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クラス単位でステップ踏む 蛇田中ダンスフェス

 石巻市立蛇田中学校(千葉正人校長)で8日、校内ダンスフェスティバルがあった。全校生徒639人が体育館に集い、1―3年の計18クラスが、組ごとに2分前後の演目を披露。曲や振り付けは生徒たちが考え、どのクラスも息を合わせてステップを踏んだ。

ダンスの楽しさを全身で表現した

 ダンスは約10年前から小中学校で体育の必修科目となり、同校も創作ダンスの授業を年間10時間ほど行う。ダンスフェスはその成果発表の場で、同校独自の催し。初開催した昨年はコロナ禍の感染対策で学年ごとに行ったが、5類に移行した今年は全校生徒が体育館に一堂に集った。

独自行事大盛り上がり

 1年生は約10の課題曲の中から選択し、2―3年生は邦楽や洋楽など好きな曲をクラスで話し合って決定。ハロウィンで話題を呼んだ「ゾンビダンス」、星野源さんの楽曲で一世を風靡(ふうび)した「恋ダンス」も披露されたほか、若手教職員チームもサプライズ参加して盛り上げた。

選曲も振り付けも生徒が考案した

 近年の音楽業界はアップテンポな曲で歌いつつ、鋭いジャズヒップホップを繰り広げるチームが多く、中でも韓国の数ある男性グループが若年層の人気を博している。2―3年生の大半はこれらの曲を用い、複雑な振り付けを踊りこなした。

 校長ら6人の審査員は1人30点の持ち点で各組を評価。これに全生徒も1人1点の持ち点で審査に参加した。市から貸与された1人1台のタブレット端末を使い、会場で集計、開票し、学年ごと順位を決めた。最も輝いていた人に贈られる個人賞「ベストパフォーマンス賞」も決めた。

全生徒が審査し、タブレットで1票を投じた

 個人賞を射止めた倉林昴瑠さん(3年)は「革命を起こすという意気込みで踊った」と誇らしげ。小野寺玲陽さん(同)は「皆で気持ちを合わせ、楽しく踊れた結果。賞をもらえたのはうれしい」と笑顔を見せた。
【山口紘史】


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