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ドラちゃんでさえ 20.3.18

まずは、こちらをご覧いただきたい。

『すてきなミイちゃん』(『ドラえもん』エピソードより)
公開期間:3月20日(金)午前まで
 (終了しました)



このあと、ネタバレをしますので、それでも良い方は、この先をお読みください。









では


いいですね。


あらすじを説明します。


【すてきなミイちゃん】

ドラえもんが、大好物のどら焼きを食べられなくなるほどの恋わずらいに陥る。
「お相手」は、道端に投げ捨てていたおもちゃのネコ。有線リモコンが付いていて、スイッチを押すと、カタカタと動き、ミイと鳴く。
「ミイちゃん」と名付け、愛の告白をするドラえもん。自分でスイッチを入れて「ミイ」と鳴かせると、「自分も好きだ」と言っていると解釈、そのままデートに連れ去ろうとする。

が、それを見かけた持ち主の子供が(道路に放り出していたくせに)泣きだし、子供の父親から叱られるドラ。が、互いに愛し合っていると熱弁を振るい、一歩も引こうとはしない。

のび太が、ドラに諦めさせようとその子の家を訪問すると、犬にミイちゃんが奪われてしまう。決死の覚悟でミイちゃんを犬から守ったドラを見て、父親、「べつなの買ってやるから」と子どもを説得。

晴れて、ミイちゃんと野比家で同棲(?)することになったドラ。次々と未来の道具を内蔵させ、ミイちゃんを完全なネコ型ロボットにする。

そして、口を利けるようになったミイちゃんから出た言葉は――


「イヤダナァ、(ドラえもんが)オムコサンダナンテ。ボク男ダヨ」


号泣するドラを、「泣くなよ! 人生にはいろんなことがあるもんだ」とのび太が慰めて終わり。


さてさて
どうだろうか。


まず、この話が収録されているのはコミックスの14巻で、1977年12月20日発売とある。

ちなみにこの時僕は8歳。
熱烈なドラちゃんファンだったので、この話も多分読んでいたと思うが、当時どう思ったかの記憶はない。
ただ、「男(オス?)同士は結婚できない」という情報は刷り込まれていたのだろう。


もちろん、現在の視点で見れば、なぜ男同士が結婚、あるいは好き合ってはいけないのかわからないし、ロボット同士である以上法律的(?)にも問題はないはず。
ましてや、ドラえもんは未来から来たロボットである。

とはいえ、ロボットでさえ同性同士は付き合えない、という考え方が1977年当時浸透していたことはうかがえる。

あのF先生の作品でさえ、このようなオチに使われていたことは少なからずショックではあったが、たとえばオチを変えてほしいとか、そこまでは思わない。昔のドラマ・映画をテレビで放送する時に、たまに出てくる

「作品のオリジナリティ、制作者の意図を尊重してそのままお送りします」

というアレ。気持ちとしてはそんな感じ。

当時はそうだった、ということである。


けれども、この令和の時代に、単なる「面白エピソード」の一つとして子どもたちにお見せするのは、若干の――いや、それなりに違和感はある。
「見せるな」と言っているのではなく、できれば、「こういうオチですが、みなさんはどう思いますか」と考えさせる一言があれば……とは思う。


思うけれども、一部の方から「小うるさいこと言いやがって」とナニされるのも嫌なので、この辺でとどめておく。


でもね
お子様たち

男(オス)同士・女(メス)同士が好きになっても(誰も好きにならなくても)、何も問題はないんだよ。

少なくとも、当人たちの気持ちの面では。


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