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東松島夏まつり2年連続中止 11月に代替行事開催へ 展示飛行目玉に調整

 東松島夏まつり実行委員会(松岡勝久委員長)は18日、コロナ禍に伴い、昨年に続いて今年の夏まつりの中止を決めた。例年、祭りの翌日に開いている航空自衛隊松島基地の航空祭は未定という。このため、市が秋に計画していた行事を土台とし、11月21日に代替行事を催す考えを示した。イベントや打ち上げ花火のほか、松島基地の協力を得て展示飛行の実施に向けて調整していく。

 同実行委の執行部会には、松岡委員長、渥美巖市長、橋本孝一商工会長のほか、市や農協、松島基地から関係者18人が出席。松岡委員長が「夏まつりは中止することにした。実行委として今後何ができるか考えたい」と説明。渥美市長は、橋本会長とともに松島基地を訪ね、航空祭の開催見通しや中止時の代替措置ついて話し合ったことを報告した。

 国の方針では、昨年度に続き、基地主催での航空祭やブルーインパルスの展示飛行は原則中止だが、自治体主催のイベントで3密回避など一定の条件を満たした場合、展示飛行などの協力ができるという。

東松島夏まつり中止

震災前の産業祭を土台とした代替行事について意見交換した

 これを受け、委員らが意見交換を実施。「ワクチン接種が一定の段階まで進み、世論が落ち着かないと喜ばれるイベントにはならない」として、夏まつりの中止を全会一致で承諾した。

 代替行事は、65歳以上のワクチン接種が完了し、64歳以下も最低1回接種している見通しの秋ごろに開催を模索。市が11月21日に一次産業や地元企業のPRなどを行う産業祭を計画していることから、農協や商工会なども共催した(仮称)「総合産業祭」という形をとり、展示飛行や打ち上げ花火など夏祭りの要素を盛り込む方向で調整していく。

 想定メイン会場は矢本東市民センターの一帯。イベントの充実を図るため、市が取り組む「食べメッセ」「食のPR会」なども同時開催したい考え。

 松岡委員長は「商売をしている立場からすると、イベントを開催したことで感染が広まったらというリスクを感じる。ただ、ある程度の段階で動き出さないと今後何も始まらない。市民と飲食店、生産者、地元企業の交流など地域の活性化に向けた〝とっかかり〟にしたい」と語っていた。【横井康彦】


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