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スパーズvsイプスウィッチタウン 前半 PSM

メモる!
PSM1試合目
後半は若手祭りになりつつあったのと、ホイビュアが途中交代したので無し

スコア:3-0

1点目:相手のミスからカウンター。デレアリが右hsから左hsのセセニョンへパス、カットインして右足
2点目:ハイプレスでミスを誘い超ショートカウンター。2トップではめ込み、GKがアンカーに出した縦パスをホイビュアがインターセプト、ソンがゴール
3点目:ビルドアップ場面から。サイドを変えるパスを受けてからドリブルで運ぶ右hsのフォイスが、相手CFを振り切ってライン裏へスルーパス、ソンがゴール

メンバーと配置

デイビスはごく稀に上がる
セセニョンが高い位置をとり、それで空いた低い位置にデレアリが降りるパターン
ビルドアップ時はウィンクスが少し降りてDFラインとボールのやり取りをしがち

イプスウィッチ

ポジトラ:ポゼ確保
ポゼ:後ろから繋ぐ、キーパーもなるべく繋ぐ、サイド攻略
ネガトラ:覚えてない
非ポゼ:4141でミドルゾーンで構える、チャンスがあればハイプレスだがまずは中央締め、キーパーまで行く機会無し

スパーズ

ポジトラ:いけたらカウンターだがあまり無理はせずポゼ確保
ポゼ:繋ぐ
ネガトラ:できれば数と位置を活かしてハイプレスへ移行
非ポゼ:442でミドルゾーンで構える、アンカー注視、行けたらキーパー付近までハイプレス

●非ポゼのスパーズ

相手が縦へ急がなかった、スパーズも常時ハイプレスということはしなかった。そのため、スパーズは一度442の陣形を作ってから追い込むところを作っていくという状況が主だった。
ハイプレスへ移行するタイミングは1stDFである2トップが多分決める。

① 相手CBがボールを持った際、2トップは基本的にすぐにボールホルダーに寄せにはいかず、まずは相手アンカーに通されないよう位置を取る。そこから片方がボールホルダーに寄せるときは、もう片方がアンカーをマークする。

※逆に、そのようにできない場合(2トップの距離が離れすぎているとき、ネガトラ等で戻り切れていないとき)は相手CBに安易に寄せない。

②(ア) 相手が同サイドで前進を試みた場合は、そのサイドのFW、SH、CH、SBが同数でプレスをかけて奪うor蹴らせる

②(イ-1) 相手がCB→CBのパスをした場合、アンカーをマークしていた方のFW(1)は、アンカーを切りながらパスを受けた相手CBへ寄せる。
そのまま相手CBが同サイドで前進を試みたら同数で(※)プレス、相手のアンカー・IH・WGに対して、基本的にスパーズのFW(2)・CH・SBがつく。相手CBがキーパーに戻したら、リターンパスのコースを切りながらキーパーまで寄せる。

②(イ-2) 相手がCB→CBのパスをした場合でも、FW(2)もしくはCHにそのアンカーを受け渡せない状況なら、①に戻る。

※②(イ-1)でFW(2)が間に合ってなくてCHが相手アンカーに行ったときに、SBが相手IHを見て、結果として相手SBがフリーになるやつがあったのがちょっとこわい。でも仕方ないのかも。

覚書の図

イプスウィッチはサリー等のポジションチェンジの策を講じてはこなかったため、上記のような状況は繰り返し起こった。

●ポゼのスパーズ

スパーズがポジトラで縦へ急がなかった、相手はまずミドルゾーンで構える守備をしてきた。そのため、右上げ3バックの陣形を作って、後方からビルドアップをする場面が多かった。
3バック化したが、相手が2トップではなく4141だったためか、後方から常に数的優位を作りボールホルダーを前進させて優位をバケツリレーするような状況にはならなかった。

相手はコンパクトさを保ち中央を締める意識が強かったため、その分スパーズのWBがスペースを得た。
主に右WBのジェドソンに、フォイスやホイビュアからのシンプルなパスが通ったり、トビーやウィンクスからのロングパスが通ったりすることで、スパーズはボールを前進させていた。

左サイドではデレアリとセセニョンが互いの位置を利用することでスペースを得ていた。しかし、左から深い位置までの前進は少なかった。
左からが少なかったのは、右へは出ていたロングボールが左へは出なかったこと、相手が(相手にとっての)左サイドではIHが前に出る意識が強く、右サイドではWGが前に出る意識が強かった→デイビスへの圧が比較的強かったこともその原因かもしれない。
ただ、画面上では左サイドが見切れていることが多く、左側の状況はよくわからなかった。

覚書の図

「右からの前進が増えると、相手の左WGがジェドソンを気にして、その位置がジェドソンの方に寄り始めた。その分元々はイプスウィッチが締めていた内へのルートが開くようになった。そのために3点目のような場面が起こった」みたいなことを考えていたけど、そうではなかった。イプスウィッチは右に何本通されても3点目の場面以外は内へのルートをIH(とSH)で締め続けていた。

3点目の場面は、左サイド低めで保持していたところから右HSのフォイスにHS→HSのパスが通り、相手の(特に左IHの)横スライドが遅れた場面だった。
イプスウィッチの左WGは左IHの位置を考慮して絞って対応すべきだったが、通常の位置取りをしてしまい、そこをフォイス、ルーカス、ソンが見逃さなかった。
左WGが対応を誤ったのは、もしかするとそれまでの右サイドへのパスが頭にあったからかもしれないが、一度きりのことなのでわからない。

覚書の図 3点目

●感想

相手の決定機はほぼ0だったし、1点目はともかく、一つは非ポゼから、もう一つはポゼから点が取れてよかった。

被ポゼは連携が取れていてよかったが、相手のビルドアップの変化への対応や、押し込まれたときの耐え方も見たい。

前半を通して、右サイド大外に上手くボールを届けることで、ボールを前進させ、チームを押し上げることができた。
ただ、そこから内へ入る手段に乏しかった。ジェドソンは独力のカットインを試みたり、更に縦方向か後方に下げるパスをしたりしていたが、計画的に内側に入っているようには見えなかった。
ネガトラでのリスクは気にしなければいけないけれど、連携や決め打ち、もしくは脅威のあるクロスによるサイド攻略の手段が欲しい。そういったものが無いと、多分相手を広げづらい。

左サイドにはあまりボールを運べなかった。画面手前に見切れてしまって左大外の様子はわかりづらかったが、左から前進できないにしても、右から左への大きな展開もあるとよかったのではと思った。
デレアリが降りる仕組みや、デレアリとセセニョンのコンビネーションをもっと使えなかったのかなと思ったが、相手DFラインとの駆け引きが上手いデレアリにはあまり降りてほしくない気持ちもあった。

トビーが右に凄いパスを何本も通していたけど、前が空いてるフォイスにもっとボールを渡して運ばせて、相手を引き出してもよかったんじゃないかと、ちょっと疑問に思った。それをやろうとしてフォイスが普通にミスってた場面はあったけど。
でも左でそれ(セセニョンに蹴らずデイビスに渡す)をやった結果として相手が前がかりになって、左からの前進があまりできなくなったとか…?わからない…