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毛沢東(資料1)

1992年3月の春休み。シベリア鉄道で旅に出るにあたり、大阪から鑑真号で上海に渡り、北京でモンゴルビザを取得し、7泊8日のシベリア鉄道の旅を敢行した。私にとって忘れられない、初めての1人旅。

旅行人生においても「元首モノ」にとっても、私の運命を変えた旅と言える。そして、この毛沢東の肖像画を購入したことから、その後30年以上の人生において、様々なドラマが生まれたと言っても過言ではない。

GM0001

GM0001:毛沢東(布製、1992年)
毛沢東紀年堂の土産コーナーで購入したもの。たくさんのグッズを販売しており、何かふざけた土産を買おうと思っていた。そこで何を思ったか、この「元首モノ」を欲しくなってしまったのである。家にこれが貼られていたら面白い。おそらくそんな感覚で購入したと思われる。ただ、購入した理由の一つには、いずれアンディ・ウォーホールの「毛沢東」のポスターを購入して並べて貼りたいという野望もあった。この頃は、特にハイレッドセンターへの想い入れがあったので、何かを貼ることで物事の意味を変える「ゲイジュツ」が自分のテーマの一つだった。裏地がネガティブになる刺繍のようになっているので、昔は逆に貼り付けて飾ることもあった。それもなんとなく「ゲイジュツ」へのあこがれからだった。この作品は、常に元首モノの中心として、昔も今もその輝きを失っていない。とても尊い。

GM0002

GM0002:毛沢東(木製に貼り付けた毛沢東たちの宴、1992年)
とにかく如何にもなプロパガンダっぽい絵柄が気に入った。

みんなが笑顔で親からなんでそんな気持ちの悪いものを買ってきたのと言われた。ポスターと一緒に宴にいる全員の人名を書いた紙がついてきたが、引越しなどによって紛失。すごく後悔している。ポスター自体も紙質が悪いので、”ゼロ”プロパガンダン展の何回目かの時に、木製の額を購入してノリで貼り付けた。

GM0003

GM0003:毛沢東と周恩来(ラミネートのブロマイド、1992年)
当時の中国のタクシーや乗合バスのような車には、このブロマイドがミラーにぶら下がっていたことから「これを日本でやったらすごい!」と思い、即購入したもの。今、この写真見て気づいたが、これは百周年の記念グッズだった。1年前だったこともあり、毛沢東ブームだったのかも。

裏面が周恩来

裏面に「周恩来同志」と書かれているのを見て、リアルに共産主義っぽい言葉使いを見て興奮したのを覚えている。当時の私の車(親の車)には、道中買った土産物をダッシュボードに沢山乗せるのが自分の中で流行していて、GM0003は、その延長線のようなグッズとして考えており、これをつけて日本で走っていた。

以上、GM0001〜0003。GMは、元首モノの省略系。元首や首相レベルでないものは、また今後考える。年号は購入年。



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