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初の子連れ海外旅行 in 台湾┃3・4日目(帰国)

スケジュールの都合と文章エッセイも好きなので、続きは文と写真でつづります。

3日目 パパ息子ホテル/ママ故宮博物院→九份

息子の誕生日当日。

バースデーケーキの悲喜劇

AM9時にバースデーケーキ(サービス)を部屋へ届けてくれると、チェックイン時にフロントで言われていたのでワクワク。ところが、約束の時間を過ぎても何も来ない。
私は「もともとご厚意だし、来なくても仕方ないか…」と諦めかけていたら、
パパは「聞いてくるよ」と(電話だと言葉が通じなさそうなので)フロントに乗り込んで行った。

……数分後、パパがケーキを手に戻る。

圓山大飯店のチーズケーキ

「言葉大丈夫だった?」と尋ねると、パパがフロントとのやり取りを再現。
パパ「トゥデイ マイ サンズ バースデー」
フロント「イェース」
パパ「バースデーケーキ?」
フロント「イェー」
パパ「9オクロック?」
フロント「イェーイェー」
パパ、壁の時計を指差す。
フロント「…オーゥ!」
そんなこんなで、すぐケーキを出してくれたとのこと。

息子、大爆笑。
しばらくうちでは「9オクロック?」「…オーゥ!」がてっぱんの一発ギャグのようになった。ピンチをすぐさま笑い話にできるとは、夫のそういうところ尊敬する。

午前 パパ息子ホテル/ママ故宮博物院

お昼はホテルでランチの予定。それまで何して過ごそうか。

パパと息子は、ホテルでゆったり過ごしたい。
圓山大飯店の中にあるプレイルームへ。後ほど息子に聞いたら、台湾でここが一番楽しかったとのこと。

おもちゃやボールプール、卓球もあったそう


私は、旅行中ホテルで半日過ごすのは時間がもったいないと、独り故宮博物院へ。
異国での単独行動の不安を、好奇心が吹き散らした。

MRTとバスを乗り継ぎ到着したら…広い。早歩きで見て周り、気になるものだけ凝視。歴史的なお宝でありながら、色味やあしらいが何やらかわいい。

かわいい(撮影OK)

仏教の仏像も、道教のお経も展示。台湾ではいずれも信仰されている。
読みかじりの浅学ながら、道教(老子)は無為自然など、仏教の特に禅に通じるものがあると思う。道教は、エンタメでいうと、キョンシー、封神演義、地獄楽の印象。

体に良さそうな体操?

足早に帰る。
博物館出口で「剣〜駅」行きのバスに乗った。海外でよく分からないバスに乗る時は、運転席の近くに座る。
すると、全然違う方向へ進む。グーグルマップで自分の位置情報が、リアルタイムで目的地と離れていくのがわかるのだ。山のトンネルをくぐる時、頭にはドナドナが流れていた。
……トンネルを抜けると、ホテルの近くの「剣譚駅」ではなく、「剣南路駅」へ着いた。路線はまるで違うが、幸いにも直線距離はそんなには離れていなかったので、タクシーを捕まえホテルへ約束の13時にはなんとか帰還。

ドキドキした。家族といると慎重に行動するが、独りだと適当に動く。ゾクゾクした、一人旅の醍醐味かと思った。

ホテル内の「圓苑」でランチ

午後 九份

お昼後、部屋でまったりしたら、あっという間に15時。九份と十分(ランタン上げ)へ行きたい。
ベッドでゴロゴロしながらパパは「今から行くの?」
「行けるところまで行こう!」私は午前の冒険を経て、すっかり行動的になっていた。(普段はインドアだ)

タクシーは現金しか使えず足りなくなるかもしれなかったので、鉄道で行くことに。(節約にもなる)
MRTで髪がピンクのパンキッシュなお姉さんが、息子に席をゆずってくれた、優しい。台北駅で迷ったものの、親切なおじさまが教えてくださった、優しい。
確か(空港でもらっておいたパンフレットによると)台湾鉄路北回り線で瑞芳駅へ。そこからバスで九份老街へ。

そこで甘草を実のまま初めて食べた。のどをよく痛めるので、のど飴や薬などでよくお世話になっている成分だ。…味はえぐかったが、体には良さそう。

「千と千尋の神隠し」のような世界観

瑞芳駅近くの美食街で夕食。食べたタロイモがクリーミィ。
何を食べようか迷っていたら、お客さんが通訳してくれて助かりました。(私とは英語、お店の人とは中国語。)内臓を使った麺も、臭みが無くとても美味しかった。

日が暮れて、十分へ行くのは諦めた…。短時間でランタン上げもしたかったら、現地ツアーを申し込んだ方が確実だ。
ツアーだと確か終わりが21時に台北駅着が多く、子連れだと遅いなと思って個人手配で行ったものの、結果的に同じくらいの時間に帰ることになった。

台湾の夜の電車は、日本よりむしろ乗りやすいかもと個人的には思った。(飲食禁止だけど)


4日目 パパ息子ホテル/ママ台北市立美術館→永康街┃帰国

いよいよ最終日。

午前 パパ息子ホテル/ママ台北市立美術館

朝食はこの日だけホテルのブッフェ。予約時に朝食付きにしていなくても、不意に訪れて食べられた。食べ損ねた台湾グルメをちょっとずつ色々食べられて大満足。

大根餅やチマキなどなど

疲れたパパと息子は、チェックアウトの11時まで今日もホテルでくつろぎたいと言う。圓山大飯店の居心地が良過ぎたのだろうか。

私は日本にいる時よりむしろ元気だ。旅行中は、朝に栄養剤、寝る前にビタミン鉄分サプリを毎日摂取していたので、ドーピング効果もあるかもしれない。(パパも同じものを摂取したはず…)
台湾が面白いのと、もう二度と来られないかもという期間限定、一期一会感が、テンションを上げる。近い国なのでまた来ればいいのだが、行ってみたい国が山ほどあるのだ。

待ち合わせ時間と場所を決め、ポケットWiFiを手に、独りで近くの台北市立美術館へ行くことにした。(パパもホテルにいる間はWiFiがつながるので、LINEでやり取りができる。)

ホテルから最寄りの圓山駅へは無料のシャトルバス。そこから大きな花博公園を通り抜ける際、「台北市中山親子館」という親子の遊び場を見つけた。灯台もと暗し、最終日まで気づかなかった…。

台北市立美術館は、現代アートを展示。デザインの参考になりそうだ。

かっこいい(撮影OK)

午後 永康街

お昼前、圓山駅近くのシャトルバスを降りた所で合流。MRTで永康街へ。

「LiMA 原選旗艦店」で台湾原住民の方々が作る品々をお土産に買い込む。華山文創で見て欲しかったムササビTシャツに再会し、今度こそ購入。

くまグッズも多い

行列のできるマンゴーかき氷屋…の隣の空いているお店でフルーツかき氷を食べる。子連れで暑いと並ぶ気が起きない。(元々行列に並ぶのが好きではないということもある)充分美味しい。

息子は公園で遊びたいそうでパパが見てくれて、
私は台湾花布のお店「布調」へ。鮮やか面白かわいい!

「台湾花模様」という本が飾ってあった、なんと持っている。
以前日本で買った…記憶とネットを辿ると、誠品生活、日本橋店だ。台湾で行ってみたいと思って2日目に行った誠品(書店)へ、日本で既に行っていたことに後から気づく。そういえば雰囲気が似てた。

バッグを購入・小物入れに

帰国

台湾の人たちは、優しかった。

帰国後、日本は金曜の夜遅くで満員電車。
子連れで大きい荷物で混み合う電車に乗るのは申し訳ないと思いつつ、ヒールで足を踏まれてげんなりしかけたが、息子に席を譲ってくれる人がいた。
日本の人も、優しい。

玉手箱みたいな圓山大飯店のパイナップルケーキがお土産
亀ではなくスーツケースに乗る力尽きた息子

「世界は色々あって面白い」ということを、息子に伝えられただろうか。
6歳の今は、日本と同じような場所、屋内遊び場や公園が安心で楽しいのかもしれない。

旅立つ前、日常で嫌んなっちゃうことがあって憂うつだったが、台湾を旅して、憂さが晴れた。

このごろ気力体力の衰えを感じていたものの、旅をしてみたら不安や疲労を、好奇心やワクワクで吹き飛ばせた。面白い世界に触れて、力が湧いた。自分はまだ大丈夫、そう思いなおせる旅だった。

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