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映画『すずめの戸締まり』


入場時に配布されたパンフレット


🌟公式サイト

1週間前(11月30日)の夜に、長男から来たLINEと私の反応。
文字を塗り隠してある部分は、次男も観に行ったよ、という内容です。

『すずめの戸締まり』については、11月11日に、『あちらにいる鬼』を、たまたま公開初日の最初の時間帯に観に行った時に、熱心なファンが列を成していたことで知った程度だった。新海誠監督の『君の名は。』には感動したけど、『天気の子』は気になりながらも観てなくて(これまた息子らは兄弟とも観ている)、『すずめの戸締まり』に至っては、制作されていたことも知らなかった。

その後、長男とある件で長々電話で話した時も『すずめの戸締まり』の話が出たので、今週のうちに行くよ!としてあった。

ということで、12月6日のファーストショーに行ってみた。

結果的に、泣き通して観るほどに揺さぶられ、誰よりもやはり長男に伝えようと思い、直後にLINEした内容。

🌟臨場感と自分のための記録でスクリーンショットを添付するけど、ネタバレ部分もあるので、これから観たい方で予備知識を入れたくない方は、以下は読まないでくださいね!



🌟鍵とSRの部分は意味がわからないと思うけど(私の文章をいつも熟読してくださっている方には想像してもらえるだろうけど)、いずれも映画に関わることが長男と私の最近に起こっていた。

🌟長男に送った、御茶ノ水(映画の中で東京のポイント地点として出てくる場所)に関わる私のnote(6月投稿分)のスクリーンショット

6月に松井守男さんのお通夜参列のために歩いた御茶ノ水駅付近~神田明神、そして、その時見てきた守男さん本人の絵が、今日の映画にも多々重なった。
主人公が九州から東京まで移動してきて、御茶ノ水が、とある現象の舞台となり、6月に見ていた鮮やかな光景がスクリーンに自分のとらえた角度と似たような角度で表れた時、「ああ、やっぱりな」と思った。私もあの時、ただならぬ霊力や妖気を感じたから、東京ならここを選ぶよね、という感覚。

こんな風に取り上げていました。

『すずめの戸締まり』を観る人は、どんなふうに感じるのかそれぞれだけど、私は共感が強かった。例えば、資本主義社会に生きていると、お金を稼ぐことが大切で、稼げている人が成功者のようになるけど、お金ではない価値、例えば私の場合、人助けが常で、仕事としてお金になる時もあるけど、そうではなくても、慢性的に悩み相談に乗っていて、それを資本主義と照らし合わせると価値あることなのかわからなくなる時もあった。
それでも絶える時がなく(笑)、不思議にもたらされ、不思議に解決できる情報と人脈を持っている。偶然もめちゃくちゃ多いので、目の前に差し出される何かを解決していくことが今では天命だと思っている。

20年くらい前に座右の銘として適当に答えた、「運に波乗り」という感じ。

自分に起こるシンクロや偶然が不思議で解明したくて、今読んでいる『死は存在しない~ 最先端量子科学が示す新たな仮説~』(東京大学工学部、大学院卒の工学博士による本)もおもしろいけど、『すずめの戸締まり』には、本に出てくる「ゼロポイントフィールド」を可視化したように感じられる場面もあった。

長男に書いた感想の、
<見えないものが見えてしまう人が、人知れず世の中のために、何かをがんばっているんだと思う>
という部分。
不思議な偶然が頻発すると(時に信じられないようなできごとが起こると)、同じ世界に生きているようでいて、自分が感じ取っている世界(もの)や見えている世界(もの)は、他の人とは違うのかもしれない、と、優劣や上下ではなく思いもする。

鋭敏さは幸せばかりではないけれど、『すずめの戸締まり』の主人公の高校生の女の子には見えてしまったために、ついていった、巻き込まれた、なんとかしようとした、がんばった、死を恐れなかった、という感じに、私の人生も、見えてしまう、気づいてしまうために、自力よりは他力に巻き込まれるようにして、努力し、格闘し、結果的に自分も他人も幸せにしている気がする。

🌟映画の中で印象的だったセリフ・・・
鈴芽(すずめ・主人公の女子高生・3.11の震災で母を失っている)
「生きるか死ぬかなんて、ただの運なんだって、小さい頃からずっと思ってきた」

草太(説明は省くけど、閉じ師の家系・教師を目指す大学生)
「命がかりそめだとは知っています!死は常に隣にあるとわかっています!それでもいま一年、いま一日、いまもう一時だけでも、私たちは永らえたい・・・!」    (パンフレットより)

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新海誠監督が、今も震災を描こうとすることや、『君の名は。』もそうだったけど、「たった一人の自分の相手に出会うこと」を繰り返し描いていることがうれしい。その思いと重なって流れるRADWIMPSの歌や歌詞にも感動。
このような、神様ごと(目に見えない力)の映画を壮大なスケールで制作しようとすることも、それを実現することも、その映画を支持する若者たちが多いことも、うれしいです。

荒唐無稽ととらえるか、我がこととしてとらえられるか・・・

声優として深津絵里や神木隆之介、染谷将太、松本白鸚が参加しているのもうれしかった。

長い長い膨大な参加者のエンドロールには、中国人や韓国人や、英文字表記のどこの国の人かわからないスタッフの名前がたくさんあった。
その人たちは、下働きさせられたのではなく、新海監督に憧れて参加したんだろうなあと思った。
Special Thanksの中には、知っている名前も発見し(現代美術の仕事時代に知った人)、ああ、創作現場の周辺に変わらずいるんだなあと、それもうれしく思った。

観て良かったし、そのうち長男と直接語るのを楽しみにしています。
受験生の次男はクールな反応だけど、それでも観てきた気持ちはうれしい。
単に人間のタイプの違いで、長男と私は泣いて観たし、私の偶然力みたいなものも長男に伝播している。
その追及は、今後も続けます(笑)




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