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「読むだけで"おもしろいほど"自律神経が整う本 心と体の専門トレーナーが教える!最高の体調をつくる17の技術」

こんにちは。比嘉です。

期間限定で、「読むだけで"おもしろいほど"自律神経が整う本」を全文無料(0円)公開します!

こんな時だからこそ、心も体を少しでも理解してもらえればこれほど嬉しいことはない。

よかったら読んでください。

まえがき

 本書を手にとっていただきありがとうございます。私にとって、本作は5冊目の電子書籍となる。今回はいままでの電子書籍とは一線を画す作品となったので期待して欲しい。

♦︎すべては内側から変わる

 私はパーソナルトレーナー(筋力トレーナー)ということもあって肉体(外側)を変える専門家だ。トレーナーとして500人以上の方々を理想の体へと導いてきて、ふと、思うことがある。それは内側から変えないと外側は変わらない。と、いうことだ。上手に内側を変えれた人は外側も変えられる。

 つまり、内側が先で外側が後。ってことになる。

 これが逆になっているとすれば、あとあとリバウンドをするだろうし、それはトレーナーのコーチング能力は低いと思ってもらっていいだろう。あくまでも人は内側から変わる。

♦︎自律神経とホメオスタシス

 なにごともすべては目標設定からはじまる。目標を設定し、一歩一歩前へ進む。しかし、簡単に変わっていけるわけではない。それは、ホメオスタシスが強固に変化を嫌うからだ。

 例えばこんなことはないだろうか。アクション物の映画を見て、主人公の体のようになりたいと意気込んではじめるも、ものの3日で『やっぱ私には無理だ。』と諦めてしまったり、やりたくない仕事とわかりつつ、生活の為と言い聞かせてズルズルとやめられないで月日ばかりが経ってしまう。

 この例なんかもまさにホメオスタシスの仕業である。つまり、良いも悪いもホメオスタシスは強固に働く。そして、それが自分にとって好ましくない状態であるなら、自律神経系のバランスも崩れてしまう。結局、心も体も変えていくにはホメオスタシスをぶち壊す!しかない。

 そして、その方法を本書に詰め込んだつもりだ。自分のペースでいいのでじっくりと読んで実践してほしい。

それではあとがきでお会いしましょう!


【自律神経の整え方】

①自律神経の乱れがすべての原因

1.自律神経失調症について

 現代人は交感神経と副交感神経がアンバランスとなり、自律神経失調症を発症するリスクがきわめて高い。

精神疾患を抱える患者数は年々増加の一途をたどっており、その数平成26年度で392.4万人。そのうちの72.4万人が、自律神経失調症などの『神経障害』を引き起こしているとされている。この数は実態としての患者数なので、潜在的な予備軍を含めると約10倍の720万人程度となる。これは、日本人の約5パーセント以上の方が発症しているかまたは予備軍という形になる(厚生労働省調べ)。

2.原因は?

 まずはこの自律神経系の作用から知っておく必要性があるだろう。

交感神経・・・闘争と逃走の本能と言われている。

 この2つが究極に交感神経優位状態ということになる。どちらとも『死』を意識することにつながるからだ。闘ってどちらが勝つのか。またはナイフなどで追いかけられて必死で逃走している状態。当然ながら興奮状態だ。そうだ。つまりはこの興奮している状態を交感神経優位状態という。

 これは究極になってしまうので極端な例だが、これ以外にも仕事中、商談中、気の合わない人といるとき、出勤中、初めて行く場(飲み会、食事会など)は常に交感神経優位状態ということになる。

【交感神経優位状態なときにおきること】

消化の抑制、睡眠抑制、呼吸の乱れなどがおこる。

副交感神経・・・脱力、リラックスの状態

 現代人はこの状態にもっていくのが下手だと言われる。家にいても脱力、リラックスできない。っていうことにこころあたりはないだろうか?

【副交感神経優位状態におきること】

活発な消化、睡眠誘発、深い眠り、深い呼吸などがおこる。

3.自律神経のバランスのとりかたについて

 アンバランスによって自律神経失調症が発症するため、バランスのとりかたが最重要になってくる。このバランスさえとれれば発症することはないので簡単なのだが、なかなか上手にとれないから困ってしまうんだ。現代人は日中の仕事は忙しく大半の時間を費やす方が多いだろうし、休日もなにかと動きがあることが多いだろう。

 つまり、圧倒的に交感神経優位状態にあるということになる。

 逆に、副交感神経優位状態が足らないということになるので、こちらを積極的に優位状態にしていく必要があるんだ。しかし積極的に優位に簡単にできるなら無理はない。

結局、脱力やリラックスができないのがある意味で現代病ということになる。

4.なぜできないのか?

 一言で言うならば切り替えがうまくないからだ。それは、心の切り替えということ。名の通り自律神経という神経系だから心から脱力・リラックスしないと、体も脱力・リラックスはできない。現代医学では、心と体を切り離してしまいがちだが、心とは物理的にいうと『脳』であり、当然だが脳は体の中の一部である。そのため悪くいえば、脳を騙してでも脱力・リラックスをしていかねばならない。騙してでもというと語弊があるかもわからないが。

 繰り返すが現代人は多忙だ。忙しい状態になれば、交感神経優位状態が否応なしにも続いてしまう。だからこそ故意的に副交感神経優位状態をつくる必要があるだろう。それができなければ、一生自律神経失調症予備軍になってしまい、疲労感、倦怠感、虚無感からは解放されない。

 この辺ものちの章で述べていこう。

5.副交感神経を優位にする一番簡単な方法とは?

 私がオススメする一番簡単な方法は筋トレだ。一般的な筋トレは力を目いっぱい使っていくので交感神経優位状態になるのだが、脱力のやり方、呼吸のやり方などがわかってくると、自律神経を整えることが可能になる。

『自律神経を整える脱力に特化したトレーニング』

 これが、比嘉式スーパートレーニングメソッド(以下、HSTメソッドに省略)になる。

②自律神経のバランスは感情とリンクしている

 前章にも書いたのだが、自律神経系は感情と大幅にリンクしている。交感神経優位なときは興奮状態にあるために怒る、泣く、襲う、わめくなどの感情行動を起こしたくなる。つまり、そのような感情が沸き起こった時には『今は交感神経優位なんだな。』とわかりさえすれば、心を落ち着かすことも可能になるわけだ。

ここが、動物と人間の大きな違いだ。

 例えば、お腹が空いているライオンがいるとする。そのライオンの目の前に生肉が無造作におかれていたら、否応なく食べ漁るだろう。その横にまたお腹が空いているライオンがいたら、ケンカになり食べ漁りあいをする。つまり、動物は本能のままに動き行動をおこしてしまうということだ。

 しかし、人間であるからこそ分け合うことや、交渉することも可能なわけだ。これを理性ともいう。 言語を覚え、理性を獲得し、このような関係を築きあげてきたからこそ、人類は20万年以上も発展しつづけ生きながらえてこれたんだ。でも、最近はこの理性があまり発達してない人をよく見かける。あなたの周りにもいないだろうか。すぐに怒る人、感情のままに行動する人。そういう人は右脳ばかり使い左脳を使わない人に多い。

右脳は感情や直感

左脳は論理力

と言われている。

つまり、感情的=右脳が作動している。ということになる。

1.なぜ右脳だけ作動するのか?

『江戸時代末期の情報量は歩く速度でしか伝達しない』(司馬遼太郎 世に棲む日々より)

と、言われていた。今よりたった150年前の話しだ。それが現代ではどうだろうか?その時代のゆうに10000倍以上の情報が垂れ流しに流れてくる。否が応でも。

 特にTVは要注意なんだ。各局、有力な情報を流すのではなく、視聴率が上がるための番組編成をしているからだ。つまりTVを情報源にしている人は危ない。とも言える。『自分で番組を選んでるから大丈夫だよ。』と反論する人もおられるとは思うが、動画は右脳を強烈に刺激するため辞められなくなる。見続けることで、じょじょにTV依存脳がつくりあげられ、だんだんと思考力が奪いとられていく。

2.対処法

 まず、家に帰ってTVをすぐに見るのはやめよう。時間を決めてみるとか(1時間とか)、ベストは見ないことだ。とにかく動画依存になってしまうと、動くものしか感知できなくなってしまうので、どうしても交感神経優位になってしまう。

 そんな時、オススメなのはTVではなく本を読むことだ。本は右脳ではなく左脳を作動させる。文字を頭で読解しながら思考することになるのでオススメだ。その中でも特に小説がいいだろう。小説だとストーリーの中の主人公を、言語を解した自分の頭の中で築き上げることが可能になるからだ。

 だから、本を読む習慣をつくることで自律神経を整えることも可能になるということだ。特に『感情的になってしまうな』とお思いの方には、積極的にオススメする。

3.俯瞰脳力

 ここまでで対処法についてまでお話ししてきた。本を読み左脳力を鍛えTVは消す。そしてこのことを一言にまとめると、

『いかに俯瞰して今を見つめることができるか』

ということになる。俯瞰脳力とでも言えるだろう。感情的になりそうなときこそ、自分を客観的に見て一呼吸置いて対処しよう。そのように自分を俯瞰して見ることで自律神経は整えられていく。それが自然にできるよう俯瞰能力を高めていってほしい。まずは読書から。


【ホメオスタシス(恒常性維持機能)をぶち破れ!】

①ホメオスタシスを知る

1.常に一定を好む

 生体機能でホメオスタシス(恒常性維持機能)というものがある。この機能は常に一定を保とうと働きかける。わかりやすい例で言えば血圧、脈拍、心拍数などだろう。これは外部からも影響される。外部からというのは、例えば行き慣れない場所で初めて人に会うと血圧、脈拍、心拍数が上がった経験は誰にだってあるだろう。

 つまりどういうことかと言うと、内的な要因と外的な要因とがあり、それぞれに起因するということになる。

2.内的な要因とは

・運動

・勉強(必要な情報収集)

になる。

 まず、運動は一番わかりやすい。自分で体を動かし、今までの一定以上より上回ることになればホメオスタシスはぶち破れる。トレーニングの理論で、私が推奨しているので斬新性の向上がある。

斬新性の向上・・・トレーニングの効果を得るためには、既に持っている能力を刺激できる負荷でなければなりません。その刺激でき得る負荷以上(過負荷)でトレーニングを続けることにより、効果が表れます。つまり、楽な負荷でやっても意味はなく、ある程度きつい負荷でないと効果は表れないということ。

 このように、前回よりも少しだけキツいトレーニングをおこなえばホメオスタシスがぶち破られ更新されることになる。そうすることで、体は強くなっていく。

 勉強(必要な情報収集)も同じ理論が当てはまる。いつも同じ量をしていたのでは、残念ながら最適化でしかなくなりそれは学びではない。学びの本質とは分からなかったことが分かることにある。つまり、新しい情報収集を繰り返すことで、ホメオスタシスが更新され思考力が上がっていくのである。

 結局はやらなかったことをやる。知らなかったことを知る。ということが、ホメオスタシスを打ち破る手段になる。

3.外的な要因

・新しい場所

・新しい人

・新しいこと

 外的な要因とは、大きく分けてこの3つになる。すべては新しいことになり、そしてそれは経験に起因している。新しい場所にいけば見たことない風景が自分の目に、肌に、耳に、入ってくる。つまり五感で感じることが大切で、これは動画では賄えない。五感で感じることで、強烈にインストールされホメオスタシスを打ち破る。

 新しい人も大切だ。なんていっても私の好きな幕末の志士、吉田松陰や坂本龍馬も『人に会う』ために日本列島を飛脚のようになって行脚していた。人に会うことによって、その人の考えやエネルギーを感じとることができる。

 私はスピリチュアルは否定派なんだが、心療内科精神科で患者様をみさせていただくようになってから、たしかに第6感を感じる能力が鍛えられたように思う。人のエネルギーや生気というやつかもしれないが。とにかく新しい人に会うことも、ホメオスタシスを打ち破る。

 ちなみに新しいことは比較的、手軽にできやすいだろう。なんだっていい。twitterでつぶやくのもいいし、Facebookを発信するのでも、筋トレをするのでもいい。

 ただし、一定期間は続けよう。そうすることで、今までにはない刺激が入ってきて習慣が変わりホメオスタシスを打ち破ることになる。一般的にその期間は、3週間と言われているので是非試してみて欲しい。

4.相互リンク

 これまで内的と外的の両方とも説明してきたが、相互にリンクしていることがお分かりだろうか?人と会って会話をしたなら新しい情報収集になるだろうし、それまでに歩いて新しい場所にいくかもしれない。

 このように相互リンクしているのが日常なのだ。 だから、決して分けて考えるのではなく2つを連動させてホメオスタシスを打ち破ろう!

 そうすれば新しい世界は見えてくる。

5.ホメオスタシスを味方につける

 ここまでの話しを聞いても『お話しはわかりますが一歩を踏み出す勇気がありません。』という声が聞こえることもわかっている。

しかし、ホメオスタシスを打ち破ること以外に人生は変えようがない。私は別に今のまま、そのままでいいっていう人に書いてるわけではないし、少しでも変わっていきたい人に向けて書いているつもり。

 少しでも変わりたいなら、今までよりも『ほんの少しだけ』負荷を加えていこう。新しいことが苦手なら新しい情報に触れよう。勉強が嫌いなら運動の負荷を増やそう。ってな具合に、臨機応変でいいんじゃないか。そうすることでホメオスタシスが味方になってくる。それくらいなら誰にだってできる。

②ホメオスタシスをぶち破れ(運動編)!

 今までももお話ししてきたように、ホメオスタシスを打ち破るには今までと違った刺激を脳にインストールするしかない。そのため運動という単位でみた場合パーソナルトレーナーは有効ということになる。

1.ホメオスタシス理論が分かっているトレーナーの選択 

 まず大前提として、ホメオスタシス理論がわかっていなければ話しにはならない。

『トレーナーだからわかっていて当然でしょ!』とお思いの方もいるだろうが、意外にもそうではない場合が多くある。トレーナーによってスタイルが違う。コアトレーニングが得意。ファンクショナルトレーニングが得意。ウエイトトレーニングが得意。って具合に。別にどれをとってもいいんだが、まずは選ぶこと。

 そして、そのトレーナーが、あなたのことをどれだけ見れているのか。が一番大切なわけだ。

 この時にただ教科書通りに指導するのではなくて、あなたの今日の状態(コンディション)をみて指導ができるトレーナーを探さなくてはいけない。その時に体に与える負荷は重さ・可動域・テンポ・回数のなんだってかまわない。

 しかし、前提条件としてホメオスタシスを打ち破るには斬新的な向上で充分だということだ。

2.120や130を狙うのはインチキトレーナー

 前回の負荷が100ならば、今回は101の刺激で充分に発達のスイッチを押したことになる。それを120、130と負荷を与えスイッチを押し続けてしまうとやがては壊れる(ポキっと心が折れる)。

 つまり、やり過ぎてしまうのはインチキトレーナーで、101を見極めることができるのが優れたトレーナーといえる。

3.運動の場合は栄養、休養も

 ここまでで運動のホメオスタシスは打ち破ることが出来るだろう。

 さて、この後がまたまた非常に大切になってくる。体全体としてホメオスタシスを打ち破っていくのには、運動に加えて栄養、休養も必要となってくるんだ。

・栄養・・・バランスの取れた食事。比率でいうと炭水化物6 タンパク質3 脂質1くらいが最高になる。
✳︎当ジムでは基本的に炭水化物をしっかりと摂取することができる栄養バランスを推奨している。

 それは極端なローカーボが流行ってはいるが、うまくケトジェニックに切り替わらなければものすごく辛い。仕事などの生産性も下がってしまうだろう。それだったら、脂質を減らし炭水化物をしっかりと摂取することで体は元気で生産性も上がりつつ、かつ、ダイエットもできてくる。

4. 細胞の入れ替わりに最低3ヶ月間は必要

 〇〇ZAPなどの短期集中型ジムか、継続型のパーソナルジムか、悩むところだろうが、私がオススメするのは後者のほうだ。

 なぜなら短期集中型の期間である『2ヶ月間』では体の全細胞は入れ替わらない。最低でもあと1ヶ月が足りないのだ。つまり、最低でも3ヶ月間を続けていかなければ、リバウンドは必至という状況下におかれる。それだと2ヶ月間せっかく頑張ってきたのに、もったいなさすぎるのではないか。

 だから、一定期間である3ヶ月はやり通せる施設やプランをチョイスしよう。

5.さらなる再設定

 あなたは必ずや達成できることだろう。そしてここからが肝心要になってくるのだが、体造りは達成できたら終わりではなくその後も続くということだ。

 当たり前だが、体は何もしなければキープはできない。達成した後もメンテナンスをやりある程度キープするのか、更なるボディラインを目指してホメオスタシスを打ち破り続けるのかはホントにあなた次第ということになる。

あなたの体なのだから。

ホメオスタシスをぶち破り、新しい自分。そして『己を知る』ということはなによりも楽しいことになるだろう。

あの古代ギリシャの哲学者 ソクラテスもこう言った

『汝自らを知れ』

と。

あなたは絶対にできる!

③ホメオスタシスをぶち破る(勉強編)!

 運動編に続き、勉強編ということになる。

ホメオスタシス(恒常性維持機能)はやっかいなもので、常に一定を保とうと無意識があなたに働きかける。それを打ち破っていくのにはしっかりとしたテクニックが必要になる。

では本編を。

1.新しい本

 まず勉強の定義とは何か。ということだ。それは『新しい知識を得る』ことに他ならない。そのために本を読むということが、必須になってくる。最近は大学生であろうとも、月に1~2冊以内が48%と半数近くにのぼる。

 しかし、本というのは太古の昔から続く唯一のコンテンツなのだ。動画なら数十年前がやっとだろうが、本だとゆうに数百年は遡ることができる。偉人や狂人など、活躍していた人のある意味で、魂に触れることができる唯一のものが本という存在なのだ。

 だから、本は読むべきである。今では電子書籍という選択肢もあり、いつでもどこでも読書ができる環境は整っている。それこそ、二宮金次郎氏が生存していたら泣いて喜ぶような時代なのである。

とにかく本を読もう。ジャンルはなんだっていい。まずは読む習慣が大切になる。前章でも話したが、小説は特にオススメだ。活字をあなたの読解力で、映像化して浮き立たせることができる。

 それは言語を獲得した人間という存在しかできないことなのだから。

2.新しい映画

 新しい映画も勉強になる。本を読む習慣がない人は、映画を見るのでもいいだろう。しかし、ただストレートに映画を見るだけでは勉強としては面白みにかけるから、

『この監督が伝えたいことはなんなんだろう?』

『どれくらい制作費がかかっているんだろう?』

『現実の世界でも起こり得ることかな?』

と。考えながら映画を観るのがいい。そうすることで、様々な物事を思考できる脳が創られていく。結果、どんなものごとに対しても一方向的ではなく、多角度的に捉えれることが可能になってくる。

3.ドキュメンタリー系

 映画で特にオススメは、ドキュメンタリー系である。ようは実話になるのだが、最近ではAmazonやNetflixあたりが様々なドキュメンタリーを出している。簡単にアーティストや画家などの、半生をかいま観ることができる。まずは好きなアーティストなど興味のある作品から入っていき、じょじょに興味のない作品も観ていこう。そうすることで、新しい世界観に触れてそれが学びになっていく。

4.絵画

 絵画もオススメである。私は少し前まで『絵なんて家に飾る意味がわからない。』と、思っていたほうの類の人間なのだが、やっと良さがわかるようになってきた。私が好きな画家はモネやゴッホと王道だが、彼らの作品にはものすごくエネルギーを感じることができる。

 そこには本と同じで伝えたい何か。と、長い時を経ても数百年が経った今でもぼやけることはない強い存在感が残る。彼らのエネルギーを感じに美術館にいくことをオススメする。

5.新しい作品

 本でも、映画でも、絵画でも、実はなんだっていい。あなたが興味があるもの。そして続けて学習していけそうなモノを選び、少しでもいいから様々なことを知っていこう。

新しい知識の習得=ホメオスタシス

を打ち破ることになっていく。それを少しづつ積み上げていったとき、あなたは間違いなく豊かになっている。

 実は勉強というのは楽しいものだ。

 特に大人になってからは強制されることもないんだから、あなたのペースで知識を重ねていこう。

④ホメオスタシスをぶち破る(新しい人に会う編)!

 私はパーソナルトレーナーであり、職業柄だが様々な人に出会えたから今があると思っている。経営者、士業、エグゼクティブ、トップビジネスパーソンなど。その方たちと、1時間程度の時間と空間を共有するわけだから、強烈にホメオスタシスが移行できる。この方法は超オススメ。

 誰といるか。について

1.自分より上の人

 年齢の問題ではなく、『豊か』という視点がいいのではないかと思う。豊かというとお金っていう視点が働く人が多いが、それは一方向だけの視点でありそれだけでは決してない。1つの事象に対して様々な考え方ができる人とでも言うのかな。世に言う成功者と言われている方々は、1つの方向だけではなく多角度的な考え方が上手な人が間違いなく多い。それだけ知恵や知識を持ち合わせているということであって、もちろん懐の深さとでも言えるのだろう。

 一言でこの人についていきなさい。とは言えないが、簡潔に言えば自分が思う尊敬できる人。の近くに、少しでも長い時間と空間を共にすると自分自身も自ずから近づいた存在になってくる。

 現に、私はそうであった。なるべく尊敬できる。すごいと思える人の側にいることが大切。

2.下は排除する

 『バイアスは下にかかる。』これは私が尊敬する方が言っていたが、本当にそうだと思う。たとえばグループがあり、その中に1人か2人は会話レベルが低く、イマイチ意思疎通ができないってことはあるだろう。その時になぜか話の中心軸がその人たちに合わされるということ。なぜなら単純だが、下の人は上の人に合わせる技量を持ち合わせていないのだから。上の人は下に合わせることができる故にどうしてもそのような形になってしまう。それだとあなたの向上は一向に見られない。

だから、いっそあなたからみて下は排除する他ない。

3.自分の目標に関連する情報を持っている人

 先ほども話した自分より上の人に近いんだが、目標に関連する情報をもっている人というと具体的に選びやすくなる。

 たとえばパーソナルトレーナーを目指しているのなら、行列の出来るパーソナルトレーナーとして3年以上続けている人、美容師として独立したいなら10店舗経営していてしかも美容師から成り上がった人、など。今の時代はSNSも発達してきているし、探せばいくらでもいるだろう。

 こういった自分の目標に関連する情報を持っている人に近づき側にいることが、一番の成功への近道であり、ホメオスタシスをぶち破ることになる。

4.尊敬できる人に会い続ける

 できるだけ時間と空間を共にすることである。そうやって空気感としてその人を感じることで、じょじょに私にもできるかもしれない。と思えてくる。

 不思議なもので、目にしたことがない最初のうちは遠い存在だったのに、時間と空間を共にする時間が長くなってくると『意外と普通の人だな。』『私も同じ人間なんだ!』と、なってくるものなのだ。これはやはり動画や音声ではたどりつけない境地感覚だから、是非とも近づいて側に身を置くことに尽きる。

 私自身はこの方法が一番効いたように思っている。ホメオスタシスを打ち破る方法としてうってつけだ。その際には何回か断られることもあるかもしれない。それでもあきらめないで!絶対に大丈夫だから!もう一回だけ。もう一回だけ。と踏ん張ってみよう。

 いつの日かあなたに扉は開かれるから。

⑤ホメオスタシスをぶち破る(新しい場所編)!

 新しい場所について。

『行きつけの居酒屋があるから行かないか』

『もう、何十年も通ってる店なんだよ~』と、35歳以上の男性に言われたことはないだろうか?。

 統計的に35歳以上の男性の8割以上が、一度選んだものや場所を変えないと言われている。つまり、人は居心地の良い場所を拠り所としその場所にいつくようになる。脳の機能的にもそれは仕方がないのだろうが、それではホメオシタシスを打ち破ることはできない。

1.知らない場所

 まず、知らない場所に行くというのがマストになるだろう。知らない場所に行った時点で、そこにははじめての光景が広がり空気、匂い、音などをフルに五感で感じれることができるだろう。今では行きつけの店にしか行かなくなってしまった人においても同様である。

 誰だって、幼少期や幼い頃は間違いなく近所の友達となんかと探検ごっこやかくれんぼなど。知らない場所に行って楽しんだことがあるはずだ。今こそ、その時の気持ちを思い出そうではないか。あの時のまま(外見はずいぶん変わっただろうが。)の気持ちに戻ろう。その時の気持ちってのは分からないことばかりで、ワクワクしていたはずだ。そのワクワクがなくなってしまい、それこそホメオスタシスの範囲内、想定の範囲内にただずんでしまっているなら、ホメオスタシスを打ち破ることなんてできない。

 よく子供のころは刺激が強いから日が経つのが遅い。と言われるが本当にそうなんだ。しからば、大人になった今からでも遅くはない。新しい場所に赴き自由に散策でもしてみよう。あの時のピュアな衝動が蘇る。か、どうかは分からないが新しい刺激になるのは間違いないのだ。

2.知らないお店

 知らない場所にいくのが『大変だよ』という人は、知らない店に行くのがいいだろう。ただ一つ条件がある。できるだけ自分が普段では選ばない店がいい。たとえば普段、気をつかわない居酒屋でビールや焼酎、焼き鳥や焼きトンを食べる。このような飲み方が好きならば、ドレスコードあり、コース料理、年代物ワイン。なんてのがいいだろう。

 何度もいって恐縮ではあるが、今までに行ったことがない知らないお店がいいのだ。つまり、未知の領域を探しその足で一歩を踏み入れる。そうすることで現在のホメオスタシスは打ち破れる。

3.食べたことがないもの

 これも大切な要素。先ほどお話ししたのとやや被るのだが、食べたことがないものをあえて選ぶようにしよう。

 食べたことがある。ってことは、自分の好みで大好きな味であって脳はすでに覚えてしまっているからホメオスタシスは壊れない。やはり、そうではなくて知らない味を知ることが大切なのだ。

 知らない味を知るために店を探し、食べたことがないものを食べる。これが正解である。

4.新規開拓

 ここまでで話した通り、とにかく新しいものに触れていく他はない。

 一番のおすすめは、全てが新しいに変わる新しい場所にいくということだが、それがむすがしいよ。という人については、知らない店で食べたことがないものを食べることでも構わない。

 とにもかくにも新しい世界を知ることが大切なのだから。そして、それがあなたのホメオスタシスを打ち破ることになる。

⑥ホメオスタシスをぶち破る(新しいこと編)!

 知らない人もいるだろうが、私は昔から肉体改造が好きだ。20年以上筋トレを継続しているし、毎回のように新しいやり方を試してみている。

 特に新しいことという部分に着目することで、強烈なアウトプットになる。強烈なアウトプットで人生は変わる。

1.未知な領域

 まずは、様々な情報を集めよう。この段階は必要における情報収集ということになる。

 情報源は人から情報を聞く、新聞・雑誌など、本、動画関連。と、様々あるが1番のおすすめは人から聞くことになる。それもその人がやっていることで、なんらかの結果を出しているのなら尚のこといい。直接話を聞いて、『こんなに楽しそうに話しているのだから、さぞかし楽しいんだろう』とか感じることができたら、自分もやってみたくなるはずである。もし、やってみたくならなくてもそのものごとに対して『認識』が生じる。そうすれば選択肢は増える。そうやって未知な領域から知の領域へとマインドを移行することができる。本や様々な媒体でも構わない。

 しかし、繰り返すが、なかなか自分のホメオスタシスを打ち破れないのなら人に聞くのが1番だ。それは、きっとその人から目に見えない情報(エネルギー・臨場感)まで感じとることができるからでもあるんだ。

2.まずはインプットから

 興味をもった領域があったのなら、次の段階はインプットをすること。それにまつわる様々な情報を自分の元に集めていくんだ。そうすることで、あなたの脳はいつでもそのことで一杯になってくるだろうから自ずとやりたくなってくる。実行するのはもう少しというところまで来れる。

 とにかく情報を集める。そして、情報に触れる時間を増やしていく。

3.深掘りし過ぎない

 情報を増やしていって、常に『こういう形になればどうやっていこう』『こういう場合はこうやってやろう』と、自分の脳内でデモンストレーションを繰り返してみる。そうすることで更なる深い認識が増えていくものだ。

 しかし、ここで一つだけ注意が必要なことがある。『この場合、私にできるだろうか。』『やっぱり私には無理かも』という、ネガティブなwordである。このようなwordを脳内で繰り広げてしまうと、不思議なもので先程までは気持ちも盛り上がっていたのに『やはり、やめておこうかな。』と、実行に移すことができなくなる。

 このような経験は誰にも1度や2度はあっただろう。これがまさしく、想定の範囲内に留まろうとするホメオスタシスを原理となる。あくまでもホメオスタシスを打ち破る!には、『私はできる!』と自分を肯定することが大切になる。繰り返しになるがあなたはできる!

4.実行する

 ここまで話してきたように、情報をひたすらに集めて、ネガティブwordだけは排除すれば確実にやりたいテンションMAXになっていることだろう。そうなればあとは簡単。

『やるだけ。』なのだ。

行動を起こすのみということ。結果がどうなろうが構わない。勝とうが負けようが構わない。そんなことはしょせん、一時的な結果に過ぎない。

『やったこと』がすべてであり、実行したことで今までのホメオスタシスをぶち破る!ことになる。


【習慣とホメオスタシス】

①習慣の変え方

 前章までお話ししてきたホメオスタシスをぶち破る!章で、意識して取り組んでいくと視野や考え方、行動までが変わってくるだろう。

 しかし、ホメオスタシスとは生命維持装置(種の保存機能)でもあるので、強烈にあなたを引き戻しにかかる。その時になんとか引き戻されないようにするのが、この日々の習慣にほかならない。ということで以下に要点を書いてみた。

1.朝を制する

 ホメオスタシスを打ち砕いて現状の外が見えたのなら、そこに居続けなければダメだ。そのためには習慣を変え続ける他はないのだ。

 特に朝の時間帯が、ゴールデンタイムと言われていてなにをおこなうのにも適している。理由は単純明快で、脳も身体もフレッシュだからに他ならない。そのフレッシュな状態で何をおこなうのか。それが大切である。TVを見ていた人は、TVのスイッチを入れずに新聞を読むのか。または運動を取り入れたほうがいいのか。それは人それぞれだろう。

 朝は1日のはじまりでもあり、毎朝の習慣はホメオスタシスをぶち破り続けるのに1番重要なポイントになるのだけは頭にいれておこう。

2.食事

 今後20年ほどしたら、科学の発達により体力が必要なく脳で感知した電気信号で、体を動かすことができる。『AI×人体』のような製品化が進んでいるだろうが、それは先の話。

 そして、その時代になったとしても、デジタル派とアナログ派に分かれていくのだろう。私はもっぱらアナログ派で生きるつもりだ。人間なんて自然に生まれて自然に死んでいくものだと思っているしそれでいい。

 だからこそ『健康寿命』というものに着目したい。

日本は戦後、食料的には豊かになっていき、平均寿命は男性81.09歳、女性87.26歳と、男女平均をとると84歳以上という形になる。(2018年度時点厚労省調べ)

 しかし、これは寝たきりも含めた人数も合わされている。

つまり、ご飯も食べることができ、自分で排泄などが賄うことができる人のこと。

健康寿命では男性72.14歳、女性74.79歳になる(2016年度時点厚労省調べ)。

 つまり、男性−8.95年、女性−12.47年。平均で−10.71年、約11年間も寝たきりに準ずる形になり人間らしい生活がおこなわれない。ということになる。

 これは、11年間も生きてるのか、死んでるのか、定かではない期間だとも言える。これは統計であり、当てはまらない人もいるだろうが、それにしても11年は長く感じないだろうか。前振りが長くなりすぎたのだが、それを防ぐためにも今からメンテナンスのための食事が重要になる。詳細はまた後日。

3.運動をする

 先ほどの寿命の件に関連するかもしれないが、運動をすることも大切だ。運動することで脳の働きも活発になる。

これは前頭前野部と運動野がすぐ近くにあり、シナプスがこのようにリンクしていることに由来する。

脳の機能局在


✳︎脳神経外科疾患情報ページ参照

これほどまでに近いので、影響を受けるのも当然だ。たとえばこんなことはないだろうか。家でゆっくりのんびりしているときより、歩きながら考え事をするときのほうが仕事がはかどる。移動しているときのほうがやる気がでる。ってな具合に。これは脳の作用を最大限に利用できているということでもある。

 つまり、運動をすることによって体も脳もトレーニングできる。と、いうことになる。

4.やり続ける

 最後は簡単になるのだが、淡々とやり続ける。すべてをやれ。って言っているのではなくて、どれか一つだけ継続するのでも、効果は充分にあるだろう。オススメは、最初の1ヶ月は一つを続けて、次月にもう一つをやり始め。というパターンでじょじょに負荷を増やしていく。そうすれば、最終的には24時間の使い方が全く違ってくる。それは、習慣を変えたことに他ならない。

 当たり前だが、習慣が変われば人生が変わる。今日からどれか一つだけでいいから継続してみてくれ。後悔はしないだろうから。さぁ、ホメオスタシスをぶち破って人生を変えていこう。

②朝のゴールデンタイムを制する

 ホメオスタシスをぶち破るには、ゴールデンタイムである朝の時間をいかに使っていくのかが大切になる。そんな簡単に早起きができたら苦労しない。

 簡単ではないからこそホメオスタシスなわけだ。ってことで本編を。

1.水分

 起床後すぐにすることに、コップ一杯の水をすすめる人や記述が多い。それはたしかに間違いではない。しかし、量が定かではないのが問題だ。人によってコップの大きさは違う。

100mlが入るコップと500mlが入るコップとは、5倍の差がしょうじることになる。

人は就寝中に500ml程度の水分が失われている(大塚製薬調べ)。

と、いうことは最低でも同じ量は摂りたいところだ。『そんなに飲めないよ。』という人は食事からも摂取できるから大丈夫。炭水化物や野菜、果物、そしてスープ類からも摂取していけばいいんだ。

 私の場合必ず、500mlの水分と朝食にスープ類やプロテインドリンクを入れるようにしている。なにかと工夫してでも水分補給を忘れずにしたいものだ。

2.メモリング

 眠りにつく前に思考していたことが、寝ている間に処理され起床後に発想できることが多いようだ。これぞゴールデンタイム(アウトプット)ということになる。

 その時、頭の中で考え出したモノゴトを吐き出す場所が必要になる。それがメモだ。手書きでも、iPhoneのメモ機能でもなんだっていい。なんだっていいのだが、一つだけ言えることは、箇条書きにする必要性はないということだ。

 箇条書きではなくて、『要点』だけを書いていく。最初はなんとなくの発想に過ぎないのだから、文章としてまとめなくていい。ひたすらメモに要点だけを書き続けてみよう。

3.時間割

 何をするのか。会社員など時間刻みで決まっている人はいいのだが、そうではない人は今日1日の時間割を作ろう。時間単位で自分を管理していこう。めんどくさい作業だが、自分を管理していく上で非常に有効な手段である。

 何も最初から完璧にする必要なんてないから大丈夫だ。自分に少しだけ負荷をかけていく。いつもの生産性の×1.1倍を目標にしてくれればいい。

 最初から話していることだが、いきなりやってもホメオスタシスが強烈に引き戻しにかかるから無理ということだ。たった1.1倍でいい。慣れたらまた1.1倍を目標にしていく。

 そうしていくことで6ヶ月から、1年後には素晴らしい仕事が成し遂げられていることだろう。健闘を祈る。

4.睡眠時間

 『私は睡眠時間が9時間ないとしんどいです』『睡眠が浅いようです』『寝つきが悪いです。』など、私は職業柄様々な声を聞く。このような人達に限って、運動・栄養・脱力などができていない。

 あなたもこのような項目に問題があるのなら、まずは運動・栄養・脱力を見直してほしい。その上での、睡眠問題だから。それとあと、睡眠は寝落ち後スグが1番深い。睡眠の波はノンレム睡眠・レム睡眠に分かれているが最初の90分(ノンレムとレムのセット時間)が1番疲れがとれるのである。

 このような理論があるから、世にはショートスリーパーと呼ばれる方々も存在する。だから、長いのがいいのではなくて、結局『質』にいきつくことになる。睡眠が短くとも、長くとも、起きたときの疲れがとれているか、とれていないか。の感覚のほうが充分に大切なんだ。

 大切なのは『質』ということになる。

③心も体も元気になる食事法

 ホメオスタシスをぶち破っていくのには、いつもベストコンディションで生産性を上げていくことが最重要になるだろう。食事はそのための大切なエネルギー源となる。ガソリン車に軽油を間違えて入れたら壊れてしまうように、人間の体にも自分に合った栄養を入れていくことが最重要である。

1.朝食バランスは大で

 『バランスよく食べなさい。』と子供の頃、母親に口うるさく言われてきた方は多いだろうが、食事バランスについて少しお話ししたい。

 まずは栄養素に対する基礎知識をおさらいしてみよう。一昔前まで5大栄養素と言われていたのだが、現在では7大栄養素と言われている。

1.炭水化物

2.タンパク質

3.脂質

4.ビタミン

5.ミネラル

6.水

7.ファイトケミカル

である。この7つの栄養素をどのバランスで摂取していくのかが大切になってくる。

 まずは、朝食時を考えてみよう。実は、朝食は1日のうち1番食事を摂取できてない時間が長い明けの食事になる。つまり、Break fast(断食後最初の食事)のことである。だからこそ一番大切な食事でもあるということだ。

 そのため、『朝ご飯は大事だからしっかり食べましょう』などと言われているんだ。朝は豊富なたんぱく質・炭水化物、少しの脂肪を含んだ食事がいいだろう。ビタミン・ミネラルも摂取したいからフルーツを摂取してもいいし、サプリでも大丈夫だ。あと、水分摂取も忘れずにな。

2.昼食は中くらい

 『昼食は同僚とランチに出かけるのが楽しみ』って人も多くいるだろうが、昼食はどうだろうか。しかし、昼食の食べすぎは生産性を下げるどころか肥満にも結びつくので注意が必要だ。なぜなら、朝食から昼食は1日で、1番時間の間隔がすくない食事になるから。朝食の場合は少なく見積もっても、就寝中から起床まで8時間は空くだろう。しかし、昼食はだいだいが4時間程度なのだ。

 例えば会社員の場合だと、朝食は7時30分に食べて昼食は12時だとしても4時間30分程度しか空いていない。それなのに昼食は美味しくて何を食べるか楽しみなんです!って人もおられるだろうが、それは『習慣』になってしまってるだけだ。そのような悪習慣は捨てて、心身ともに元気に健康になるには昼食は『中』くらいの量がいい。

 このときの栄養素も中くらいのたんぱく質、炭水化物、少なめの脂肪分と野菜を食べよう。どこの定食屋でもある『焼き魚定食』や『刺身定食』なんかはベストだ。

3.夜食は少

 クタクタに疲れて帰ってきて、お腹もペコペコだからガッツリ食べたい!。それは、分かる。分かるんだが、ここで食べ過ぎてしまうと非常に良くない。なぜなら、体脂肪として蓄積されやすくなるし、疲れがたまりやすくなるからだ。疲れがたまりやすくなるのは胃腸が活発に活動しているからということになる。わかりやすく説明すると、胃腸の筋トレ中に寝てしまうことになる。そうすると内臓はリセットされずに翌日も疲れはたまるということだ。だから、夜は少なめにしたほうがいい。

4.隠れ栄養失調の増加

 エネルギーを供給できる栄養素は炭水化物・タンパク質・脂質の三大栄養素になるのだが、ここではそれに見せかけた『ニセモノ』を紹介してみよう。三大栄養素に見せかけてるが、中身は空っぽというエネルギーだ。

 これをエンプティカロリー(空っぽ)カロリーと言う。このカロリーの素の2大巨頭がおやつ類とアルコールだ。この2つはカロリー表示がされるが、空っぽであり体内に栄養素を供給しきれない。おやつ類は血糖値が顕著に上がり、多幸感を与えるが下がる時にしんどさ・辛さ・だるさが出てくる。加工されてトランス脂肪酸も含んでいるものが多いので体への負担も大きい。そして、お酒(アルコール)の場合は飲んだ瞬間に胃腸を介さずに、血中に流れ込んでいく。そのため、量を飲める。血中に流れ込んでいる間は胃腸に食べ物が入ってきても、脳は血中のアルコールを排除したいがために胃腸の消化を抑制させる。だから、翌日に疲れるんだ。

 例えば、このような栄養の無い栄養素ばかりを取っているとどうなるのか。もうおわかりだろうが、隠れ栄養失調になっていたりもする。なによりも健康からは著しく遠くなってしまうから、心当たりがある人は考え直してほしい。

5.エネルギー切れをおこさない間食

 ここまでで三食のバランス・量・配分などを話してきたが、最後に間食の重要性について説明しよう。

 まず間食であっても、一食のバランスには気を使おう。そして、ここで紹介してきた、昼食よりもやや少なめのバランスで夕食(昼と夜の間)に間食を摂取するのがオススメだ。なぜなら、先ほども話したとおり1日の中で、昼食から夜食までの間が開きすぎの方が多い。だいたいが昼食12時で、夜食は20時ごろってのが普通だったりもする。だから、夜食に食べすぎてしまって翌日も疲れていたりするんだ。その場合、上手に夕食を取り入れよう。そうすることによって食べ過ぎも防げるし、エネルギー不足にもならない。思い当たる人は是非やってみて欲しい。

④続、運動習慣『乖離はいやよ』。の巻

 動物とは・・・動物は、哺乳類、爬虫類、鳥類、両生類、魚類といった脊椎動物はもちろん、貝類、昆虫、サナダムシ、カイメンなど、幅広い種類の生物を含んだ系統群である。日常語ではヒト以外のもの。特に生物を指すことが多い(ウィキペディア参照)。

とある。

『日常語では。』のため、ヒトも明らかに動物だと言える。動物とは名の通り『動くもの』と書く。つまり、生物というカテゴライズされたものでは、植物などがその筆頭にあがるだろう。

 話しは戻すが、動物である以上動くのが本来の姿である。文字を持ち言語をつかうことで、思考ができるようになったことが、人類を多大なる発展へと導いたのは間違いないが、その際も動きながら考え考案したはずだ。新人類から数え約20万年が経過した。そして、現代は未だかつてないほどの運動不足という事態に陥っている。

 私は、世界初の心療内科精神科専任トレーナーとして活動しているが、『心的な病と身体は密接にリンクしている』と確信の域に達している。

1.心と身体の乖離

 まず、運動を日頃から行っていない方は、心の感覚だけで生きているので、現実との距離感がうまく築けずに将来の不安と過去の不満に苛まれることになる。逆に運動を日頃からおこなっていると、己の肉体との会話がうまいくなるため、『今何をすべきか』に集中することができるようになる。いや、正確に言うと”そう”できてくる。そのため、心と体のバランスが取れてくるのである。

 以前にも話したことがあるが、運動することで脳の働きも上がる。これは前頭前野と運動野がすぐ近くにあり、シナプスがこのようにリンクしているからだ。これほどまでに近いので、影響を受けるのも当然である。

 たとえばこんなことはないだろうか。家でゆっくりのんびりしているときよりも、歩きながら考え事をするときのほうがはかどる。移動しているときのほうがやる気がでる。ってな具合に。

 これは脳の作用を最大限に利用できているということ。になる。つまり、運動をすることによって体も脳もトレーニングできる。結局、心と体が乖離するのは単なる運動不足に過ぎない場合が多いといえる。

2.日々の習慣

 『そんなに良いんだったら明日からジョギングするぞ』『わかった。スクワットを毎日100回やる!』と。感情的になる方もおられるだろうが少しお待ちなさい。と言いたい。いきなりやったら、絶対に3日坊主になるから。じょじょにはじめていくのが懸命で、賢い人がやることなのだ。

 今までにも口酸っぱくなるくらいにホメオスタシス(恒常性維持機能)の話をしてきたんだが、まさしくいきなりやると強烈に機能してしまうから。だから、脳を騙しながらおこなおう。その時の鍵となるものがじょじょにであり、淡々とおこなうということになる。これはよく、覚えておいてほしい。

3.続、運動習慣

 ここまで話してきたとおり、運動習慣をじょじょに取り入れていけば『心と身体の乖離』は少しづつ改善されていく。この乖離状態はつらいものだ。ありもしない未来のことや、あったのかどうか定かではなく増幅させることができる過去の不満に苛まれるのだから。

そんなことを考えずに『今この瞬間』を感じならが生きていこう。つまり、運動を定期的におこなうことによって、『今に最善を尽くすことができる』ようになるのである。そうやって今この瞬間を取り戻し、1秒1秒を大切に命を刻もう。そうすることであなたの人生は最大限に輝いていくことだろう。

⑤ホメオスタシスをぶち破るのは『継続力』

 誰もが新しくはじめたことをやり続けるのは苦手だ。でもそれは、ホメオスタシスの原理(現状に留まろうとする)に他ならない。ホメオスタシスの特性をよく知り、自分の現状をぶち破っていこう。

 そのために必要になってくるのが『継続力』になる。

1.継続力

 継続力とは・・・一般的に、継続する力、物事を続けるために必要とされる能力や資質といった意味で用いられる表現。根性や辛抱、無理をしないこと、少しずつ始めることなど、文脈により対象となる資質は異なる(weblio辞書)。

とある。

この章では『物事を継続する力』に統一する。継続力はどのようにして手に入れていけばいいのだろうか。

 それは、1つには、今まで続けてこれたことの中にある。今まで続けてこれたモノはあなたの中で優先度が高く、なおかつ『好き』なことに他ならない。そうでなければ続けられないのが人間という生き物なのである。この原則から言っても、とりあえず続けることが出来そうなくらい興味がある。ものがいいだろう。

 最初の段階としては、その興味のあるものを紙やメモ帳に書き出してみよう。そして、まずはその中から選ぶのが先決となる。

2.まずは1習慣

 その書き出したモノの中から『1項目』を選ぼう。そしてその選んだモノを今日からはじめるのだ。

 ここで1つ注意が必要なのが、続けられそうなモノより、興味があるモノがオススメである。なぜなら続けられそうなモノは今までの人生の中で経験や体験をしてきた。あるいはそれに近いモノの可能性が極めて高いからだ。そのため、『続けられそう』と判断することができる。

 一方、興味が1番あるモノは続けられるか分からないが『やってみたいモノ』であるのは確かだ。その『やってみたいモノ』『挑戦したいモノ』の方が、新しい体験として脳に刺激もいくし未知の領域ということで、何よりもホメオスタシスが移行しやすくなる。

 つまり、結局は迷わず『やってみたいモノ』の方を選ぼう。

3.まずは1週間

 はじめたらまずは1週間続ける。時間で区切るのもアリだし、項目で区切るのもアリである。

 参考までに古川武士氏の『30日で人生を変える続ける習慣』という著書には

1-7日までは反抗期でやめる率が42%と最も高い。

と、ある。

つまり、半数は1週間で脱落し、逆の半数は続けることができるということになる。とにかく、1番脱落しやすい時期がこの『1週間』ということになるから、なんとか踏ん張ろう。禁断症状はといえば、やめたくなる。ということ。それを踏まえた上でやめたくなったら『そらっ、来たか!禁断症状!』と冷静に対処する他はないだろう。

4.30日over

 基本的によく言われるのが30日は続けなさい。ということである。30日も続ければ習慣化したといっても過言ではないのだ。ここまでのことをおさらいするとまずは『やってみたいモノ』を書き出して『1番興味のあるモノ』を選び、まずは1週間続ける。そして、そのまま30日間続ける。すると、習慣化されて『継続力』がもれなくついてくる。と、このような流れになる。
 
 このまま継続することで、さらに継続力が強化されていきホメオスタシスは移行されあなたの人生は変わっていくだろう。良い習慣を身につけて継続力を手に入れよう。そうすることで、今の延長線上ではない新しい人生が手に入る。

⑥俯瞰力

 これまでに話してきたのが、自律神経系と感情はリンクしているということと、ホメオスタシスのぶち破り方についてだ。前章までを確実におこなっていくと、ホメオスタシスをぶち破り新しい自分になっていく。じょじょにではあるが。だから、焦らずに。

 そして自律神経系の乱れについてはこの『俯瞰力』を身につけることがすべてだと思っている。以下に理由をのべよう。

1.近すぎると自律神経系は乱調に

 なぜ自律神経系は乱れるのだろうか。それは自分が近すぎるからに他ならない。つまり、自分が近すぎるため視野が狭くなり、おきたものごとなどに対して対処ができていない。これがすべてである。だから、目の前のことしか出来ないし、未来も考えられずに日々を過ごし、忙しいからと後回しにして、結局は何も出来てない自分に苛立ち自律神経系が乱れがちになる。

 たとえばあなたは、真っ暗闇の中をさまよっているとする。その時にはライトが欲しいだろう。しかし、持っているのはキーホルダータイプのペンライトしかない。照らし出されるのは半径1m程度に過ぎないから『何かが飛び出してくるかもしれない。』『あの角にはだれかいるんじゃないか。』などと混作し、不安でいてもたってもいられないだろう。結局、自分が近すぎる状態とはこのような状態にある。

 一方で、自分を俯瞰してみることができると超強力 軍事用 LED タクティカルライト 懐中電灯 8000ルーメンサバイバルを手に入れたようなものである。↓これ(別に営業してともするとも言ってないので悪しからず)

画像2

この差は歴然としている。ビクビクして前に進めないのと、前がしっかり見えて『ズンズン』進めるのとでは、前進力としては10000倍ほどの差がついてくる。つまり、自分が近いと思う心当たりがある人は、まだペンライトしか手にしていない。ということになる。

2.現在位置の把握力

 このように素晴らしいライトを手に入れることができると、当たり前ではあるが、見える風景は違ってくる。ペンライトでは、半径1m程度しか見えないが、強力なライトは100m先まで見渡すことができる。

 あなたもその風景は見てみたくないだろうか。見てみたくて当然だろう。では、どのようにこのライトを手に入れることができるのか。

 それは、『知識』の習得以外に他はない。モノゴトをどのように見ているのか、どのような経験をしているのか、つまり、普段どのようにして生きているのか。ということになる。人間は変わったとしても、すぐに表面に出てくるのではなく、じょじょに表面にまで現れてくる。それは、日々の積み重ねからなる。いや、むしろ日々の積み重ねでしかない。このようなライト(俯瞰力)が手に入れば自分の現在位置の把握はいともたやすくなるだろう。大丈夫だ。あなたにはできる。

3.監督として何をすべきかわかる

 ライトを手に入れ俯瞰力が増して客観的に見えてくると、自分が何をすべきなのか。が、見えてくる。こうなれば、俯瞰力を手に入れたと言っても過言ではない。俯瞰力を手に入れて、自分という人生をプレイさせていこう。あなたはあなたの人生のプレーヤーではなく、監督なんだ。監督だから自由に指示をだすことができる。実はこれこそが正解なのだ。

4.最大限、人生を使う
 
 ここまで書いてきたとおり、強力なライトを手に入れ俯瞰力を手にしたあなたは、監督として自分をプレイする。あなたは監督なんだから、自分をどのような役者にしてもいい。正確には役割になるだろう。

 私は社会の機能として最大限に自分の力を使うために今の仕事(講師・トレーナー・作家など)をしている。しかし、自分の人生の監督でいる以上、今後変更する可能性は大いにある。あなたも俯瞰力を手に入れて、監督となり自分の人生を大きく動かそう。そこに役割を与えて。そうすれば視界は広がり、自律神経系は乱れることもなくなり、最大限に人生をつかうことができる。

⑦自律神経は調整ですべてうまくいく

 『頑張り過ぎて疲れた』『気分が高まり過ぎて寝つきが悪い』など、これらすべては自律神経系にすべて関連がある。脳から発せられた気分の浮き沈みや、感情という伝達もすべて自律神経系から左右される。つまり、自律神経系を制することは人生を制することと言っても過言ではないだろう。

1.没頭中

 『このことばっかり考えてしまう』と、一つのことがあなたを支配しているときはないだろうか。一つのことばかりを考えなくてもいいのに、いや、考えたくもないのに考えてしまう。このような時っていうのは、自分が近くなってしまっている。つまり、自分が近いばっかりに俯瞰力を発揮できず、行き詰まることになる。

 一つのことに没頭し過ぎてるときというのは、自律神経系の中でも交感神経が活発な時だ。この神経が活発になると一つのことだけに集中はできるが、他のことは考えられなくなるので実は生産性は低くなる。何かに没頭し過ぎてるな。と、思ったら違うことをするか、風呂でもゆっくり入ってあえて考えないことで、自律神経系のバランスがとれてくる。

2.リラックスと脱力

 私はパーソナルトレーナーという仕事上、様々な方にお会いする。しかし、現代病と言っても過言ではないのが、リラックスと脱力ができない人が多数に上る。リラックスと脱力ができないのは疲れる。

 そのため、私のお教えしている筋トレ法は特殊で、『リラックスと脱力』することだけに重きを置いている。なぜなら、そうすることで、自律神経系の副交感神経が優位になり、リラックスと脱力ができ、それに応じて筋力と仕事の生産性までが上がる。それほど、リラックスと脱力の効果は絶大なるものがある。

3.今の状態の把握

 あなたの日々日常は、1、2のどちらの状態のほうが多いだろうか?

 そこをまずは考えてみてほしい。大多数の人が1(没頭中)の状態が多いはずだ。それだと自律神経系のバランスが取れなくていつか潰れてしまう。しかし、そうならないためにも2(リラックスと脱力)に注力していきたい。

 2の状態(脱力とリラックス)が長くなってくるとラクになり、生産性まで上がってくるのだから。

4.コントロール

 ここまでで、どうすべきかはわかったはずである。自分のいまの状態を把握して、うまくコントロールしていくことをオススメする。

⑧人生の監督

 俯瞰力を増していき、人生を自由自在に操れるようになりたい。

 しかし、そのためには、自分を1プレイヤーとして監督的立ち位置から操ることが必要になってくる。

1.未来の自分

 あなたは今後、どのような人生を送って生きたいだろうか?誰かに期待されて、そのフレームに収まった人生を送るのか。人の目なんか気にせず、自分で選択権を手にした人生を送るのか。

 それはあなた次第だ。

 この話をしたのは、今後どのような人生を送っていきたいのかであなたの人生はほぼ決まってしまうだろう。かのコーチングの祖である、ルー・タイスも『イマジネーションの限界が人生の限界である』という言葉を残している。結局、今のあなたの人生は『あなたが想像した範囲内の人生』ということだ。だから、今までの章で紹介してきたとおり読書や人に会う。映画を見る。新しい場所に行く。などの知識の習得がないと、イマジネーションは広がっていかない。ホメオスタシスはぶち破れない。

 話は戻すのだが、未来の自分を設計せよ。と言いたい。3年後、5年後、10年後と、どのような人生を歩んでいきたいのか。どんな自分で、どのような場所で、どのような人々と仕事や生活をしていきたいのか?まずは詳細を紙に書きだそう。

2.理念とビジョン

 しかし、詳細を書き出してみても、完全にはまとまりきらないはずだ。それは『理念とビジョン』が明確ではないからだ。あなたがどう生きていくのか決めるには、理念とビジョンが明確でなければならない。それは簡単に言えば、『優先順位を自動的に決める』ということになる。

 たとえば昔の自分がそうだったように、(私はサラリーマンからパーソナルトレーナーに転職した)、パーソナルトレーナーになりたいとする。ならば、トレーニング・食事・栄養を学ぶこと(実践&知識)が最優先となり、その情報を集めて続けることが近道となる。その際、友達と遊ぶことや、飲み会などは最優先にならない。

 一方、あなたが一般的な価値基準の良き夫になりたいのだったら、答えは簡単だが、家族との時間を最優先に考えればいいだけだ。つまり、理念(目標)が先にあって、そのあとは最優先にしているモノに関連する時間に費やしていけば、自ずとそのような人生になってくるということだ。

 やはり、イマジネーションの限界が人生の限界ということになる。しかし、イマジネーションさえ広がってさえいけば、『人生に限界なし』ということにもなる。是非とも、あなたが理想とする理念とビジョンをここで高らかに掲げようではないか。

3.過去を断ち切る

 新しく何をしていくのでも、ホメオスタシスをぶち破るということに他ならない。つまり、それは過去を断ち切るということである。あなたのいま現在の判断基準は『過去ベース』となっている。つまり、過去に判断してきた基準の人生を送っているということだ。このままでは人生は大幅には変わらない。

 少なくともこの本を読んでいる方々は、より良い人生を送りたいはずだし、楽しい人生をおくりたいはずだ。そのために非常に重要なことがある。それが、過去を断ち切るということだ。理念とビジョンを掲げて、未来に向かって生きていこうとしているのに、過去はあなたに話しかけてくる(家族や親しい友人など)。彼らはあなたに『良くなって欲しい。』と、本心で思いながら言動で示しながらも、あなたが未来に向かって歩みだすと、『あいつは変わった。』『変な宗教でも入ったんではないか。』『騙されてるんではないか。』などと言い出す。

 なぜなら、彼らのホメオスタシスが崩れるからだ。

彼らの居心地が悪くなってしまうから、変わろうとしているあなたの足を引っ張ろうとしてくる。これは彼らが悪いんではなく、ホメオスタシスの原理上仕方ない。そのため、最善策が一定の距離をおくことになる。あなたは決めた、優先順位に従って生きていくんだ。前だけを向いて。

4.やりきれ

 新たなる道に歩みだしても、最初の数ヶ月は思っていたような結果も出ないだろうし、今までのホメオスタシスも崩れていくので、この時が正直一番キツイ。しかし、ここで辞めてしまうと強烈にホメオスタシスが引き戻してくるから、少しばかり我慢が必要になるだろう。前だけを向いて、優先順位に値する道を1歩でも、0.5歩でも進もう。絶対にここで止まってしまってはいけない。人間というのは不思議なもので、一旦たち止まると動き出すのが、5倍以上の労力がいると言われる。絶対に止まらずに、0.5歩でも、0.1歩でもいいから進もう。前だけを向いて。そうすれば、いつのまにかホメオスタシスを打ち破り『理想の自分』が手に入る。

⑨なんのために生きるのか

 今まで話してきたが、これが最後の章になる。

 『人はなんのために生きているのだろう』『自分はなんのために生きるのか。』誰だって、1度は考えたことがある普遍的なテーマを追求してみる。究極的には全ては無であり、十人十色といえばそうなるのだが、私が思う私観でありそれは『何かしらの目標を持ちそれに向かって生きている!』と言い切れる人生が、最高だと思っている。これこそ、まさに人生を謳歌していると言えるだろう。もし、今のところそうではなかったとしても、是非とも謳歌しようではないか。

1.なんのために生きるのか?

 人生において、最大にして最強のテーマのひとつがなんのために生きるのか。ということだ。

 このことについて考察してみよう。

 仏教の開祖である釈迦(ブッダ)はこう説いた『すべては無である。』と。この域まで達したのが『悟り』という境地である。しかし、当然だが、我々はこの境地まで達することは極めて難しい。

 そこで大切になるのが、ものごとに優劣を付けるということだ。自分にとって必要、または不必要と判断して切り捨てるものと、育てるものを分けていこう。悩みが多い人の多くが、この作業が出来ていない。そのため、ただなんとなく時間もお金も人生も消費していく。前章でも話したが、まずは知識を得て、理念とビジョンを掲げるんだ。そして突き進むんだ。そうすれば何のために生きるのか。について悩みなんかなくなるはずだ。

 坂本龍馬が残した言葉にこんなのがある

『何の志も無きところに、ぐずぐずして日を送るは、実に大馬鹿者なり』。

2.知識と知恵の違い

 今までも、再三述べてきたのだが、知識はとても大切だ。あなたが必要と思うものの情報収集は積極的にやっていこう。そして、吸収したら同時にアウトプットしていこう。

 ここでいうアウトプットとは、何も情報発信だけでなく、紙に書き出して考えてそれに対して行動するということだ。少し考えれば分かるんだが、知識だけでは何も結果を生まない。そのため、吸収したら積極的に何かしらの形でアウトプットしよう。それこそ、知識が生かされ知恵へと変わるということだ。

2.思考脳を取り戻せ

 理念とビジョンを考え、自分は何のために生きるのか人生の指針を創り、知識を知恵に変える。このような流れになる。しかし、今までこのような事を考えなかった方が大半だろうから、割としんどいと思う。ここでしっかりと思案することは、あなたの脳の断捨離にもなる。今までは、目の前に霧がかかって見えにくい道だったのが、しっかりやると晴れ渡りハッキリと見える一本道になる。だから、ここでの思案は手を抜いてはいけない。考えて考えて考え抜こう。ここで数ヶ月費やそうが、何だったら数年かかろうが、これから100年になるだろうといわれる寿命の中では何ら長くはない。それよりも、何も考えずに人生を終える100年を待つほど長く感じられるものはないだろう。

 なぁに、失敗したってたいしたことはない。道は目の前にいく通りもあるのだから。また、監督となり自分をプレイさせればいいんだ。

3.実行力

 思案して答えが出た暁には、実行あるのみである。1日24時間という限られた時間をそのことに向けよう。時間もお金も情熱も注いでいこう。

 今はただ、やり続けるのだ。

4.生き生きとした毎日everyday

 もはやここまでで『事は成した』とも言える。ただ、やり続けることさえできれば、絶対に成功する。いつか花開く。嫌な仕事をイヤイヤ続けるのか、このように思案し、自分が納得した形で進むのかで、幸福度は明らかに違うだろう。後者の方が、たとえ今は金がなくても時間がなくても生き生きとした日々を送ることができる。このゾーンまでいけば、自然に人も金も寄ってくるだろう。そうなれば、ますます良い流れになり、人生を謳歌できることは間違いない。

 繰り返しになるが、嫌な仕事をイヤイヤ続けるのか、このように思案し、自分が納得した形で進むのかはあなた次第だ。しかし、私はあなたには絶対できるといい切ろう。この本を最後まで読む、忍耐力があなたにはあるのだから。

きっと大丈夫。

あなたならできる!

私はあなたを応援しています。


2019.06.02. 健康革命家 比嘉洋貴


あとがき

最後まで読んでくれてありがとうございます。

いかがだったかな。自律神経を整え、ホメオスタシスをぶち壊す!ことが出来そうかな。最後にもうひとつだけ、これだけは言わせてもらうと、『絶対に焦らないこと』が大切だ。焦れば焦るほど、ホメオスタシスは稼働してしまう。ここまでで話してきたとおり、上手に騙すんだ。脳を。そして、自分の人生を最大限に謳歌させていって欲しい。誰だって、設定さえ間違わなければ絶対に変わることができるから。

本書があなたにとって少しでも参考になればこれほど嬉しいことはない。では、またお会いしましょう。


♦︎著者略歴

比嘉洋貴 (Higa Hiroki)
 1983年大阪市に生まれる。大学卒業後は総合食品商社に就職。ルート営業が当たり前で、新規得意先獲得がむずかしい業界にいながら、月間新規得意先獲得数NO.1を記録。勤務とスポーツを両立させ、ラグビークラブ大会、日本一を達成。 後、筋肉を残しキレイにダイエットをするためボディビルに転向。115kgから76kgまで9ヶ月−39kg、体脂肪5%前後にダイエットし見事にボディビル大会入賞。自分が『変わるきっかけ』を与えてくれたメソッドを広めるため、上京。 

2014年より、都内で屈指のパーソナルトレーニングジムに勤務し、ハイレベルの技術で指導にあたる。以降、麻布十番、銀座などのトレーニング激戦区にて、経営者、士業、エグゼクティブ、トップビジネスパーソンなどを指導してきた。

2016年世界初の心療内科・精神科専任トレーナーとしても活動をスタート。うつ病、不眠、過度な緊張などを抱える患者様の症状に、圧倒的な改善結果をもたらす。秘訣はクライアントの夢の実現に着目した「エリムガーデンメソッド」。

当初、継続できない方が続出し、存続の危機状態に陥ったが、トレーニング方法を大幅に見直し、メソッドを考案。その結果、定着率が23.6%から93.8%へ大幅アップ。病気を持つ方のニーズに応えられるようになった。
/HST(比嘉式スーパートレーナー)育成講師/ボディセラピー浜松町整骨院オフィシャルトレーニングアドバイザー

2018年6月 南麻布に経験者専門パーソナルトレーニングジム『FITJUKU』設立。 

2018年12月 駒込『エリムガーデン』代表トレーナーに就任

パーソナルトレーナーとして、目標達成へ導いたクライアントは累計500人以上(2019年6月現在)。

トレーニングキャリアは中学2年の夏から20年以上。

音楽は、パンク、ロック、レゲエを好む。

【公式ホームページ】

【日本唯一!筋力トレーナー×心療内科医がタッグ、脳と体のヘルスストラテジー絶好調の自分、ここで出会える。駒込『エリムガーデン』】
http://www.fitjuku.com

【心と体の専門家エリムガーデンYouTubeチャンネル!!】
https://www.youtube.com/channel/UCcnU3LQ6aalNu6xVkQjMKsg

【経験者専門 南麻布パーソナルトレーニングジム『FITJUKU』代表】
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