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自分で自分を褒めちぎる



真っ先に飛んできて

心配してくれる人

「大丈夫だよ」って肩を叩いて

励ましてくれる人

なんやかやとあった日は

やさしさに胸を打たれる




お前なんて どうせだめだ

そんな声が聞こえそう

落ち込んだときには

自分の力で立ち直れない

もうだめだと頭を抱え

体ごとベッドに埋まる

どこでもいい

隠れる場所があるのなら

今すぐ僕を連れ去って




悲しいなんて言おうものなら

あっという間に集中攻撃

それ以上何を望むの

贅沢だという言葉は

こんなときに使うものだったのか




ふらふらと起き上がり

周りを見回してみても

ここにいるのは

自分ひとり

僕が何に怯えていたのか

もう思い出せやしない




「頑張って」

「頑張らないで」

一体どちらが正解なのだろう




真っ先に飛んできて

心配してくれる人

「大丈夫だよ」って肩を叩いて

励ましてくれる人

なんやかやとあった日は

やさしさに胸を打たれる




「お前なんて どうせだめだ」

そんな声も聞こえない

落ち込んだときには

自分の力で立ち直る

だめな自分を力づくで

立ち直らせる




誰だって失敗するよ

そう思いたい

だから僕は

自分が大丈夫だという理由を探す

励ましてくれる人を見つけては

「ありがとう」の気持ちを伝える

そして「今日も頑張ったね」と

自分で自分を褒めちぎる




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よろしければご覧下さい。






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