見出し画像

新規事業「ビザスクnow」β版開発でプロダクトデザイナーがやったこと

ビザスクでデザイナーをしているHIGAshineです。コミュニケーションデザイナーとプロダクトデザイナーを兼任しています。今回の記事では、プロダクトデザイナー(UI/UXデザイナー)として携わった新規事業「ビザスクnow」について、そのプロセスなど振り返っていきたいと思います。

ビザスクnowとは?

ビザスクは「知見と、挑戦をつなぐ」をミッションに、あらゆる業界、職域で活躍するアドバイザーの”生の声”を聞くことができるさまざまなスポットコンサルサービスを展開しています。

既存事業としては、ビザスクinterview/ビザスクliteと呼ばれるインタビューサービスをメインに、ビザスクexpert surveyと呼ばれるWebアンケートやそれらを丸っとお任せいただく調査代行のビザスクreportなどがあります。

ビザスクnowとは、クライアントがシンプルな質問を投げると、属性にあうアドバイザー5名以上が素早く良質なテキスト回答を投稿できる新サービスです。ちょうどビザスクinterviewとビザスクexpert surveyの間のニーズに対応するサービスになります。

プロジェクトメンバー

プロジェクトメンバーとしては、時期により変動はありますが下記のような構成でした。

PdM=1名(執行役員 VP of Product)
Design=1名(私)
Biz =リーダー 1名(執行役員)、プロジェクトマネージャー 3-5名
Dev=エンジニア 3-5名(チームリーダー、テックリード)

開発タイムライン

私がアサインされたのは、プロダクトのα版での検証が終わったときでした。α版検証とは、Googleフォームや既存機能を使ってBizメンバーだけで運用してみて、ニーズがあるか確認するということですね。

その後、5か月の爆速でβ版を開発して一部のクライアントにお試しいただき、ユーザーヒアリングや改善を続けて今年4月に正式リリースとなりました。

β版開発Kickoff

2021年4月頭、前月にα版検証をしたBizメンバーからの現状報告会が開かれました。前日にアジェンダがesaで共有されていたので、それを見て私なりにざっくりフローチャートとして作成して望みました。

MTG当日は、このフローを見ながら会議のメモを横に書いていきます。

その時のポイントは、

  • この新規事業の肝になる価値は何か?

    • クライアントにとっての価値

    • アドバイザーにとっての価値

    • ビザスクに期待される価値、役割は何か?

  • どんな機能が必要か?

ということです。

サービスブループリント作成(工数3日)

その後、PdMのYさんに「サービスブループリントって知ってる?」と言われ、初耳だったのですぐにGoogle先生に聞きまして。次のMTG「ユーザーフローを作成する会」に向けて作成開始。

最初は前述の図解を元に、時系列に並べました。(その1)
Customer Journeyにクライアントとアドバイザーを、ビザスクの役割をFront Stage, Back Stage, Processesに当てはめていきました。

ですが、これだとどんな画面を作るか分からないため、それぞれのステップをAction(行動)とView(画面)に分解していきました。(その2)
また、そのステップでの仕様を細かく言語化し、プロジェクトメンバーみんなで行う「ユーザーフローを作成する会」でさらにブラッシュアップ。MUSTの機能を見極めていきました。

ワイヤー作成(工数2週間)

その後、下記3つのプロダクトのワイヤーを作成していきました。
・管理画面
・クライアント画面
・アドバイザー画面

サービスブループリントで画面の細かい仕様を作っていたお陰で、2週間で作成することができました。また、これらを元にプロジェクトのDevチーム(PdM1, エンジニア1, デザイナー 1:me)で「画面の機能整理の会」を開いてブラッシュアップしていきました。

詳細デザイン&実装支援(工数3か月)

サービスブループリント、ワイヤー作成までは、Figmaファイル1つで行っていましたが、プロダクト別のFigmaファイルがあるため、ここから詳細なデザインはそちらに作成していきました。それまでのファイルからもリンクを貼って飛べるようにできるので、Figmaは本当に便利ですよね。

ワイヤーを元に詳細なデザインを作成し、また必要に応じてモックを作成、さらにはペアプロを行うなどエンジニアと細かいコミュニケーションをとりながら実装支援&確認を行ました。この頃にはDevチーム(PdM1, エンジニア2, デザイナー 1:me)で毎日夕会も。結果3か月でβ版をリリースすることができました。

β版ローンチ&改善

ということで、キックオフから5か月という爆速でβ版をリリース。最初の案件の回答が続々届き、わたしたちは「ビジネス知見」をマッチングしているんだ、と感動したのを今でも覚えています。

β版ローンチ当日のSlack

その後もユーザーヒアリングや行動分析を行ってアジャイル的に改善を続けて機能を磨いていきました。このβ版改善期間の詳細は、Cocodaさんで記事にしてもらったのでご覧ください。


正式リリース

スタートから1年。十分に価値のあるプロダクトになった(0→1のフェーズが完了)ということで、全クライアントに正式リリースされました。

リリース後は、Bizがお客さんを増やすことがメインの1→10のフェーズになり、ペースは落ちましたがプロジェクト定例MTGは続いており、課題を共有して改善を続けています。

成果&まとめ

そして、この全員兼務の事業部横断チームの成果が評価され、10月に行われた『第3回VisasQ Award』のチーム賞に選ばれました。

コロナ禍のためリモートと出社のハイブリット、定例MTGはZoomなどを使ってのリモート会議でしたが、非同期のテキストコミュニケーションであるSlackでも活発に議論が沸き起こるオープンな風土で、ベテランPdMがしっかり舵取りしながら全員が当事者意識を持って推進していく素晴らしい環境でした。

私が立ち上げから関わった新規事業ではじめて「大成功だ!」と胸を張って言えるサービスです。これからもクライアント・アドバイザー・ビザスクの全員がHappyになるように育てていきたいと思います。

この記事が参加している募集

仕事について話そう

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?