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第2039回 尾振りしてお辞儀する鳥

①http://vanguardbirding.blogspot.com/2014/10/28.html?m=1より引用のお辞儀したり尾振りする鳥のデッサン

   ①のタイトルイラストはデッサンで右は尾羽を振っていて、左がお辞儀をしながら尾羽も振っている鳥のイラストです。鳥だから尾羽ですが、哺乳類なら尻尾を振るということになります。当然、思い浮かべますのは犬や猫の自分が好きなご主人様や好きな人が近づいたり致しますと盛んに尻尾を振って、喜びを表現いたします。では①のデッサンにもあるように身近な鳥の中にも、尾羽を振る種はいるのでしょうか。尾羽を振る鳥たちは犬や猫のように悦びを表しているのでしょうか。

②-1.https://sakuransmr.exblog.jp/6296614/より引用の歩きながら尾振りするハクセキレイのイラストGIF 

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②-2.https://www.birdfan.net/2015/04/17/34412/より引用のつがいで歩くハクセキレイ(手前がメス、奥がオス共に体長約21㌢)

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   まず身近な鳥でよく見かける尾羽をぴこぴこと上下に振って、とことこ歩いています鳥に、②-1.のイラストや②-2.のつがいでの写真のハクセキレイがいます。最近では街中に進出してきて、よくコンビニ前の駐車場を尾羽を振りながら歩いている姿を見受けます。何も尾羽を上下に振りつつ、歩きますのはハクセキレイだけではなく、仲間のセグロセキレイキセキレイの三種は留鳥で、同じ動作を致します。ただ、同じ仲間でも地域によっては、夏鳥や旅鳥、冬鳥と渡鳥のイワミセキレイは尾羽を左右に振ります。この鳥達は尾羽が長いからか、腰元から尾羽を上下に振って歩きます。

③-1.https://doudesyo.blog.ss-blog.jp/2013-01-16より引用の尾振りして歩くオスのイソヒヨドリ 

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③-2.http://blog.livedoor.jp/sumirerira/archives/26337906.htmlより引用のつがいのイソヒヨドリ(左がメス、右がオス共に体長約25㌢)GIF

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④-1.https://www.nicovideo.jp/watch/sm16972538より引用のニコニコ動画の尾羽を振るモズの動画

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④-2.https://www.birdfan.net/2021/04/09/81951/より引用のつがいのモズ(左がメス、右がオス共に体長約20㌢)

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   私の好きな鳥のひとつであります④-1.の写真のモズはありがたいことに、樹木のある公園の木立ちの天辺の枝や電線に止まっていて、尾羽をぴこぴこ動かしていることが多くて、観察しやすい鳥です。やはりこの鳥も④-2.の写真のように雌雄で尾羽を動かしていることが多くて、ほかの鳥たちと比べてみますと、モズはちょこまかと動かず、ゆっくりとした動作で尾羽を動かしていると思います。これはモズが猛禽類に近い肉食でありますから、余裕のある振る舞いをしているのだと私は思います。またその証拠に、尾羽をぴこぴこするだけでなく、くるくると回すのが可愛いです。

⑤-1.YouTubeより引用の「ジョウビタキ♀のお辞儀」の動画

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⑤-2.http://y-arisa.sakura.ne.jp/photo-diary/Pr2-031.htmlより引用の雌雄のジョウビタキ(両端二羽がメス、真ん中がオス共に体長約14㌢)

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   最後に紹介は昔話の「かちかち山」にも登場するといいます⑤-1.や⑤-2.の写真のジョウビタキです。越冬のため日本にやってくる渡鳥です。かちかち山で悪さをする狸に対して、背負わせた薪にかちかちと音を立てて、火をつけて、狸にやけどを負わせたのは、この鳥の鳴き声にあります。冬鳥ですから、滅多にさえずらないから、地鳴きの「カチカチカチ」と火打ち石を叩いて火を発す音に似ていますから、かちかち山に登場しているのだそうです。それにしても、狸に火傷を負わせ、その後泥の舟で沈めたりしたんですから、この鳥は尾羽を上下にぴこぴこ動かしているだけでなく、お辞儀をして、ごめんなさいと謝ります。

※  色んな鳥たちが尾羽をぴこぴこ動かすのは、身をくらます術の一つと考えられているのではとありますが、セキレイやイソヒヨドリのような地上で採餌する鳥たちは樹上でしますから目立つ行動であると思いますので、真意のほどは不明です。

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