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煙草のにおいで連想する父も、アロマの香りで連想する元カレも、自分が生み出した残像。気づけば恐くない。

自分の中でどんどん大きくなっていた不安な気持ち。

昨日、なんとなくnoteに書いてしまった。

昨日書いたnote

『消したほうがいいんじゃない?』と思う気持ちもある。

だけど、ほんの少しでも読んでくれた人がいるわけで…『まぁ、どうでもいいか』と思ってる自分もいる。


昨日のnoteを書いた後、どんどん煙草のにおいが気になって、苦しくなっていった。

気づけば、理由のわからないイライラに飲み込まれて、呼吸が浅く、イライラした気持ち・焦り以外なにも考えられなくなってる自分がいた。

ふと、『どうして、こんなに焦ってるんだろう?』『どうして、こんなにイライラしてるんだろう?』と疑問に思った。

焦る必要も、イライラする必要もないのに、なぜかイライラが止まらない。


思い返してみれば、私は父がそばにいる時…父がイライラしてる時、そんな感じになることが多いような気がする。

父に限ったことではなく、イライラだけではなく、いろんなものが含まれたこの空気感。

それを他人のものと認識してる時は、その空気感に浴びえて萎縮していたし…

その空気感の飲み込まれてしまうと、イライラしたエネルギーでいっぱいになっていたような気もする。


※※

「生霊がいる時、それをにおいとして感知することがある」と、誰かの言った言葉を思い出した。

まぁ、生霊が本当にいるか否かはどちらでもいい。

『ただ、もしも生霊なんてものがあるのなら、この”煙草のにおい”というやつは父かもしれない』とも思った。


弟が家を出たとき、父のパニック障害は再発したらしい。

コロナの影響もあって、パニック障害が再発してる今…私が「家を出ること・沖縄行きを考えてる」と伝えただけで、パニック障害は悪化した。

私が家を出て沖縄にきた今、父のパニック障害が悪化しててもおかしくはない。

もしも本当に生霊なんてのもがあったとして、生霊を飛ばしていてもおかしくないのかもしれないし。

もしも本当にエネルギーバンパイアみたいなものがあって…

と、まぁ、いろんなことが考えられるのだと思う。


だけどもっと、私なりに単純に考えてみる。

きっと私は、”煙草のにおい”を感じただけで、父を思い出してしまう。…それくらい、私の記憶には、父の存在が大きくしみついていているのだと思う。


そりゃそうだ。

毎日、朝から晩まで父の声や物音がした。

怒鳴り声、苦しむ声、苛立つ声や音、電子タバコの音・煙…。

いろんな音を聞きながら、父の様子を伺って、息を潜めていた日々。

怒鳴り声を聞くのも、いらだちを感じるのも嫌で…それを避けるための行動をとる。

ここ最近は自覚することで拒否反応がでたけど、自覚がなかった頃は、無意識のうちに耐え続けてきたのだから。

子供の頃からずっと。

そりゃ、私の記憶には、父の存在が大きく染み付いてるわけだ。


例えば、毒親なんて言葉があって。

「毒親」なんて言われてしまうような親からは離れればいいのかもしれない。離れれば、簡単に逃げられるような気もする。

でも実際には、物理的に距離をとることで、すべてが解決するわけじゃないんだと思う。

自分の心の中に、記憶や感情として、残っているのだ。

心の中にある感情に気づいて、それを認めたり開放したり…いろなことがあって癒されていくうちに、自分の中にあった”親”が消え、その時に初めて、自由になれるのかもしれないなとも思った。

子供の頃からずっと、父を見ていて、すごく感じた。

一人暮らしをしても、新しい家庭を築いても、歳をとっても…自分の心の中にある残像と向き合わない限り、何かがトリガーになって、そこにいないはずの人の姿に苦しむのだなと。

物理的距離をとるというステップは、大きな一歩だけど…それで全てが解決する魔法の1歩ではないのだと思う。


※※

帰りにスーパーによって、夕食を考える。

たったそれだけで、私の頭は夕食でいっぱいになって、父のことなんて簡単に忘れてしまった。

『そういえば、朝から何も食べてなかったな~』と思った。

もしかすると、お腹がすいてるから、思考がネガティブになってたのかもしれない。そんなことも思った。



宿に戻ると、どこから煙草のにおいが漏れてきてるのかをさぐった。

まぁ、ちゃんした答えなんてわからないのだけれど…『換気扇かもしれない』と思った。

換気扇を止めた。


どこからかアロマの香りがして…その香りで元カレを思い出した。

彼がスピリチュアルなことに関心があり、勝手に人のことを覗いていたことを知ってるからだろう…

彼と別れてから、私はずっと、彼の存在が怖い。いや、本当は、もっと前から彼のことが怖かった。けど、気づかないふりをしてた。

アロマの香りで彼を思い出した時、ぞっとした。『もしかしたら、彼が見てるのかもしれない』と不安になった。

…でもそれは、宿にあったボディーソープの香りだった。


この数日…いや、もっと以前からずっと、父や元カレに怯えてた。沖縄に来て、物理的に距離を持っても、不安でしょうがなかった。

でもそれは、実際に彼らがどうかなんて関係なくて。

私自身の心の中に、父や元カレの残像があって…嗅覚を通じて、その残像を見ていただけなんだなって。

そんなことを思ったら、なんだかバカバカしくなって…眠れるようになった。


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