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「コロナ禍の青少年スポーツ」 ③対応 支える側の負担も増加

 昨年は緊急事態宣言に伴い全国、地方問わず中高生の総合体育大会は中止となった。その後、石巻地区中体連は感染対策を講じた上で、代替の地区交流大会を12競技で実施。無観客ながら最上級生の成果発表の場となった。当時、石巻中3年のバスケットボール部員だった加来礼佳さんは「どんな形でも力を発揮できる場があることはありがたかった」と話した。

 高体連も専門部ごとに開催可否やルールを決め、全32競技中24競技で7月下旬以降に代替大会を開いた。しかし高校3年生にとって夏は大学受験への追い込み期間でもあり、勉強に専念するため代替大会出場を泣く泣く辞退した選手も多かった。

 いずれにしても部活動は教育の一環である以上、生徒の学業や身の安全に支障が出るようでは、中止または出場辞退をせざるを得ないというのが各連盟・学校の共通認識。まして緊急事態宣言の長期化で「夏休みを短縮しなければ授業日数が稼げない」という危機迫る中、生徒の心情に配慮して代替大会を催した主催側の行動には賛辞を送るべきだろう。

次代への軌跡③ コロナ禍の青少年スポーツ ③対応

 だが無観客での実施には賛否があるのも事実。5月に開かれた本年度の地区高総体は無観客となり、今週末に控えた地区中総体もその方針だ。生徒の安全を担保して感染対策を取るには運営側もそれなりの人員が必要。「苦渋の決断」であることに変わりはない。それでも何か「もうひと工夫」できなかったかというのも否めない。

 中学生の長男が卓球部の3年生だという母親(44)は「例えば3年生の保護者1家庭につき1人だけ入場可とするなど、もう少し考えてほしかった。親のエゴかもしれないが、子どもの成長は誰しもが見たいもの」と嘆いた。

 3密回避が前提のコロナ禍では、子どもの送迎一つをとっても対応の難しさが浮き彫りになる。野球スポ少大曲ドリームズの安海宇秀監督(57)は「これまでは代表保護者が複数人の選手を車に乗せ、試合会場まで乗り合わせで移動していたが、今は個人での移動が基本。仕事の都合で関われない親もいる」と話す。

 個々で会場に移動しても無観客なら、保護者は試合が終わるまで駐車場で待機しなければならないほか、子どもたちの昼食や水分補給も3密にならないよう気を配らねばならない。備品は使うたびに消毒が必要で、骨の折れる作業という。

 大会を催すことのみならず、スポーツ活動を支える側の負担も無視できなくなっている。【山口紘史】

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