意思決定支援
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意思決定支援

田中 ひではる

 自立支援という概念がいつからあったのかは知らないが、僕が資格を取った16年前にはあった。その中でも意思決定支援がここ最近重要視されている気がする。

 自立支援は簡単に言うと、自分で出来るところは自分でやっていただき、難しいところを支援者がサポートする考え方だ。
 例えば片麻痺の人がお風呂に入る時、患側は自分で洗えるけど健側は難しい。だからここだけは支援者が行う、といった具合だ。

 意思決定支援は本人の意思を確認しながら、すべての物事を決めていくこと。意思表示が難しい人には表現できるようにサポートする。いわゆる自己選択・自己決定。
 これが意識的に出来る人とそうでない人で支援者として差が出てくる。

 例えばグループホームで、朝はパンが食べたいのに何も聞かれずご飯が出てきたらどうだろう?僕なら「朝はパン食なんすよ〜」って言うけど、重度知的障害者は意思表示が難しい。細かいことかもしれないけど、こんなことが毎日毎日続くのだ。僕なら絶対辛い(T_T)

 グループホームでの支援は特に気を付けなければいけない。単純にともに過ごす時間が長いから本人の意思を確認しなきゃいけないことが多岐に渡るし、「あの人はこうだから」と思い込んでしまっている部分もある。
入居時と今の状態が違うこともよくあることだ。

 意思決定支援は支援者としてセンスがあるとかないとかそんなことではない。一つの支援プロセスとして捉えているかどうかが重要だ。業界未経験で無資格でも出来る人もいるし、ベテランでも出来てなかったり慣れで見落としてたりもする。

 だからこのことは管理者やサビ管は研修やミーティングでスタッフに言い続けていかないといけない。
意思決定支援を丁寧にやっていけば虐待や"施設都合の支援"も減るはずだ。

 最近は現場の指導者も育ち成熟してきたのか、オムツ交換や入浴介助などの目に見えて評価しやすい研修は減ってきた。それに代わり意思決定支援や権利擁護など人権尊重を重要視する研修が増えてきたように感じる。

 当社では新人向けにそういった内容の研修を全員に行っている。一回やっておしまいではなく毎年アップデートしたものを共有していくつもりだ。最近始まったばかりでまだまだ未熟かもしれないけど、やらないとうまくならないからやり続けていく。

 虐待防止には教育が一番大事らしい。スタッフを教育していくっていうよりは、プレゼンをする側もいつまでも学び続けていく生徒だ。決して"先生と生徒"という関係ではなく"生徒と生徒"という気持ちでいる。すべての人とともに良い障害福祉サービスを作っていきたい。ちょうど今スタッフの募集を行っているので一緒に学びたい人は是非応募してほしい。


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田中 ひではる
【これから一緒に働く人、今一緒に働いている人】に向けての日記 1983年生まれ 株式会社障がい者ライフサポート 代表 広島市佐伯区で障害福祉サービス事業を経営 会社HP https://funny.hiroshima.jp/