真の幼児教育とは??

初めまして。。今まで旅人として数十カ国を旅し、帰国後ファッションの会社を立ち上げ経営し、イベント、企業広告、メディア、アートや文化事業など様々な企画に参加・展開しています。 2020年の春より、祖母の代から約50年続くこども園の分園として、Hihatov (ヒーハトーヴ)という新しいコンセプトの保育園を開園しました 。

Noteではこれまで出会った素晴らしい人・国・職業・様々な出来事を思い返し、どの様な幼少期を過ごしてその人が育ったのか? 良い幼児教育とはいったい何なのか? 常識に縛られず0ベースで人が成長するために必要な真実は何なのか?いつかそんな疑問に対する自分なりの答えに出会える事を目標に書き続けていければと思っています。。

今回は、保育を行う上での根底にある方針・考え方を紹介したいと思います。

あらゆる生き物は生まれた時から生まれた環境で生きていく能力を持っています。シマウマは生まれてすぐに立ち上がって歩き、魚は生まれてすぐに泳ぐことができます。そのかわり、違う環境で生まれてしまうと生きていくことができません。
人間の子どもは生まれてすぐ一人で生きていく力を持っていません。歩き回って自分でご飯を食べることも、危険から身を守ることもできません。そのかわり、時間をかけて様々な文化・言語・自然環境の中で生きていく力を身につけていきます。
幼少期というのは今はできることが少なくても、人間だけが持つ「何にでもなれる可能性」に満ちた特別で大切な時期です。空っぽの無垢な子どもたちは人間の基礎を作っていくたくさんの学びを全身全霊でスポンジの様に吸収していきます。
そんな子どもたちが安心感と肯定感に包まれて好きなことを探求できる環境を作ってあげることが、大人がしてあげられる一番の教育だと考えています。
今までの幼児教育は子どもを小さな大人と考えてきたのではないでしょうか?
少しでも早く計算ができたり、言葉を覚えたりすることばかりを重んじて、子どもたちの感覚や感じている世界に寄り添っていなかったのではないでしょうか?
人間が宇宙に行けたのは早い時期から勉強ができたからではありません。宇宙に行きたいと強く願い続けたから、その夢を実現するまで頑張ることができたのです。
他のどんな生き物にもない、自分の夢を描く力・理想に向かって進みたいと想う力。この素晴らしい力の根幹が育つ時期を子どもたちは保育園で過ごします。
好奇心や探究心が溢れ、なんでも全てを自分の力で真似し身につけていくかけがえのない時期。だからこそ「本物」に囲まれた中で興味や好きを育んでほしい。
高解像度の音響、全身で音を感じられる空間、考えつくされたデザインやアート、童話や昔話伝統的な祭りや文化的行事、昔から変わらない畑作りや田植え木や石などの自然の中にあるものの手触り。
特別な意味を持って存在し続ける確かな物を通して自分の根を伸ばしていける。
それぞれの子どもたちの視点にたって夢のような楽しい時間を一緒に過ごす。
好奇心の赴くまま、「本物」に触れる体験を通して子どもたちの身体感覚・社会性・感情・認知能力・創造性といった様々な個性の芽を育んでいく。

4月にHihatovをオープンし、この考えを根底に子どもたちと過ごす中でたくさんの発見や気づきがありましたが、コロナウイルスの流行もあってnoteのスタートが遅くなってしまいました。これから園での生活のこと、気づいたことなどを少しずつまとめていきたいと思っています。
今後ともよろしおくおねがしいます。

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