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来年の川開きは土(7/31) 、日(8/1) 実行委通常総会 花火会場 震災前後で賛否

 石巻川開祭実行委員会(会長・青木八州石巻商工会議所会頭)は9月30日の通常総会で、来年の第98回石巻川開き祭りを7月31日(土)と8月1日(日)に行うことを決めた。総会では再来年以降も8月の第1日曜とその前日にすることや、旧北上川で打ち上げる花火大会の会場を東日本大震災前と同じ場所に戻すことも議題としたが、賛否両論あり、いずれも検討を継続することにした。【熊谷利勝】

 震災後の川開きは、それまでの7月31日―8月2日の3日間から、1日までの2日間に縮め、日付を固定。平日の場合、企業協力の難しさや経済効果が課題で、改善要望も多いという。実行委は昨年、各部の代表者の検討委員会を置き、開催日や花火大会の方向性の協議を諮問していた。

 検討委は今年5月25日、開催日は8月第1日曜とその前日にすることを答申。中瀬から規模を縮小して打ち上げていた花火は、初日の供養花火をやや上流の住吉公園前の台船から、2日目の本祭花火は震災前と同様、さらに上流の稲井地区から打ち上げて対岸の大橋地区を観覧場所とすることを求めた。

川開き祭り実行委総会 (2)

「来年は盛大に」と語る青木会長

 通常総会は市水産総合振興センターであり、役員や関係団体から約30人が出席。新型コロナウイルスの影響で主要行事を中止し、供養祭のみとした今年の川開き祭りの事業報告と収支決算の承認後、来年以降の対応を協議した。

 来年は答申の8月第1日曜がちょうど1日に当たり、昨年までと同じ日付に決定。再来年以降は結論を保留した。議論の中心になったのは花火大会の場所で、煙火部は中瀬からの打ち上げは住宅地に煙が流れやすく、風況次第で中止せざるを得ないことを説明。消防団も上流側の方が警備しやすいことを助言した。

 街なかの事業者は「にぎわいをなくしては本末転倒」などと反発。顧問の浅野亨前会頭も「元々、街なかで上げていた。新たな堤防が観覧席になっており、不便で暗い場所に移す必要がない」と意見。菅原秀幸副市長は「できれば街なかで上げたい」と亀山紘市長の思いを代弁。少なくとも来年の花火の場所は、春の総会までに決める。

 青木会頭は「花火は賛否両論あるが、主催者としては安全を優先したい。開催日も他市の実態を調べ検討していく」と話した。


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