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第1260回 鳥の童謡や唱歌 ⑵

①https://www.sozailab.jp/sozai/detail/22523/より引用のイラスト

②http://d-chorus.com/gakufu/kamomeno-suiheisan.htmlより引用の童謡「かもめの水兵さん」

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 「かもめの水兵さん」は、作詞は武内俊子、作曲が河村光陽による日本の童謡で、1937年に発表されました。河村 光陽は、昭和期の戦前から戦中にかけて活躍した作曲家。代表曲に、『うれしいひなまつり』『りんごのひとりごと』などがあります。武内 俊子は、童謡作詞家、童話作家。『りんごのひとりごと』『赤い帽子・白い帽子』。武内が横浜港の大桟橋で目にした数十羽のカモメからひらめきを受けて作詞しましたが、じつはそんなに野鳥のことをご存知でなく、ウミネコでした。

③YouTubeより引用の民謡「ドナドナ」

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   「ドナドナ」は、世界の多くの国で歌われている中東欧ユダヤ文化の歌であります。作詞者はアーロン・ゼイトリンで、安井かずみ訳、作曲者はショロム・セクンダ、日本の編曲者は小森昭宏です。牧場から市場へ売られていくかわいそうな子牛を歌っており、これに関して、ユダヤ人がナチスによって強制収容所に連行されていくときの様子を子牛に見立てた反戦歌とする説があります。現在でも反ユダヤ主義を批判した歌であり、小学校・中学校・高等学校の音楽の教科書にも掲載。

④https://48084562.at.webry.info/201006/article_17.htmlより引用の唱歌「夏は来ぬ」

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   『夏は来ぬ』は、佐佐木信綱作詞、小山作之助作曲の日本の唱歌で、1896年5月『新編教育唱歌集(第五集)』にて発表。2007年に日本の歌百選に選出されています。「来ぬ」とは、曲名全体では「夏が来た」という意味になります。歌詞では、卯の花(ウツギの花)やホトトギス、五月雨(さみだれ)に田植えの早乙女(さおとめ)など、五月の初夏を象徴する季語や動植物がふんだんに織り込まれています。「夏が来れば思い出す」が歌い出しの『夏の思い出』と並ぶ、夏を象徴する歌です。

⑤YouTubeより引用の童謡「静かな湖畔の森の影から」

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   同じ托卵する鳥のホトトギスは日本では受けが良く、カッコウはこの「静かな湖畔の森の影から」が童謡として親しまれました。カッコウの童謡は外国からのものが多いのですが、このは日本の童謡で、輪唱でよく歌われる。作詞は山北多喜彦で、1936年にYMCA野尻湖キャンプ場で作られました。曲はもともとスイスのドイツ語の童謡『Auf der Mauer, auf der Lauer』ともアメリカの童謡『Itsy Bitsy Spider』ともいわれています。カッコウは鳴き声から、閑古鳥と言われていました。

⑥YouTubeより引用の童謡「ことりのうた」

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   「ことりのうた」は、作詞は与田準一、作曲が芥川也寸志による日本の童謡で、1954年発表に発表された今まで紹介しました曲の内で一番新しいものです。与田 凖一は、児童文学者・詩人。昭和期の日本の児童文学界において指導的役割を担いました。芥川 也寸志は、作曲家、指揮者。管弦楽作品から映画・CM音楽・校歌まで、その作品は幅広く数多いく、映画音楽の代表作には「八甲田山」「八つ墓(野村芳太郎監督)」「赤穂浪士のテーマ」などがあります。一番童謡らしく思います。

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