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障害者と障がい者

田中ひではる

 障害者という呼称の"害"を漢字で表現するかひらがなで表現するかの話。僕が今まで会ってきた当事者やその家族、介護職の人たちにこのことを聞いたことがあるが、基本的にはみんなどっちでもいい派だった。
 一部の介護職の人たちは、ホームページとかで"害"と表現することで見た人から不快に思われて売上が下がるかも…という観点でひらがな表記にしている人はいた。

 「障がい者」と表現する至った理由は、もともと「障害」は「障礙」と表記されていたけど1947年に「礙」「碍」という漢字が無くなり、法律に使用することができないため「害」が代わりに使用されるようになったらしい。

 最近では糖尿病の呼称を変えようという動きがある。

 遺伝性である1型糖尿病の人はともかく、生活習慣病である2型糖尿病は予防できるし深刻な社会問題なのだから、呼称云々の話ではないと思う。むしろ「そうならないように頑張って予防しよう!」という動機付けとしては逆効果だ。
いっそのこと”糖にょう病”とひらがな表記にしてはどうだろうか?

 ちなみに知的障害者が糖尿病になり人工透析などの治療が必要となると、治療に堪えられないと思う。この問題はこれから急増するだろう。

 僕はどっちでもいい派である。僕が会ったきた当事者やご家族がどっちでもいい、と言っているのだからどっちでもいい。

 それと最近知ったのだが、SEO対策的には漢字表記の方がいい。理由は簡単で、誰もが検索するときに"障害者"と入力するから。"障害者"と"障がい者"では10倍以上の差があった。
冒頭で書いた、売上ダウンを懸念してホームページをひらがな表記にした人たちは、どっちの方が経営を有利に進められたのだろう?それを知る術はない…

 最後に、こんな連連と書いてうちの社名は「株式会社障がい者ライフサポート」だ。
そしてこの問題は今から20年後か30年後にはもう片が付いているだろう。障害者という言葉も変わり別のものになっているかもしれない。今から数十年前の知的障害者を表現する言葉がもう死語であるように。

 そしてもしこの会社がまだ存続していて20代のスタッフが働いていたら、障害者は知っていてもひらがな表記問題は知らないかもしれない。

「なんでこの社名にしたんですか?」
そう聞かれたら歴史とともに何かを話してあげよう。「それはね…」

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