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石巻の4海水浴場開設へ 十八成浜は12年ぶり コロナ小康踏まえ判断

 石巻市は、新型コロナウイルス感染症拡大が落ち着いていることから、今夏、渡波、白浜(北上地区)、網地島白浜(牡鹿地区)、十八成浜(同)の4つの市営海水浴場を開設すると発表した。このうち十八成浜は東日本大震災前の平成22年以来12年ぶり、ほか3カ所は3年ぶりの開設。荒浜(雄勝地区)は地元と協議した結果、今年も見送ることになった。

 市は地元の意見を伺い、開設の可否を判断した。最も早く海開きを予定しているのは十八成浜で7月16日から37日間の開設。網地白浜は7月22日から31日間、渡波と白浜は7月23日から30日間となり、4カ所とも8月21日が最終日になる。

ビーチパークに隣接した十八成浜海水浴場

 地元の団体などに委託して開設。十八成浜と白浜は、隣接したデイキャンプ場のビーチパークにあるシャワーやトイレが使え、そのほかは仮設施設を置く。13日の定例記者会見で齋藤正美市長は「快適に利用してもらえるよう環境整備を行うとともに、客の安全確保に努める」と述べた。

 市内では東日本大震災で海水浴場を開設していた6カ所の砂浜が被災し、廃止した田代島ポケットビーチを除き、網地白浜、白浜、渡波の3カ所が平成30年までに順次、再開。その2年後には十八成浜と荒浜で砂浜の再生や海岸防潮堤、周辺道路整備が終わり、海開きの準備が整ったが、コロナ禍で再開が見送られていた。

 市によると、直近の令和元年度の海水浴客は渡波8659人、白浜7053人、網地白浜1万9770人。十八成浜は22年に4589人が訪れていた。【熊谷利勝】





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