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ググるなカス - 空想・妄想は相手への質問で鍛えられる -

”越境者”による”越境思考”、今回は「空想・妄想は相手への質問で鍛えられる」ことについて。
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空想、妄想してる?
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ということで、昨日の記事の続き。
今日は実践編。
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(1) 分からないことをYoutube, Googleに頼らない
(2) 本を読むか映画を観る
(3) そのことを知っている相手に背景を聞く
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(1) 分からないことをYoutube, Googleに頼らない
(2) 本を読むか映画を観る

これはまとめて。Youtubeを見れば4,000ページの本が7分に要約されている。Googleにキーワードを入れれば、その意味が書かれているページにすぐに行き当たる。世界中の知識が集積されている。
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これは事実。しかし、そこで得られるのは「知識」であって「知恵」ではない。「知識」というのは事実そのもののことで静的なもの、「知恵」はそれを得る過程も含まれていて動的(ダイナミック)なものだ。
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越境者は感覚的に知っている。人生において普遍的な原則として、今取り上げている”情報”に限らずに、”静的な内容”というものは頭が認知するもので短期的に役に立つ。一方、”動的な内容”というものは心・身体が感じるもので中長期的に役に立つ。そして、それが重なった場合、後者の方が打ち勝つ(結果として心・身体が頭に反抗してとんでもないことが起こったりはするが)。
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人間は頭による認知革命で地球の支配者然として君臨しているが、本来は動物であり、動物は心と身体で感じたことに対して素直に生きる。どちらが良いかという議論は別の記事で触れるとして、いずれにせよ人間は心と身体の感覚を無視し続けて生きているが故に、頭が見せる社会に拘束され続け、悩み苦しむことになる。そして、ここで有効なのが、他人の心と身体の声が集約されている「知恵」を得ることだ。
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現在、その「知恵」すなわち物語はどこにあるのか。そう、本に書かれていて、映画に描かれている。本や映画は、YoutubeやGoogleのように結果だけでなく過程が描かれている。結果を生み出すまでに行き当たった矛盾や不条理、不整合との出会い。その出会いの中での感情の揺れ動きとその後採った行動などが含まれている。
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本や映画により他人の物語に触れることができる。
物語を生きるということは感情や身体を揺さぶることになる。
物語の語り手と自分との間を埋めるために想像力を動員することになる。
心と身体を揺さぶられ、頭は必死でバランスをとろうとする。
それは、あなたにとってとても良い訓練になる。
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(3) そのことを知っている相手に背景を聞く

人があるテーマについて話をしている時にGoogleで検索をする人がいる。若い人に多い印象だ。こうした光景を見るたびに、失礼でかつもったいないことをしているなと思う。
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分からないのに聞くことは恥ずかしいし、怒られるかもしれない。手元にスマホがあるのでそれを使えば大丈夫、と思っているかもしれない。しかし、怒られても良いから、その情報を発した相手に向き合う方が良い。
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確かに、怒られるかもしれない。しかし、怒られればそれで良い。その人が怒るポイントを見つけることができるし。怒り方次第では、付き合うべき相手であるかどうかについて早く判断することができる。全く別のポイントだが、怒りの感情は心・身体から真っ先に出てくるものなので、怒りが表面化した後は、楽しい感情、喜びの感情が続く。それを楽しみにしても良い(もちろん哀しみの感情もあるが)。
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何よりも、その情報に興味を持った自分の好奇心をスマホのGoogleに向けずに、相手に向けるということが重要。静的な対象に自分の心・身体を向けずに、動的な相手に向けること。そうすることによって、動的な対象である相手の心・感情は揺さぶられることになる。
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そこから何が返ってくるかは分からない。YoutubeやGoogleとは違う。タイトルや説明文が書かれているサムネイルなどはない。そのやり取りそのものが”物語”になる。相手と自分の物語は異なるからこそ、想像力がフルに発揮される。その繰り返しで、自分の物語の質的な強度は上がっていく。
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短期的な答えで分かった気にならない。
心と身体で感じたことを交換して終わらない物語を生きる。
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#越境者 #越境ニュータイプ #越境思考 #越境思考ハック
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