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創作を愛する人。https://lit.link/hidden

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マガジン

  • 隠者の手記

    hiddenとは何者なのか? 過去から現在までに歩いた道をここに綴ります。

  • 夫婦でデイキャンプ

    2022年12月に夫婦ではじめたデイキャンプについて書いています。

  • ゆるぼいるど <小話>

    ゆるい外見で、ハードボイルドな生きざまの「にゃんもげら」ジャック。 2016年~Twitterにて投稿してきたジャックの小話を、まとめて見ることができるように編集しました。読んだ方がちょっとでも前向きになれたら幸せです。

  • 雑記

    単発記事や日記など。

  • 創作の道標 <有料記事>

    キャラクターやシナリオ作りなど、創作に使えるポイントのまとめ。

最近の記事

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生きる:抱えているもの

2023年、最近の私はこういう状況にあります。 2022年に、12年間勤めた職場を辞めました。 理由はシンプルに、消化器系の不調が悪化したこと。 また、自分でも気づかないうちにメンタルを病んでいました。 現在まで一年ほど自宅療養をして、回復はしました。 それでも、再就職をして以前のように働く気力は湧いてきません。 正直、いまの心理状態で問題なく外で働けるとも思えません。 私が抱えているものは、以下の3つです。 生きる道を探るべく、整理します。 片頭痛(持病)小学4年

    • 25:憧れの蓄積

      4歳ごろ。 いまはまったく観ないのだが、かつてのテレビ番組というのは「知ること」の入口だった。というのは以前の記事でも書いた。 さて、当時はどんな作品があったのだろう。 のちに触れることになる漫画作品なども、連載開始時期は意外に早かったりする。 そちらも合わせて、今回も振り返ってみることにする。 *** ・テレビ:世界忍者戦ジライヤ(1988年1月24日~1989年1月22日) ◯◯レンジャー的な、特撮戦隊モノの作品。 私が忍者や刀といったものに興味をもったルーツなの

      • 24:異邦の香りによせて

        4歳ごろ。 母の知人宅へ、私も連れられて行った。 私はそういう、なにげなく過ごした時間の記憶もわりと鮮明だったりするのだが、普通はあまり覚えていないものなのだろうか。 もちろん、すべての出来事が記憶に刻まれているわけではない。 思うに、ひとつの「体験」以降に、その「体験」を思い出すような出来事があるとする。 私はそういう場合に、過去の「体験」と最新の「体験」を紐づけるクセが強いのではないかろうか。 いわば「前にもこういうことがあったな」という、セルフ刷りこみ。 それを

        • 【キャンプ】夫婦でデイキャンプ第11回:紅葉に抱かれて【日帰り】

          今回は、2023年11月24日に行った11回目のキャンプの様子をご紹介。 降り立って一番に眼を惹かれたのは、なんといっても一面の紅葉でした。 前回訪れたときも、茶色い枯葉はたくさんありました。 でも、紅葉はまだほとんど色づいてはいなかったんですよね。 やはり色が加わると、雰囲気が一変します。 で、今回は前々からやりたかったことをやってみることに。 それは「焚火で焼き芋」です。 定番ですけど、キャンプをはじめたのが前年の暮れだったこともあり、妻とは「一度やってみたいな

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        生きる:抱えているもの

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        • 創作の道標 <有料記事>
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        • 夜明けの続唱歌 <長篇小説>
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        記事

          23:板の節を見つめて

          4歳ごろ。 家族で、父方の親戚の家を訪ねていったことがあった。 このときの訪問の名目は、子供服のおさがりを持って行く、ということだったようだ。いまでも親戚間でおさがりのやり取りなんてやっているのだろうか。 車で向かい、少々遠方なこともあって、あまり何度も行ったことはない。 それでもこの時の記憶は、やはり鮮明に残っている。 祖母の妹が苺を作っていて、どう考えてもそちらの記憶が強く残りそうなものだが、案外そちらの印象は薄かったりする。 酸っぱいものがあまり好きではなかったの

          23:板の節を見つめて

          【キャンプ】夫婦でデイキャンプ第10回:肉と魚と秋の空【日帰り】

          今回は、2023年10月29日に行った10回目のキャンプの様子をご紹介。 10月の終わりともなると、秋の気配が濃くなってきます。 真夏の濃い緑よりも、私にはこの雰囲気が合っていると思います。 虫もいないし、気温も過ごしやすいですね。 春は花粉で、夏は暑く、冬は寒い。 秋が好きです。でも秋だな~と思える期間って短いですよね。 今年は特に、いつまでも涼しくならず、急に冬がやってきたような感じでした。 デイキャンプも10回目ともなると、かなり慣れた具合になります。 妻は焼

          【キャンプ】夫婦でデイキャンプ第10回:肉と魚と秋の空【日帰り】

          22:木馬の背から眺めて

          4歳ごろ。 訪れた遊園地は2箇所あり、いま思い浮かべる記憶が、どちらの場所での出来事だったのかが定かではない。 8月に訪れたのは、以前の記事で書いた『仮面ライダーBLACK』と写真を撮った場所。 10月に訪れたのは、もう少し遠方の、他県にある大きな遊園地だった。 両親の結婚記念日は11月5日だが、このとき10周年を記念して、家族で一泊したらしい。 *** 私は、あまり身体が振りまわされる感じの乗り物は好きではない。 ジェットコースターは「怖い」という感情よりもむしろ、

          22:木馬の背から眺めて

          21:ぶどうの園を訪ねて

          4歳ごろ。 写真というものの役割は、デジタルへの移行によって、さまざまに変化したのだと思う。 現在では、本当にちょっとしたことで、気軽に写真を撮る。 わかりやすい例でいえば、ランチの写真などだろうか。 スタバで期間限定のフラペチーノを注文し、それを写真に撮る。 本日の外出のファッションを、鏡の前で写真に収める。 それらをSNSに投稿することで、リアクションを貰い、ある意味では完結する。 学生であれば、黒板やノート、参考書の一部などを写真に撮り、とりあえずのメモとする場

          21:ぶどうの園を訪ねて

          20:オルゴールの音色に寄せて

          4歳ごろ。 まだ幼稚園へ通っていなかった私は、家で過ごす時間が多かった。 多かったというか、ほぼ家である。 そもそも出不精の性質が強いので、自分からどこかに行こうという気もない。家がニュートラルな状態である。 私は、大騒ぎする子供が苦手だ。 幼稚園に行く前は、近所の子供と顔を合わせる機会も、そう多くはなかったと思う。 以前にも書いたが、4つ離れた姉が夏休みとなれば、朝はラジオ体操に連れて行かれた。そこで集まっている子供たちを遠巻きに見ては「苦手だな」と感じていた。 親のつき

          20:オルゴールの音色に寄せて

          19:憧れなのか違うのか

          4歳ごろ。 当時も、世の少年たちに人気だったのはやはり『仮面ライダー』だったようだ。私は保育園、幼稚園ではなく家で過ごしていたので、同世代の間でどの程度の人気だったのかは知る由もないが。 ちなみに同列で語られがちな『ウルトラマン』や『ゴジラ』は、いまだに1作もきちんと観たことがない。作品の存在を知ったのも、ずいぶんあとになってからだったと思う。 *** 世代ではない『仮面ライダーV3』が、もともとのイチオシだったらしい私が、リアルタイムの放送ではじめて視聴したのは『仮面

          19:憧れなのか違うのか

          【キャンプ】夫婦でデイキャンプ第9回:山中に秋を探して【日帰り】

          今回は、2023年10月6日に行った9回目のキャンプの様子をご紹介。 最後のデイキャンプは4月21日。 その後は気温の上昇とともに、我が家のキャンプはオフシーズンに。 ほかにキャンプができる場所はないかと、下見でウロウロしました。 で、10月。 ようやく煮えるような暑さは去り、我が家のキャンプシーズンがやってきました。9月は、早く涼しくなれ~と祈祷師の如く願ってました。 昨年の12月にデイキャンプをはじめたので、秋の景色ははじめてです。 冬枯れも満開の桜のよかったですけ

          【キャンプ】夫婦でデイキャンプ第9回:山中に秋を探して【日帰り】

          ゆるぼいるど<Season.4>

          151:2023年1月31日 こいつは古い友が好んだ葉巻だ。 ニャイーバ:シグロ1。 フルボディーで、深煎りコーヒーとココアの風味を伴うリッチな味わいが特徴だ。 葉巻の王様だなんて呼ばれていてな。 鼻を抜ける香り高さとほのかな甘みが格別だ。 特別なときにだけ喫うのさ。 152:2023年2月1日 よう、坊や。 ひとつの場所に長くいられないって? 流れ歩くことはべつに悪いことじゃないぜ。 新しい場所で、自分のなかに新しいものを取り入れて、そして古いものが出ていく。 そう

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          ゆるぼいるど<Season.4>

          ゆるぼいるど<Season.3>

          101:2022年12月14日 思い通りにいかない世のなかだ。 群れることを考えて生きるよりも、命ってやつは、まず自分のために使わなきゃな。 思うさま生きて、それでもそばにいるやつを大事にすりゃいいのさ。 102:2022年12月14日 変われずに悩んでいます、か。 俺はベガス・ニャバイナやニャモン・アロネスあたりの葉巻を家でよく喫う。昔ながらの味だ。 ローカルブランドはレシピを変えないところがいい。 おまえさんも、変わらないところを強みにできないか考えてみたらど

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          ゆるぼいるど<Season.3>

          18:波打ち際に残したもの

          4歳ごろ。 あの時代、夏休みになると家族で海水浴に出かける、というのは定番のレジャーだったと思う。 いまは海水浴という言葉すら、ノスタルジックな風情を感じさせるほど、縁遠い場所だ。 父の生まれ育った場所は海のそばで、子供のころはよく、そのあたりに連れて行ってもらった。 当時の夏は、いまほどひどい暑さではなかった。 明け方には、少しばかりひやりとした夜気が漂い、日中も木陰で風を待つような時間があったものだ。 少し話はそれるが、今年(2023年)の8月に知人から歌のリクエス

          18:波打ち際に残したもの

          17:棒か縄か

          4歳ごろ。 両親は、車で30分ほどの場所にある「寺」に足を運ぶようになった。 祖母も行くとすれば当然、幼い姉と私も行くことになる。 周囲は大人ばかりで、みなが同じ場所を見つめ、胸の前で手を合わせ、声を合わせている。 託児所とまではいかないものの、子供が好きに過ごして待つ部屋もあったようだが、そちらで過ごした覚えはない。 大抵は大人しい姉弟であったので、同席していても邪魔にはならなかったのだろう、とは思うのだが「場所をわきまえる」といった感覚は、このころに身につけたのかもしれ

          17:棒か縄か

          16:開かぬ扉の鍵と

          4歳ごろ。 過ごした実家にあった、いろいろを思い出してみた。 プラスチック製の大小の刀のことは、よく覚えている。 ああいうのは、もはや少年の必需品みたいなものだろう。 模造刀などと比べればかなり安っぽいものだが、わりと気に入っていた。 大刀のほうは赤い鞘、小刀のほうは緑の鞘だったと思う。小刀の記憶があまりないのは、大刀のほうが好みだったからだ。 鞘の表面は凹凸があってザラザラした感じで、滑り止めの役目を担っていたのだろう。鍔は黒、刃は白、という簡素なものだった。 ほかにも

          16:開かぬ扉の鍵と