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サウナ 49 にやにやサウナ

先日の自転車サウナから2日たった本日、またサウナに向かって自転車を走らせています。今度は余裕をもって近くのサウナを選びました。行先は越のゆ福井店以前の記事の越のゆ鯖江店と同じグループです。

おすすめ過去noteです。(目次ではありません)
サウナ初心者のおっさん(46歳)が「トトノウ」というよくわからない感覚を求めてサウナに通う話
サウナ 10 水風呂は気持ちよい?
サウナ 11 頭からジャポン
サウナ 15 青春ローリュー ← 1番人気
サウナ 16 海の見えるサウナ ← 3番人気
サウナ 32 海の見えるサウナ2
サウナ 33 おかわりローリュー「1回で」 ← 2番人気
サウナ 39 ひとりサウナで空振りうめき声

サウナ自体は家から5キロほど。直接向かうとすぐに着いてしまいそうなので、向かう方向は逆になりますが、日野川から九頭竜川堤防のサイクリングロードをぐるっと周って行く、という計画を立てました。このサイクリングロードは堤防の上に歩行者と自転車用として作られており、とても走りやすく気持ちの良い道です。

午前中のうちに自転車を取り出してみるとタイヤの空気が抜けていました。前回のパンクの時から、走っている途中も空気が抜けていないかどうかが常に心配だったので事前に確認をしてみました。一度パンクするとパンクしていないかが常に気になってしまいます。

2日前に海から戻ってきたときには異常はなかったような気もします。時間が経って空気が抜けているのは、小さな穴からジワジワと抜けたということです。パンクをしてしまって残念な気持ちもありますが、前回の帰り道、よく家に着くまでもってくれたという思いも浮かんできます。

早速パンク修理を行います。前回修理した穴とは別の場所に小さな穴が見つかりました。確認のため空気を入れてしばらくそのままにしておきます。午後になり様子をみてみるとタイヤの圧力は保ったままでした。

サウナ道具をバックに詰めこみ、自転車にまたがり堤防に向けて出発です。


スポーツバイクというのはサドル(椅子)がちっこいです。そして硬いです。なぜそんな形と大きさと材質を選んだの?というほど座りにくいです。タイヤも細く硬く地面からの衝撃を直接お尻に運んできてくれます。数時間自転車に乗り続けると、お尻が痛くて困ってしまいます。二日前の痛みも残ったままのお尻を、あっちにズラし、こっちにズラし、痛みを分散させながら走り続けます。

堤防さくら

堤防の道は車も歩行者もいなく、とても走りやすい道です。あと、1、2ヵ月もすれば道沿いに並んだ桜の木が満開の花を咲かせてくれるでしょう。

快適な道中が通行止めにさえぎられることもありましたが、迂回しながらどんどん進みます。

通行止め


堤防は日野川から九頭竜川に移り、向かい風に行く手を拒まれます。
この時期(2月)の九頭竜川では、サクラマスを狙う県外からの釣り人がちらほら見かけられます。走っている最中にも数名の方が川岸からルアーを投げこんでいました。私もルアー釣りはよく行っています。サクラマスは以前1シーズンのみ挑戦したことがあります。

サクラマス

何日も川へ通い続け、雪の降る中竿を振り、時には水の中へ立ち入りながらサクラマスを狙いました。しかし解禁期間の5月末まで一匹も釣れませんでした。6月になり折れた心を癒すため、シーバス釣りへと気持ちを切り替えルアーを流していたところ、あっさりサクラマスが釣れたことがあります。禁漁期間のため、その場で逃がしたのですが、その後サクラマスを狙う気にはなれていません。(なぜでしょうね?)そんな思いを持ちながら、はるばる県外から九頭竜川へ来られた釣り人を後ろから応援しています。


堤防から街中へハンドルを向け、しばらくすると目的地へ到着です。
お待たせしました。ここからサウナエッセイのスタートです。

まず、脱衣所から見える浴場の様子にビックリしました。階段が見えるんです。浴場の中が2階構造になっていました。ワクワクしながら中へ入り自転車で疲れた身体を洗います。その間もよく見えない眼鏡でキョロキョロしながら周りを観察します。階段を上ったところにも何かあるな。その上がサウナなのかな?

都会の銭湯であれば立体構造な造りは珍しくは無いのかもしれません。(ほんとかな?)しかし土地が豊富にある福井の銭湯ではとてもめずらしく感じました。「階段を上がってのサウナ」たったそれだけで気持ちが上がってきます。

階段を上がり、予想通りサウナ室の入り口を見つけると、次は水風呂を確認します。サウナ室の目の前に水があふれ出ている水風呂がありました。その隣に汗を流せるシャワーも見つけました。これで準備は完璧です。安心してサウナ室へ入ります。

少し狭い感じも受けますが、壁に包まれた感じでとても雰囲気が良いです。壁の奥に埋め込まれたテレビからにぎやかな声が聞こえます。吉本新喜劇です。サウナ室の中には疲れたおっさんが数名。テレビ画面を覗き込む顔は皆うっすら笑顔です。私は新喜劇が大好きなのでにやにや笑顔です。

にやにやしつつも汗はたくさん出ます。扉を開けシャワーを浴び、水風呂へドボン。常に水が流れ続けているのでよく冷えます。すごく気持ちいい。目の前に置かれている椅子に腰かけしばらくのんびりします。自転車で疲れた身体にリラックスが広がっていきます。

続けてサウナイン。新喜劇はまだまだ続いています。私のサウナ劇場もまだまだ続きます。これだけテレビをしっかり見ながらのサウナは珍しいです。いつもはテレビが付いているサウナであっても、そんなに見ることはありません。ぼんやりと何もしていないことが多いです。周りの笑顔にも包まれたまま部屋を出て、今度は露天風呂の横に置かれた椅子でのんびりとします。

目の前の露天風呂は怖いくらいの真緑(まみどり)色です。記憶が薄いのですが抹茶風呂だったでしょうか。さらに水の中の底にところどころ光る場所があります。すごいところに来たもんだ。ぼーっとする頭でそこまで考えてそのあとは何も覚えていません。

意識が露天風呂に戻った後に、さらにサウナインです。新喜劇は終わって次の番組が始まっていました。しばらく目を閉じじっとしたあと、ふと目の前に座っている人に目が留まりました。下を見てうなだれた顔全体から汗がボタボタボタボタ。止まることなく落ち続けています。いや湧き水のごとく流れ続けています。落ちた先の床には水たまりが出来ています。

どこからその量の水を作り出しているのだろうと不思議になるほどの流れ方です。失礼ながら雫(しずく)の流れ落ちる顔から視線を上に移し頭を観察です。異常なし。。。普通です。水源地はどこなのかはわかりませんでした。この方は砂漠に行っても生き延びられるだろうなぁと。。。いやいやいや。。。(失礼しました)


その後もサウナと水風呂を繰り返し、合計6回楽しんでいました。ブクブク泡の出るお風呂では、しっかりホールドされる底の形状のやさしさにお尻と共に包まれ、炭酸風呂では小さく腕に育っていく気泡を温かな目で見守り、電気風呂では一番しびれる場所はどこだろう?とウナギのようにうねうねと探し回り。ほとんどのお風呂を満喫してきました。


あ、自転車で帰らなければ。
帰り道すら楽しさが詰まっていました。
なんてステキな自転車サウナ!

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