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マラソンはメンタルが物を言う「さいたま国際マラソン2018」

このさいたま国際マラソンの位置付け
この大会の目的の一つは、サブ3.5へ繋がるレースをしたいということ。
とにかくベストを尽くして、どこまで3.5に近づく事が出来るのかチャレンジするというのがこの大会の位置付けだった。
もう一つは初参加のさいたまを楽しむということ。
ゴール後のうまいもの市場がもう楽しみでしょうがない。

●なぜ、さいたま?
さいたまは、年内開催の日帰り圏内ということで選んだレース。
もう一つ日帰り圏内で湘南国際マラソンも考えていたけど、こちらは申し込みできず断念(申込日が100kmレースの当日で、ゴールの1時間半後からの先着ポチ合戦は体力的に無理だった・・・)
そんな感じで選んださいたま、ゼッケンが届くまでコースの高低図をあまり見ていなかった。
届いたコース図をよくよく見てみると大小の起伏がとても多く、ネットで調べるとさいたまは難コースの部類に入るとか。
知らなかった、スタート前から暗雲立ち込める・・・

●いざ!会場へ
会場のさいたまスーパーアリーナは電車で乗換1回と好アクセス。
しかも全行程で座れたので本当にラッキーだった。
到着したさいたまは驚くほど寒い、横浜の朝より寒い、しかも風が強い。
暑いよりはましだけども、さすがにちょっと寒すぎる。
整列後のスタート待ちは大丈夫だろうか。

●円陣で気合注入
8時からのシューズ円陣に加わる予定になっていた。
寒いので少しアリーナの中で待つことにする。
アリーナの中は暖かくて本当に助かった。
時間を見て円陣予定の場所へ、主催のみかどさんと握手し円陣に加わる。
前かがみでそれぞれ肩を組み、みかどさんの掛け声の後に自分たちも続く。

「俺たちは強いっ!!」
「辛くなったらこの円陣を思い出せっ!!」

もう、久しぶり胸が熱くなった。
大人になってもまだ燃えるものがあるというのは本当に幸せな事。
そんな仲間たちがそろったこの円陣はとてつもなく最高だった。

●スタートラインへ
円陣の中で一番背が高く目立っていた”たじまっち”に挨拶をし、”中納”さんと3人でなんとなくグループ行動することに。
こちらから声かけといてなんですが、スタート前のグループ行動をした事が無く、初めましての方との移動がなんとなく気恥ずかしい。
でもそこはSNSで既に知っていた仲、話は尽きず昔から知り合いだったかのように違和感が無かった。
とてもリラックスした雰囲気でCブロックの列に並ぶ。

●スタート後のペース
Cブロックでは中納さんと並んで待っていた。
待ち時間は40分くらいあったけど、密集した中で風があたらなければ耐えられる寒さだ。
おしゃべりしながら待つ40分はあっという間。
サブ3.5必達、それ以上を目指す中納さんとはここで一旦お別れ。
スタートの号砲と共に中納さんと堅い握手をして送り出す。
自分は周りの流れに乗って進む。
スタートまでのロスは約3分、はるか遠くに3.5のペーサーの風船が見えた。
このトレインに乗って行けば3.5に近い所で進めるはず。
実際、流れのペースはキロ4分55秒くらい。
しばらくはこの流れの中で進むことにした。

●ふとした瞬間にやってくるマイナス思考
スタートから1キロで3.5ペーサーの風船は見えなくなった。
でもあせらず自分のペースを維持する。
今回の目標はあくまでもベストをたたき出すこと。
前半の起伏も順調に越えて、ハーフ付近まではキロ4分55秒のイーブンペースで進んでいた。
上出来すぎる。
23キロ地点の折り返し地点で”kiichi”さんの沿道応援を発見。
脚立にメガホンの目立つ格好で一目でわかった。
声掛けさせてもらい辛くなりはじめる所でパワーを頂く。
沿道の応援は本当にありがたい。

そこからまた沿道の人が少なくなる24キロ過ぎ、きっかけは全くわからない、ふとした瞬間、急に不安がよぎる。
良いペースで進んでるけど、最後までこのペースでいけるんだっけ?
横浜では30キロ早々で脚攣ってるけど今日は大丈夫なの?
このまま突っ込んじゃって脚痛めるんじゃない?
好調で忘れてたけど、そういえば元々体調万全じゃなかったよね・・・

●走る前から言い訳を作っていた
後々考えてみるとレースが始まる前から自分に言い訳を作っていた。
レースの4日前、妻が風邪でダウンした。
会社を休んで看病し、妻は無事回復するも今度は自分の調子が悪い。
レースの前日、妻の薬をもらって飲むと調子が良かったので、当日の朝も薬を飲んで出かけた。
こんなんだから失敗レースでも大丈夫、きっと自分の中でそう思っていたんだと思う。
当日の体調はけっして悪くはなかったのに。

余計な事ばかり考えてたら、なんだか一気に足が重くなる。
向かい風と上り坂の合わせ技も加わってペースはだだ下がり。
ガンガン抜かれ始める。
気持ちは更に沈む。
もうこの負の連鎖はとめられなかった。

●忘れていたもう一つの目的
ペースはキロ5分40秒まで落ちていた。
もう何人に抜かれたわからないけど、最後の意地でサブ4ペースだけは譲らないように粘る。
それでも延々と抜かれ続ける。
最悪の精神状態だった。
もうサブ4もいらないと思っていた。

次のきっかけは明白だった。
30キロ過ぎの給水所で、給水時に「がんばれー」と声を掛けてもらう。
「頑張りますっ」と声を出した瞬間、少しだけ気持ちが晴れた気がした。
なんだか盛り上がってる給水所に手を振ってみる。
10人くらいがピョンピョン飛び跳ねながら楽しそうに手を振り返し声援を送ってくれた。

忘れていた。
ベストを尽くすためだけではない、さいたまには「楽しむため」に来ていたことを。

32キロの折り返しゾーンで”たじまっち”を探しながら走ってみる。
折り返し終わりギリギリのところで見つけた”たじまっち”はやっぱり楽しそうに手を振り返してくれた。

もう、すっかり気持ちは晴れていた。

●気持ちも新たに
そこからは徐々に脚も復活し始める。
ペースは戻りきらないけど、キロ5分20秒くらいで走ると抜かれる事も無くなった。
むしろ先に進むにつれ追い抜く回数が増えていった。
ここからはとにかく沿道の目が合った人に絡む作戦に変更する。
目があった人に手を振る、元気をもらうの繰り返し。
さいたまは特に給水所の応援が熱かった。
全員一丸となって応援してくれる。
寒い中、暖かい応援が本当に力になった。

さいたま国際の最大の坂、新浦和橋を越えてからのラスト4キロは本当に楽しむ事ができた。
もう時計も見ないでとにかく楽しむ事に徹底する。
楽しすぎて自然と笑顔になる。
あと何人抜けるか、50人、100人、そんな楽しみ方もしていた。

ラスト1キロ、ペースはキロ5分を切るところまで上がる。
スーパーアリーナが見えてからの残り200mはまるで飛んでるような心地だ。
それなりに脚を残したままゴールラインを通過する。
タイムは自己ベストだった。

●マラソンはメンタルが物を言う
ゴールでは中納さんが寒い中待ってくれていた。
たじまっちも合流し3人で記録を称えあう。
最後の最後まで、人の優しさに触れたレースとなった。

今回のレース、自己ベストではあったものの、もう少し3.5に近づきたかったのも事実。
気持ちで負けていた数キロがただ悔やまれる。
でも、これが今の自分の実力。
唯一次への希望は後半に脚を残せたこと。

3月の古河はなももマラソンでもう一度自分に勝負を挑む。
次は負けない。

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仕事と子育ての合間をみて走る平日夜ランナー。マラソン、トレラン、登山、何か感じたことがあればその都度綴ってみようと思ってます。たまに家族のことなども。

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