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海外留学・移住したい人の情報収集の方法について【留学エージェント徹底解剖】

まずは自己紹介から。僕自身、4年前(当時29歳)に大好きな地元・香川を離れて海外移住を目指して、日本人の妻とカナダ・トロントでの生活をスタートしました。語学留学を含め、海外留学・移住は事前の情報収集が肝心で、仕入れた情報によって行き先や人生設計に大きく影響してくるので、可能な限り正確で最新の情報を手に入れたいところ。

現状だと留学・移住を考えた時にネットで検索して一番最初に出てくるのは留学エージェントもしくは留学エージェントの比較サイト。留学エージェントはこれから留学・移民を考えている人にとっては強い味方だが、その有効な使い方や立ち位置が曖昧になってきているので、ここでは留学エージェントが提供するサービスを大きく2つの側面から解剖して個別に問題点を挙げ、最後に解決方法を提案する。

1.留学相談・コンサルテーション(基本無料)

エージェントは利用者の希望を聞き取りして、オススメの留学プランを提案してくれる。収入構造的にここは無料となっている場合がほとんど。ここでの問題点は、(1)担当者の知識・経験差が激しく、範囲も限られている事(2)担当者は人生相談の専門家ではない事、の2点。詳しく解説していく。

(1)担当者の知識・経験差が激しく、範囲も限られている事

留学エージェントには資格が無いため、採用さえされれば誰でも就職できる。無料相談の担当者の多くは「現地留学経験者」を謳っている場合が多いが、その担当者も現地の全ての語学学校に通った訳では無いし、語学学校→カレッジ進学→現地就職を希望する利用者の場合、担当者は自分が経験した事のない領域についてアドバイスせざるを得ない状態となる。例えば利用者が「トロントで保育士」として働きたいと思った場合「プログラムが充実していて(授業内容や現場実習内容など)就職に有利な学校選び、必要な英語力、給料相場、待遇、移民(外国人)としての現地就職難易度」などなど、トロントの保育分野に限って言えば、多くのエージェントの担当者より僕の妻(トロントのカレッジを卒業して保育資格を取得後、現地で就職して働いている)の方が経験・知識は豊富。なので、実際に現地で学校を卒業、就職、生活をしている人の方が相談相手として相応しいケースが多い。

(2)担当者は人生相談の専門家では無いこと

留学・ワーホリ、海外カレッジ・大学進学は、その人の今後のキャリア形成や人生設計に大きく関わってくる。そのため、利用者はエージェントの担当者にこのあたりの質問をすることが少なくない。僕自身も、カレッジ進学→現地就職→永住権取得を目標としたため、カレッジ選びは現地での就職活動と直結しており、引いてはキャリア形成にも影響する最重要ポイントだった。ここでの問題点は、多くの留学エージェントは「留学に係る手続き・ビザ取得のアドバイス」などは得意だが、学校選び・就職サポートは専門分野ではないということこの「留学手続き・語学学校選択・ワーホリ・転職&就職・カレッジ進学・現地就職・移民・キャリア形成」については、帰国する場合でも移住する場合でも、一連で繋がっている部分が多く切り離すのが難しい。エージェントの収入構造上、顧客を離さないために「知らない・分からない」と言いにくい立場にあり、基本的にはそれとなく相談にのってくれるところが多いはず。利用者の目的・目標が多様化し、それに伴うニーズの変化に対して留学エージェント単体では対応しきれなくなっている印象。

2.留学に関する手続きサポート(出国前&現地)

留学先やエージェントによって内容も異なりますが、基本的に無料で以下のようなサービスを提供しているところが多い。

ビザ申請サポート、ホームステイ斡旋(基本有料)、空港送迎(基本有料)、保険加入サポート、現地銀行口座開設サポート、レジュメ添削、イベント開催、初心者向け英会話講座

など。ここでの問題点は、「収入構造的に他社との競争が生まれにくく、必ずしも利用者が望むサービスを提供できているとは限らない」こと。留学エージェントが提供するサービスの多くは無料であることが多い。これは、利用者が語学学校やカレッジに進学した場合に支払った学費の一部を、コミッションという形でエージェントが受け取っているため。少しでも学生の負担を減らしたいという思いから生み出されたよく考えられた収入構造だと思う。ただこのシステムには欠点がある。ほぼ無料のサービス内容が画一化された結果、顧客獲得の手段として「サービス向上 <<<<<< 広告・マーケティング」という構造が出来上がってしまった。

以上、大きく2つの側面から問題点を書いたので、最後に解決方法の提案。

解決方法の提案

多様化してきた個々の目標・ゴールによって必要な情報の種類・質・鮮度が異なるため、従来の留学エージェント単体での対応が難しくなってきた。ちなみに、3ヶ国で語学留学を経験して現在カナダ移住計画進行中の僕の個人的な意見だと、留学エージェントを利用するデメリットはほぼなし。上手に利用すれば、エージェントは我々の味方。エージェントの得意なことと不得意なことを切り分けて整理して利用することが大事。そして、その不得意なことは「個別のケースに応じた、現地の生の情報の提供」。ただ、その不得意なことは、利用者側がもっとも欲しいものだったりしますが、現状だとその情報までたどり着くことはかなり難しいです。

なのでここで僕から提案。現在カナダで生活をしている保育士さん、理学療法士さん、美容師さんなどなど色々な職種で現地就職を果たして生活をしている日本人の方々を一つのウェブサイトに集約して一覧で見れるようにまとめ、Skypeなどを通じて個別に直接質問ができるサービス提供の開始に向けて動いています。個々でブログやTwitterを使って情報発信している方もいますが、現段階だと「どこでどんな人が何をしていてどんな情報を持っているのか」が把握しづらいので、それを整理するのが目的です。実際に現地で経験して得た知識や情報なので、他の方法ではなかなか手に入りづらいはず。当面はカナダのみの提供になりますが、もし需要があるようであれば他国にも広げていきたいと思っています。

最後に

未来の留学生・海外移民希望者の方のお役に立てれるよう努力しますので、この記事が少しでも役に立ったという方は記事下にある「気に入ったらサポート」というかわいい緑色のボタンを押して支援していただけると嬉しいです。金銭的な支援以外(むしろこっちの方が有り難いです)をしていただける方は、記事のシェアやTwitterで感想・ご意見を書いていただけると励みになります。最後までお付き合いいただきありがとうございました。

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