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オリジナル官能小説をセコセコと書いてます。 ブログ『官能小説 日常の人妻と他人棒』にも遊びに来てください。 ブログはここ(https://hidemaru717.com/

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官能小説|見せつける妻

 いま俺の運転するトラックの助手席に座っている若い男―――入社1年目の新人で関谷せきやと言う。真面目な性格で仕事の覚えも早い。  俺が受け持った新人の中では一番優秀だ。最近の若者のように浮ついた感じがなく、それでもどこか愛嬌があり俺はいつの頃からか部下や後輩という枠を超えて息子か弟のように可愛がっていた。    そんな関谷が、「今夜は村上さん家で飲みたいです」と言ってきた。    もう何度も関谷を自宅に招いている。だから関谷の言葉にも遠慮がない。そんな関係が築けたことを俺

    • 官能小説|接待、道具妻 第3話

       僕の身体のいつものサイン―――、少し頭が痛い。  自分ではセーブしていたつもりだった。でも知らず知らずの内に飲み過ぎてしまっていた。  それも甲斐甲斐しく夫の接待に協力する妻を隣で見ていたからだろうか。  先にトイレに立った井上部長と入れ替わるかたちで、僕は妻の葉子を残してダイニングを後にした。  廊下に立つと、止まる間際の緩やかな水洗の音が聞こえた。  ドアを開けて中に入る。すると床面を汚す濃い黄色の飛沫が視界に入ってきた。自分でも分かるくらいに苦い顔になる。  

      • 官能小説|接待、道具妻 第2話

         井上部長に手を握られたままの葉子は、隣の僕に縋りつくような視線を送ってきた。でも・・・・・・、臆病で打算的な僕の身体は動かなかった。  そんな僕の態度を見透かしたかのように、「ふんっ」と鼻を鳴らした井上部長は、引っ込めようとする葉子の手を握り続けた。  ただ深酔いしているだけの井上部長の行き過ぎた行為―――、そんなに大袈裟なことではない、と自分に言い聞かせる。 「藤田君、まだ内緒なんだが――― 私がね、役員になるって話があるんだよ。いや、まだ正式な話ではないのだがね」

        • 官能小説|接待、道具妻 第1話

           会社の業績が傾いていたのは、社員の誰もが知っていた。傾きが徐々に大きくなり、早期退職を募るまでになった。    当然のことながら、夏のボーナスは支給されなかった。愛妻の葉子は、「仕方がないよ」と言ってくれたが、そう言わせてしまった事実に、僕の胸は強く締め付けられた。  会社での役職は係長。中間管理職という誰しもが敬遠する立場だ。最近の僕は、リストラによる人員整理と将来の不安から辞めてしまった同僚や部下たちの穴埋めのために、孤軍奮闘で業務を進めていた。    そして会社の業

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