第2058回 鳥の名前の四字熟語 ⑵
☆https://cancam.jp/archives/868407より引用の山原水鶏は四字熟語ではありません
①https://blog.goo.ne.jp/fagus06/e/49bead5d272cecbeb474352aacdeaf09より引用の「鳩居鵲巣」に関わる鳩居堂の家紋
(26) 閑雲野鶴(かんうんやかく)
1. 大空を静かに流れる雲と、広い野に遊ぶ野生の鶴の意から、世俗にわずさわれず、自由にのんびり悠々と過ごす境遇の例え
(27) 関関雎鳩(かんかんしょきゅう)
1. 夫婦睦まじく仲が良いこと。「関関」はつがいの鳥が鳴き交わす声のこと。「雎鳩」はつがいの鶚ミサゴ)が川の中州で仲良く鳴き交わし、仲睦まじいことをたとえたもの。夫婦が仲睦まじく家庭が円満になる楽しみを「関雎(かんしょ)」の楽しみという
(28) 亀鶴之寿(きかくのじゅ)
1. 鶴は千年、亀は万年といわれるように、どちらも長生きすることから長寿のことをいう
(29) 鳩居鵲巣(きゅうきょじゃくそう)
詠み→鳩鵲(はとかささぎ)の巣に居(お)る
1. 鳩は巣作りが下手で、巣作りの上手な鵲の巣に住み、卵を産む意から、女が嫁いで夫の実家にいることの例え。転じて、努力しないで他人の地位や権力を横取りすることの例え ホトトギス托卵?
(30) 鳩首凝議(きゅうしゅぎょうぎ)
1. 額を寄せ合って熱心に相談、討議すること。 2.「鳩」は集める意。「鳩首」は頭を集めることで、人々が集まり額を突き合わせる意
「凝議」は熱心に議論すること
(31) 鳩首謀議(きゅうしゅぼうぎ)
1. 額を寄せ合って熱心に相談、討議すること 2. 「鳩」は集める意。「鳩首」は頭を集めることで、人々が集まり額を突き合わせる意
「謀議」は計画を相談すること
②https://readyfor.jp/projects/citizens-committee/announcements/68720より引用の欣喜雀躍のイラスト
(32) 窮鳥入懐(きゅうちょうにゅうかい)
詠み→窮鳥懐(きゅうちょうふところ)に入(い)る
1. 窮地に追い詰められて、人が助けを求めすがること
2. 窮地に陥った人が助けを求めてきたら、どんな事情があっても見捨てずに助けてやるのが人の道である、ということの例え
(33) 牛刀割鶏(ぎゅうとうかっけい)
詠み→牛刀もて鶏を割(さ)く
1. 鶏をさばくのに牛を切る大きな包丁を用いる意から、小さなことを処理するのに、大げさな手段や方法を用いることの例えで、また、それらを戒めたことば
(34) 金烏玉兎(きんうぎょくと)
1. 太陽と月をいう。「金烏」は伝説上で太陽に住むという三本足の烏。転じて、太陽の例え
2. 「玉兎」は伝説上で月に住むという兎。転じて月の例え
(35) 欣喜雀躍(きんきじゃくやく)
1. 思わず小躍りするほど、大喜びすることの例え
2. 「欣」「喜」はともに喜ぶ意。「雀躍」は雀が飛び跳ねるように、喜んで小躍りするさま。
(36) 禽獣草木(きんじゅうそうもく)
鳥獣と植物。命あるものすべて
③https://japaneseclass.jp/img/鶏群一鶴?page=1より引用の「鶏群一鶴」
(37) 禽息鳥視(きんそくちょうし)
1. 獣のように息をして、鳥のように見る意から、無益に生きながらえる例え
2. 禽獣が息をしたりものを見たりするのも、結局は食を求めることに過ぎず、ただいたずらに生きているに過ぎないことからいう
(38) 鶏群一鶴(けいぐんのいっかく)
多くの鶏の群れの中にいる一羽の鶴の意から、多くの凡人の中に、一人だけきわだってすぐれた人が混じっていることのたとえ。
(39) 鶏口牛後(けいこうぎゅうご)
1. たとえ大きな組織や集団でも、末端にいるより、小さな組織、集団でもよいから指導者となって重んじられるほうがよいということ
(40) 鶏尸牛従(けいしぎゅうしょう)
1. 牛の大きな群れの後ろに従い行くよりは、小さくても鶏の群れの長になった方がよいという意から、大きな集団や組織の末端にいるより、小さくても長となって重んじられる方がよいということ
2. 「鶏尸」は鶏の群れの長。
(41) 鶏皮鶴髪(けいひかくはつ)
1. 年老い衰えた老人の例え
2. 「鶏皮」は鶏の肌のように、皮膚が張りや艶を失い衰えたさま
「鶴髪」は頭髪が鶴の羽のように白くなったさま
④Xより引用の鶏鳴狗盗のイラスト
(42) 鶏鳴狗盗(けいめいくとう)
1. 小さな策を弄する人や、つまらないことしかできない人のたとえで、また、つまらないことでも何かの役に立つことがある例え
2. 「鶏鳴」は鶏の鳴きまねをすること。
「狗盗」は犬のようにこそこそと、わずかなものを盗むことから、卑しいことをして人をあざむく者のたとえ
(43) 鴻雁哀鳴(こうがんあいめい)
1. 雁が飛んで悲しげに鳴く意から、流浪の民が、その窮状を訴える例え
(44) 孤雲野鶴(こうんやかく)
1. 世俗を遠ざかった隠者の例え。また、世俗の名利などから遠ざかった者の例え。ぽつんと一片だけ浮かぶ雲と野に住む鶴の意から
2. 「孤雲」はちぎれ雲。「野鶴」は野に住む鶴。世俗を離れ超然としている人の例え
(45) 鵠面鳩形(こくめんきゅうけい)
1. 飢えて痩せ果てている形容。「鵠面」は痩せ果て、顔の形が細くとがって鵠に似ていることから「鳩形」は痩せ果てて胸が突き出て鳩に似ていること
(46) 孤雌寡鶴(こしかかく)
1. 夫を失った女性の例え
2. 「孤雌」は雄を失った孤独な雌。「寡鶴」は配偶のいない鶴
⑤https://idiom-encyclopedia.com/ziuhanpo/より引用の慈烏反哺のイラスト
(47) 慙鳬企鶴(ざんきふかく)
詠み→鳬(ふ)を慙(はじ)鶴(かく)を企(くわだ)つ
1. 自分が鴨であることを恥ずかしく思って、鶴になろうとする。自分の素質を考えないで、むやみに人の長所をまねようとする愚かさ
(48) 慈烏反哺(じうはんぽ)
1. 情け深い烏が幼い時の恩を忘れずに、年老いた親に口移しで餌を与える意から、子が親の恩に報いて孝養を尽くすこと。親孝行の例え。「慈烏」はカラスの異称。「哺」は口の中の食物のこと
(49) 雌伏雄飛(しふくゆうひ)
1. 将来を期して人の下に従い、低い地位に甘んじ、やがては大きく羽ばたき活躍すること。 2.「雌伏」は、雌鳥が雄鳥に従い伏す意味。転じて、人の下に付き従うこと。低い地位に辛抱していること。「雄飛」は、雄鳥が飛ぶように、盛んに活躍すること
(50) 鴟目虎吻(しもくこふん)
1. フクロウの目付きと、虎の口元。残忍であくまでもむさぼりとろうとする態度、容貌を形容することばで、「鴟」はフクロウ
(51) 社燕秋鴻(しゃえんしゅんこう)
1. 出会って間もない間に分かれること
2. 燕は春の社日に来て秋の社日に帰る。鴻(ヒシクイ)は秋に来て春帰る
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