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渡波野外音楽堂 完成祝うコンサート

にぎわい再生の拠点に

 民間整備の野外音楽堂「渡波レインボーシアター」が石巻市長浜町に完成し、7日に記念の式典やコンサートがあった。東日本大震災の津波で被害を受け、今なお更地が目立つ地域。関係者は住民らが集い、にぎわいを取り戻すきかっけになることを願った。

 シアターは、復興支援を続ける輸入木材会社の林田順平商店(林田元宏社長)=本社・大阪府堺市=が、地域支援のボランティア団体「チームわたほい」(遠藤伸一代表)の拠点に連なる土地を借りて建設。ステージやベンチがあり、演者20人、客は150人ほどが入れる。一部を除いてウッドデッキなどに使われる耐腐朽性のウリン材を高度な技術でつなぎ合わせた建物で、控え室もある。

 完成記念コンサートでは近隣の住民や震災で離れた人たちが再会。いしのまき観光大使でバイオリニストの齊藤清さんと、地元在住ピアニストの田代雅美さんが協演し、クラシックやディズニーの映画音楽、「ふるさと」など日本の唱歌を届けた。

齊藤さんのバイオリンと田代さんのピアノ演奏が繰り広げられた

 飛び入りで地元ダンスチームによる演技もあった。夫と孫と来場した近くに住む阿部悦子さん(68)は「楽しい雰囲気のコンサート。皆が気軽に集まれる場所になりそう」と期待した。

 音楽堂は事前の申込みで、音の大きいエレキギター以外、たいていの楽器のコンサート、ダンス、その他催し、練習に有料で貸し出す。高校生以下や障害者は電気代を除いて無料で利用できる。

 わたほいの拠点はもともと、震災の津波で3人の子どもを亡くした遠藤代表(55)の自宅跡地。木工作家でもあり、劇場のベンチ製作にも携わった遠藤代表は「悲しいことがあったが、幸せだった場所。また笑顔が広がる場所になれば」と住民が帰ってきやすくなることを願った。

 遠藤さんの活動を支え続ける林田社長(63)は「渡波ににぎわいを取り戻す一助になれば」と話した。劇場の利用は担当の岩沢さん(080―8546―5223)まで。【熊谷利勝】

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