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釜大街道横切る新路線 27日 一部暫定開通 住宅地の往来スムーズに

 石巻市は整備中の都市計画道路「釜大街道線」と「石巻工業港運河線」の各一部区間について、27日午前10時から暫定開通させる。ともに釜大街道地区を縦横断し、災害時の避難道路になる幹線道路で、総延長に対する開通済み区間は釜大街道線が46%、石巻工業港運河線は15%になる。【熊谷利勝】

 釜大街道線は門脇字元明神の定川沿い県道から東の大街道東二丁目の県道まで総延長約3580メートル。渋滞しがちな大街道の国道398号と南側で並行し、交通量の分散化が期待される。事業費は約117億2千万円で、西側で北北上運河、東ではJR貨物線をまたぐ橋の建設が進められている。

 一方、石巻工業港運河線は約55億5千万円をかけ、三河町の臨港道路から蛇田字新谷地前の国道45号まで約1426.1メートルを南北に結ぶ計画。途中で釜大街道線、国道398号と交わり、北北上運河に新たな橋が架けられる。

釜大街道線 (9)

暫定開通を控えた釜大街道線(写真正面が西側)。住宅地の区間の大部分が結ばれた

 用地が確保された区間から工事が行われ、釜大街道線は土地区画整理事業で整備された区間など884.1メートルが供用開始済み。今回の暫定開通は石巻工業港運河線との交差部を含む4カ所計766.6メートルで、断続的だった住宅地の完成済み区間の多くがつながる。運河線は218メートルのみの暫定開通になる。

 両線とも復興交付金や復興枠の社会資本整備総合交付金を活用した事業。歩道も整備される。計画では本年度内の全線開通を目指すが、時間を要している。


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