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佐藤天彦 名人 『王道』~棋士の揮毫~

2017年12月18日、紀伊國屋ホールで開催された第七回「将棋対局~女流棋士の知と美~」にて揮毫していただいた色紙。

佐藤天彦 名人 『王道』

この揮毫色紙、いま自分が持っている色紙の中で一番のお気に入り。
字のことはよくわからないけれど、綺麗さと個性のバランスとれているように見え、そして何より『王道』という言葉のかっこよさが素晴らしい。「名人 佐藤天彦」だからこそ、この『王道』に貫禄のようなものを感じるのだと思う。

今日から開幕する名人戦。
初の平成生まれの挑戦者・豊島将之二冠を相手にどんな勝負になるのか。

ところで、『王道』という言葉の意味、何となく知っていそうで改めて調べてみると自分が少し誤って理解していたことに気づかされた。

1 儒教で理想とした、有徳の君主が仁義に基づいて国を治める政道。
2 安易な方法。近道。
3 物事が進むべき正当な道。
(goo国語辞書のデジタル大辞泉より)

1,2がもともとの意味のようで、正統派や正攻法のような意味だと思っていたけれど、これはもともとの意味から転じた使われ方のようだ。

天彦名人は「名人」なのだから、俺の指す手が将棋の王の道、とシンプルにとらえても全く問題ないかもしれないが、正当な、という意味でとらえるのが妥当だろうか。

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