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不動産売買業界の課題(2020/07/21)

こんばんは、いつも拝読ありがとうございます。
今回は業務の中で触れることがあった不動産売買仲介業界の問題点についてまとめて見たいと思います。

そもそも不動産業界は、不動産テックというワードがあるほど現代社会の中では医療、介護市場と並び市場規模が大きく、かつアナログな業界としてテック企業から注目されている業界です。

個人向けの不動産仲介件数は年間約200万件。市場規模は1兆5,000憶円程度だと試算がされています。

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https://www.yano.co.jp/press-release/show/press_id/2179

①売り手と買い手の情報の非対称性
そもそも、不動産業界の仲介業が成り立つ理由として不動産が高価な商品であるということ、不動産が専門知識が必要であること、そもそも不動産の一時情報が入手できないという業界背景があります。

仲介業者は、売り手の持つ不動産と買い手のマッチングが主な目的ですが、これらは全てREINSという東日本不動産流通機構が運用するサイト経由のものが多数を占めます。宅建という資格を持つ仲介業者しか利用ができず、一般の方が利用できない仕組みとなっています。

最近では、売り手と買い手を直接結ぶマッチングサービス等も登場おり、この情報の非対称性を活かして市場規模も増加しています。このように、個人で情報を仕入れられる背景の中、仲介業者へ支払う仲介手数料(3%+6万円※法律上上限が定められている)を負担に感じる消費者が増加していると思われ、業務の中でどのように付加価値を出していくのかがポイントとなっていくと思われます。

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②ITリテラシーが低く、業務が非効率
冒頭でもお伝えしましたが、不動産業界自体がまだまだアナログな領域が多くかなりの業務改善が見込める市場だと思われます。特に、不動産情報は紙で管理されていることが多くデジタル化が進められる領域だと思います。

また、今後は生活仕様としてはスマホ経由で情報を得ることが増えると思われ、不動産はリアルとネットの融合で顧客(売り手×買い手)を囲い込むことが集客の反響、成約率を増加させると思われます。

【客付】
・ネット上の行動から購買意欲、気になる物件を把握し気になる物件をリコメンドし成約率を向上(SUUMO、HOME'Sなど)。この仲介営業マン用の業務支援サービスがあっても面白いかも。

【元付】
・物件情報等が紙媒体で管理、REINSのUX/UIも相当扱いづらくマッチングによる機会損失が生じていると思われる。この情報をまとめるだけでも需要はあると思います。

いかがだったでしょうか。ここに乗せていない課題は多くあると思いますが、不動産テック企業が増加してきているように注目されている業界です。

コロナにより、さらにボラティリティーが高くなり企業の投資はより効率性を追求するようになると思います。仲介業として必要とされる付加価値(接客サービス)と、回転率(手数料上限があるため)をどう両立させるかがより重要になるでしょう。

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