
障害者の生活の質
先日グループホームの週末レクに少しだけ参加してきた。今回はスタッフのシフトがしっかり組めたので、僕は食事の時間だけおじゃました。
ヌマジ交通ミュージアムに行き、その後マクドナルドのテイクアウトを持って広域公園で食べるという、みんなにとって最高のプランだった!
もうそろそろ梅雨に入るし、梅雨が明けたら明けたで暑くなるので、外出先も限られたり出かけるのを控えようかとなってくる。
そうなると心配なのは「生活の質」である。ただでさえ運動する習慣などないご利用者が、外出まで出来ないとなると身体への影響は大きい。
人間の健康・精神状態は、ホルモンや神経伝達物質にかなり左右されているらしい。
陽の光を浴びていない、人と話をしていない、日中活動量が少ない、疲れてないから寝れない、などがマイナス要素になる。
これらのことを意識してやってないと身体が正常な反応をせず、ホルモンや神経伝達物質が正しく分泌されない。
重度知的障害者の場合はこれらを意識的に提供することに加えて、身体状況にも配慮が必要である。僕が特に気になるのは虫歯や歯周病などの口の中の問題だ。
虫歯になると痛い!!
でも「歯が痛いです」と訴えることもできなければ治療もできない人は多い。結果、別の形で表現することになる。
不機嫌になり暴言・暴力が出るかもしれないし、食欲不振として現れるかもしれない。痛いから食べられない!!
治療ができないと言ったのは口を開けて医師に診てもらうことが難しいからだ。親知らずの抜歯とかってなると全身麻酔は当たり前。僕も昨年全身麻酔したけど身体へのダメージは中々あった。
歯周病は痛みはないがいきなり歯が抜け落ちるし、歯が抜けましたと訴えもないので気付いたときには歯が減っている。
歯周病の予防には日々のブラッシングと、定期的に歯科に通い歯石の除去が必要だ。
障害者に関わらず、歯石の除去は必ず定期的に行くことをオススメする。
支援計画を立てる時はこれらをトータルに考えるチームでありたい。自分たちが完璧な状態なんてないように、ご利用者も完璧な状態なんてない。この差がいわゆる課題だ。
僕たちのその一つ一つの努力がご利用者の「生活の質」に繋がる。
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