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ひきこもりの正体・2

 精神疾患は状態に波があるのが特徴で、良いときは前向きに考える事、自宅から出ることも出来た。

 逗子の『遊悠楽舎』、『アンガージュマンよこすか』といった不登校・ひきこもりの人たちが通う居場所、就労支援機関、精神科へ行った。

 その活動を通し、子ども若者応援団主催の滝田衛さんに出会い、講演する機会、書く機会を頂き、それに食らいつくことで、他者に認めてもらい、次第に自信を付けていった。

 対人関係のブランクが20年ほどあった中「よくできたね」といった上から目線の誉め言葉ではなく「我々はマッスーさんの経験に学ぶ」に心から嬉しくなった。


近年『ひきこもり新聞』に代表されるように、ひきこもり経験者による発信がトレンドだ。その発信に苦しいのは僕だけではなかった。そういった安堵感をもらった。


僕も不登校・ひきこもり体験を発信し、共感の力を作っていきたい。

 未だある不登校・ひきこもりは怠けという誤った見方を変えていきたい。

 僕のこうした活動が少しでも役に立てば、それまでの不登校・ひきこもり体験が絶望から希望に変わるのかもしれない。

 経済的な自立は達成してないけど、精神疾患の回復と関わった人たちのエネルギーからこうした活動をしようと思えるようになった。(終)

プロフィール   中二で不登校、22歳で大学合格するも体調を崩しひきこもり状態へ突入。 現在、不登校・ひきこもり経験を活かし、市民活動「ひきこもり発信プロジェクト(講演型)」代表として活動中   タウンニュース、神奈川新聞、社会福祉協議会広報誌「さくら貝」など多数掲載 冊子すぐそこにあること販売中


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