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第925回 野鳥のモビングに習うこと

①https://www.google.co.jp/amp/s/www.taishoku-a.net/knowledge/mobbing-in-workspaces.html%3famp=1より引用の人間社会でのモビング

   モビングとは元々は自然界の動物たちが天敵を追い返すために集団で行う行為を言います。野鳥でいえば、鷲鷹やフクロウの猛禽類に対して、小さな身体の野鳥たちが、集団でこの捕食者を追い回し、自分たちの縄張りから追い出すことをいいます。人の場合にもあって、①の図解のように、最近は職場における嫌がらせにより、特定のターゲットを排除することを指す場合があります。労働環境は職場の規則によって作られるものでなく、会社に所属する一人一人が作っていくものです。

②http://digibirds.hatenablog.com/entry/20141008/1412694096より引用のノスリにモビングするハシボソガラス

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   本来なら野鳥の場合のモビングは鷲鷹やフクロウなどの猛禽類に対し、身体の小さな鳥たちが集団で集まり、自分たちの縄張りから、この天敵を追い出そうとする威嚇のことをモビングといいます。しかし、私が良く身近に観る野鳥のモビングが中心で、山辺や海辺で殆どがハシボソガラスで、たまにハシブトガラスも見ますが、トビ相手にモビングを仕掛けているのを良く見かけます。②の写真はノスリに対するハシボソガラスのモビングですが、やはりカラス中心のモビングです。

③https://chimacomaru.com/mobingu/より引用のリスのモビング

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   カラスの習性は自分たちの縄張りに入ってくるものはその縄張りから追い出すと言うことを習性としています。カラスは小さなツミや自分と同じくらいに大きなオオタカや、この②の写真のノスリトビといった自分よりも大きな身体の猛禽類にだって構わずモビングを仕掛けていきます。カラスは他の小鳥からモビングされる時もあります。また哺乳類ではリスがしっぽを振る行動はモビングと呼ばれていて、周囲に対して警戒している時や緊張している時、また相手を威嚇しています。

④https://blog.goo.ne.jp/torisan1424/e/626e6f074a28c7fa9424c663a41da015より引用のハイタカにモビングするハクセキレイ

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   ④の写真はハイタカにたった一羽でモビングを仕掛けるハクセキレイです。セキレイ体長約21㌢がハイタカ約35㌢に臨んでいきます。あの知恵の高いカラスでも、数羽でトビなど猛禽類をモビングすると言うのに。もともとセキレイは集団行動をしない野鳥と言うこともありますが、やはりこのような一羽だけのモビングはセキレイの気の強い性格がそうさせるのかと思います。セキレイは鏡などの反射物に写った自分の姿をも侵入者とみなして、攻撃するくらい気が強いのです。

⑤https://www.google.co.jp/amp/s/gamp.ameblo.jp/yukiran0405/entry-12281695510.htmlより引用のケリのヒナのいる営巣

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   セキレイと同じく、このケリもかなりの気が強いことで知られています。ケリは⑤の写真のように田んぼや畑に営巣します。オスはつがいのメスと卵やヒナを守るために、ちょっかいを出してくるカラスや人間などにも威嚇するくらいの気の強さです。必死になって家族を守ります。そんなケリは、セキレイ同様に約36㌢のケリが一羽でトビチュウヒなど50〜60㌢を超える猛禽類にも立ち向かっていくのです。人間社会でもこのような毅然とした態度を持って乗り越えて欲しいです。

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