写真日記(2020年9月21日~22日)

四連休の後半二日間で和歌山県の高野山へ行ってきました。初日は15時過ぎに宿泊する宿坊に到着。チェックインを済ませ、大通りを散策。

真言宗総本山金剛峯寺。日本の寺院では最大規模の枯山水庭園と言われているそうです。

確かにかなりのスケール。沈みゆく夕陽と相まって美しさが引き立ちます。

陀羅尼助(だらにすけ)ご存知ですか?関西地方の方は聞いたことがあるかも知れませんね。お腹こわしたときなどに飲む小さな黒いつぶつぶの胃腸薬です。ここ、高野山が発祥なんですね。

早朝6:30から朝のお勤めに参加させていただきました。結構な寒さでした。私は浄土真宗系(他力門)の仏教思想を主に学んでいるため、真言宗で言われる「真言を唱える」や「護摩焚き」といったものには若干違和感がありました。しかし信仰とは「いかに自分自身と向き合うか」というどこまでも個人的なものであるため、解釈は様々で良いと思います。

宿坊というものに初めて泊まりましたが、なかなか良い経験をさせてもらいました。夕食と朝食は全て精進料理、しかもかなり美味。夜は部屋で写経、瞑想、読書と静かで穏やかな時間を過ごすことができました。

二日目は早々にチェックアウトし、奥の院を散策。まだ朝早かったので人もまばら。ゆっくりと見学することができました。

寄り添うように聳え立つ二本の杉の木。彼らの中にはどのようなかたちで時間が流れているのでしょうか。自然の力強い姿を目撃するといつも「存在の不思議」について考えてしまいます。

こういうかたちでこの地を訪れるというのもありなんでしょうね。

信仰心とは「己の中に何を観るのか」という果てしない旅。その旅路の果てに真実があろうとなかろうと、ひたすらこの道を進んでいくしかない。そういう世界を私たち一人ひとりは生きているのです。独生独死独去独来。「孤独」とは真実からの呼び声なのかも知れません。

親鸞聖人の墓所が高野山にもあるとは知りませんでした。

高野山奥の院には多くの戦国武将や著名人の墓があります。故人本人もしくはその遺族がどのような思いでこの地に墓を建立したのかはわかりません。ただ、ひとつ感じたことは、魂が眠る地にしては、余りにも「賑やか過ぎる」ような気がしたということです。

また、真言密教について、全くと言っていいほど無知な自分であったので、少し勉強しなければなと思いました。

ここまで読んでいただいて、ありがとうございます。それでは皆様、またお会いしましょう。おやすみなさい。

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