archives/38931280.htmlより引用のイカのカラストンビ

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⑤-3.http://blog.livedoor.jp/k_kaa/archives/38931280.htmlより引用のイカのカラスとトンビ

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⑤-4.http://blog.livedoor.jp/k_kaa/archives/38931280.htmlより引用のタコのカラスとトンビ

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⑤-5.https://www.kahaku.go.jp/research/db/zoology/Beak-v1-3/Coment/C-5.htmより引用のカラスの部位

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⑤-6.https://www.kahaku.go.jp/research/db/zoology/Beak-v1-3/Coment/C-5.htmより引用のトンビの部位

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   ⑤-1.のこの「口球」が、今でものあての珍味として重宝されています。黒いカラスとトンビは食べることは出来ませんが、周りの白い筋肉が美味しいのです。-2.はイカのカラスとトンビの部位です。どちらかが上クチバシで、下クチバシに当たります。-3.はそれをカラスとトンビに分けたものです。-4.も同じようにタコのカラスとトンビです。-5.と-6.は細かい部位の説明です。兎に角この硬いカラスとトンビの猛禽類のワシタカでいう鋭角なクチバシで、エビカニやカイも平らげます。

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