「いしのまき萬画WAON」発行　イオンと石巻市協定　利用額の一部を観光振興に

　イオングループを統括するイオン(株)と石巻市は14日、地域活性化と市民サービス向上を目指した包括連携協定を締結した。差し当たって、電子マネーの利用金額の一部がイオンから市に寄付される「いしのまき萬画ＷＡＯＮ」カードが発行されることになり、市役所であった協定締結式で披露された。【熊谷利勝】

　ＷＡＯＮは事前に入金し、加盟店で買い物などの支払いができる電子マネー。「いしのまき萬画ＷＡＯＮ」は、利用金額の0.1％がイオンからその自治体に寄付されるご当地ＷＡＯＮであり、石巻は全国153番目の発行となる。

協定を結んだ亀山市長と家坂代表。海斗とハッピーワオンも出席

　カードの表は地元のヒーロー「シージェッター海斗」がデザインされ、裏面に萬画館や金華山といった名所を写真で紹介。1枚税込300円で、市役所1階に23日にオープンするイオン石巻駅前店やコンビニエンスストアで同日から発行する。

　発行はイオン石巻駅前店の出店にあたって、イオン(株)が市に申し出た連携項目の一つ。ほかに地産地消や市産品の販路拡大、市政・観光情報発信、食育・健康増進に関することなど幅広い活動分野で協働を推進していく。

　協定は、同社の家坂有朋イオン東北代表と亀山紘市長の間で交わされた。亀山市長は萬画ＷＡＯＮによる寄付で「観光推進に向けた取り組みに活用したい」と述べ、家坂代表はカードのデザインに対して「全国的にも人気が出て、ヒットは間違いない」と太鼓判を押していた。

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