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納富信留「プラトンの問いかけ」

プラトンの対話篇を読むためのメモです.

納富先生は

ただ単に理論的にどうだこうだと言うだけでなく,
本当に自分はどう生きるべきかということを考えて
魂が[善い]判断をするように自分が変わる
これがプラトンの目指していた哲学なのではないかと思う.
哲学は,どう生きるべきかなど実際に考える実践的なこと
でも,実践がどのように展開するかと言うと,
問いと応えを通じてやっていくしか無い.
これが哲学の基本の姿
それをやるためにキーワードになるのは想像力
想像力を通じて想像力を変えていく,生きている現実を超えていく,見方が変わっていく,世界が変わっていくということ=「超越」
これが,プラトン哲学のエッセンスにあたるものであり,イデア論の中身
この現実以外の可能性,もっと本当のもの[真理?]があることをまともに考えていくのが哲学.
そしてその中を通じて,有限な我々の人生を超えてしまう.
これが哲学の一つのあり方
「魂の配慮」は善く生きるにはどうしたらいいか考えること

と述べる.

テクスト
プラトン『国家〈上〉』 岩波文庫, 1979.
プラトン『国家〈下〉』 岩波文庫, 1979.

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