見出し画像

ブランディアとsyncableの合同サービスBrand Pledge(ブランドプレッジ)を使ってみた結果


「着なくなった服やバッグを買取に出せば、それが寄付になる。」


Brand Pledgeを初めて知った時、これは良いと思ったんですよ。

一回試してみていい感じだったら、団体の寄付メニューの1つとして発信していこうと考え、ぼくが勤める団体で、「一回やってみよう!」とメンバーへ声をかけました。

メンバーもノッてくれたので、利用してみました。


この記事は、実際にBrand Pledgeをやってみた結果を紹介することで、Brand Pledgeの活用を検討している方や、「Brand Pledgeってどんな感じ?」と関心を寄せている方に、役立ててもらえればと思って書いた記事になります。


Brand Pledgeを使ってみた結果

さて、結論から言うとBrand Pledgeは寄付メニューの1つとして活用していくには、なかなか辛いサービスだと思います。


Brand Pledgeは、ブランディア とsyncableの合同サービスなので、syncableに寄付先団体として登録しておくとBrand Pledgeも自動で活用できるようになります。

(ぼくの勤め先、NPO法人D.Liveのsyncableページ。寄付の決済サイトや単発寄付キャンペーンの立ち上げに普段から活用しています。)



syncableの管理画面から、Brand Pledge利用設定ページにいけます。何も手を加えない場合、syncableに載せている団体情報がそのまま掲載されるようです。Brand Pledgeへ、新しく団体の登録をしなくて良いのは便利ですね。



画像1




では、Brand Pledgeを使って団体に寄付をする方法ですが、Brand Pledgeやブランディアの個人アカウントを作る必要があります。

団体情報が引き継がれているので、運営メンバーとしてsyncableの個人アカウントを紐づけていればBrand Pledgeでも引き継がれているかと思ったら、そうではなかったみたいです。


アカウントを作ったら、次は寄付先を選びます。

その後、段ボールを発注します。

これと同時進行で売れる服やバッグを探します。ぼくの見積もりが甘かったのですが、買取してくれるブランドは多くありません。

きっと、シーズンなども関係するのでしょうけど、「え、これダメなの!?」という物が結構ありました。

売れるか売れないかは、ブランディアのサイトからチェックできます。正直この辺りから、もう服やバッグの梱包する気持ちが萎えてきました。


ぼくの場合は、結局4点を買取に出すことにしました。

送ってもらった段ボールだけでは収まらなかったので、紙袋に封をして梱包しました。

梱包が終われば集荷の依頼をします。

梱包用の段ボール郵送も、こちらからの発送も全てブランディアが費用を負担してくれるのはありがたいです。


集荷して、2日後くらいには査定結果がアカウント登録をしたメールアドレスに届きます。


正直にいいます。4点出して、買取査定額は40円でした。

この時点で、買取に出すのをやめることもできますが、せっかくなので全て買取に出すことにしました。

査定額については、驚きもありました。一方で、郵送費タダなので、「こんなもんか?」と考える自分もいました。




NPOなど、団体への寄付手段として活用できるのか?


一連の作業を終えて、自団体への寄付手段の1つとして、これからも積極的にアピールしたり活用したりしたいか考えてみました。

結果はNOです。

支援者の負担とガッカリ感が大きすぎます。

アカウントを作り、売れるかどうかを1つ1つチェックして、梱包して、取りに来てもらって、査定額を確認する。

大まかに分けても5つくらいの工程があります。この工程を経て、査定額が自分の見積もりよりも少なかったり、そもそも買い取りがつかなかったりした場合、寄付者心理を考えるとガッカリするし、「少なくてごめんね」と申し訳ない気持ちになる気がします。


こんなに工程がかかるなら、クレジットカードや銀行振り込みで寄付をする方がラクです。圧倒的に楽ですし、送りたい金額を送れるので寄付への納得感が違います。


Brand Pledgeの活用ですが、団体の支援者やファンが、ブランド物を所有している人が多い場合は活用できる可能性は高いと思います。少なくともウチよりは可能性が高いはず。

活用できるかどうかを判断したいなら、Brand Pledgeではなく、こちらのブランディアの買い取りブランド検索ページをざっと見てみるのが良いと思います。支援者の人と一緒に見ても良いでしょうし、ファンドレイジングを担当している人と見ながら支援者の顔が浮かぶかどうかも判断材料になります。


あくまで母数1の経験談ですから、めちゃくちゃ参考になるかと言われればきっと違うでしょう。もしあなたと仲のいい別の団体がBrand Pledgeを利用したことがあるなら、絶対に感想を聞いた方がいいです。判断材料になる母数を増やしてください。


結局、ぼくの勤め先ではどうしたかと言いますと、寄付メニューの1つとしてホームページに載せています。

載せてはいますけど、支援者やファンの顔を浮かべたときに積極的に紹介したいメニューではないので、今のところは載せるだけ載せている感じです。

もしかしたら夏服への衣替えシーズンに呼びかけてみるかもしれませんが、予定は未定です。

以上です。参考になれば、幸いです!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?