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東北出身の菅首相に期待 3首長「復興支援継続を」 政権中枢支えた手腕評価

 衆参両院本会議の首相指名選挙が16日にあり、自民党の菅義偉総裁(71)が第99代首相に指名され、新内閣が発足した。首相の交代は平成24年12月の安倍晋三氏の就任以来、約7年8カ月ぶり。菅首相は安倍前首相の下で官房長官を務め、総裁選では「安倍内閣の継承」を訴えた。秋田県出身であり、東北からの総理大臣誕生に石巻地方からも新政権に期待の声が寄せられた。【横井康彦】

 菅首相は昭和23年に現在の秋田県湯沢市に生まれた。横浜市議などを経て平成8年の衆院選で初当選。安倍内閣では第一次で総務大臣、第二次では官房長官として歴代でも群を抜く長期在任記録を残した。

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新元号を発表する官房長官時代の菅新首相(2019年4月1日)

 菅内閣では官房長官に加藤勝信前厚生労働相(64)、行政のデジタル改革に向けて新設するデジタル担当相には自民党の広報戦略局長などを歴任した平井卓也氏(62)を起用。復興相には初入閣で同党広報本部長の平沢勝栄氏(75)を充てた。

地方創生に注目

 菅内閣の誕生で石巻市の亀山紘市長は「安倍政権の継承と新型コロナ対応を明確にしている。行政のデジタル改革を進めていく首相の姿勢も感じられ、大いに期待したい。平沢復興相にも被災地の声を聞いてもらい、復興完結までの間、継続した支援を求めたい」と期待した。

菅氏

平成30年のSDGs認証式に官房長官として出席していた菅新首相(中央)

 平成30年に都内であったSDGs認証式で菅氏と対面した東松島市の渥美巖市長は「秋田県の出身ということで親しみを感じる。地縁血縁のない中、横浜市で市議会議員となり、衆議院議員、首相の道を歩んできた。相当な苦労と粘り強さがあったと察する。地方創生を進める上で、地方出身の総理らしい采配を期待したい」と話していた。

 女川町の須田善明町長も「これまでも政権中枢でけん引してきた人。安倍政権の政策を引き継ぎ、地域と政府で連動して一緒に新たな可能性を生み出してほしい」と話していた。


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