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第217回 キジバト夫婦の離婚劇(5回目)

①つがいを解消し、寂しそうなキジバト(体長約33㌢)

   身近なハトといえば二種いて、いつも公園や駅にいるドバトと最近は寺社仏閣にも現れるようになったキジバト。餌欲しさに集団でやってくるドバトに対して、決して群れずいつも単独行動のキジバト。あっ二羽いるって思ったらいつの間にかつがいになっていた日本固有種のキジバトです。

②キリッとした表情のキジバト

   私の務めている職場には植え込みがあり、いつのまにか一羽のキジバトがその植え込みのあるヨモギが生えているその隙間に良くたたずんでいました。その独り者のキジバトはいつのまにか姿を消して、次に現れた時はなんとメスを引き連れつがいになっていました。

キジバトのつがい(左がオス、右がメス)

   キジバトのつがいは非常に仲が良いことできる知られています。オシドリキジのつがいのように…①のタイトル写真や③の写真もアツアツぶりが伺えます。それでいて、とんでもない事実も浮かび上がって、まるで男尊女卑のように思いました。

④集団行動は珍しいキジバト

   その仲の良いはずのキジバトに離婚が浮上しました。なぜってことになりますが、キジバトはつがいになって営巣するのですが実に簡単なマイホームです。それこそ吹いては飛ぶようなものです。実はこれにはキジバトなりの訳があったのです。

⑤幼鳥に「ピジョンミルク」を与えるキジバトの親鳥

   キジバトのつがいは子作りに失敗したら、婚姻を解消するのです。⑤のように子育てが上手くいけばいいのですが…別れたら次の相手探しに④のような集団見合いでもするのでしょうか。キジバトのオスは子育てを条件につがいになり、その相手のメスもそれを受け入れるのです。

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