見出し画像

温暖化抑止へ〝だったくん〟

石巻西高・街ミッション 脱炭素PRキャラ制作

 自治体や企業の課題解決に挑む授業「街ミッション」で東松島市役所を訪ねた石巻西高校の1年生4人が、脱炭素先行地域としての認知度向上でイメージキャラクター「だったくん」を発案し、PR動画も手掛けた。16日に対談した渥美巖市長は、市の脱炭素PRキャラに使うことを決めた。

 市は昨年4月、国から脱炭素先行地域に指定されたが、周知と家庭でも意識的に脱炭素などSDGs(持続可能な開発目標)につながる活動を進めてもらうため、PR策が課題と浮き彫りとなっていた。

脱炭素を広めるキャラクターや動画を使った石巻西高生

 そこで同校の遠藤美優さん、板坂翼輝さん、佐藤恵寿さん、安倍健真さんが4、6日の2日間、役所内のSDGs・脱炭素社会推進課で視察や座学で市の取り組みを学習。オリジナルキャラや動画で視覚的にわかりやすく脱炭素を発信する手法を検討してきた。

 遠藤さんはキャラクター作りを担当。脱炭素への思いや地域と生態系が持続していくよう願い、雪山に生息する小動物で猫目イタチ科の「オコジョ」をモチーフに作画。水中眼鏡は二酸化炭素の化学式(CO2)で表現した。名称も脱炭素から取って〝だったくん〟とした。

 遠藤さんは「オコジョの生息地である雪山も温暖化が進めば雪が解け、すむ場所が減り、いずれ絶滅してしまう。そうならないよう地域の人たちが脱炭素を意識して暮らしてほしいという思いを込めた」と語った。

 PR動画は板坂さんら3人が中心となって撮影、編集し、年内にも完成となる。渥美市長は「環境は一度壊すと戻すのは容易ではない。これからはみなさんの時代。環境を大事にしてほしい」と呼び掛けた。市はだったくんのステッカーなどを作り、キャンペーン時や企業などへのPRに活用していく。【横井康彦】


この記事が参加している募集

最後まで記事をお読みいただき、ありがとうございました。皆様から頂くサポートは、さらなる有益なコンテンツの作成に役立たせていきます。引き続き、石巻日日新聞社のコンテンツをお楽しみください。